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偏愛的独白

犬顔家の一族の陰謀~金田真一耕之助の事件です。ノート

劇団☆新感線『犬顔家の一族の陰謀~金田真一耕之助の事件です。ノート』

大阪公演:2007.7.17-8.4  シアターBRABA!
東京公演:2007.8.11-9.9 サンシャイン劇場

作・演出:いのうえひでのり
企画・製作:劇団☆新感線、ヴィレッヂ

出演:
宮藤官九郎:金田真一耕助之介(かねだしんいちこうずけのすけ)
木野花:太郎子(たろこ 犬顔家長女)
村木よし子:柴子(しばこ その娘)
礒野慎吾 :助比代(すけぴよ その息子)
高田聖子 :次郎子(じろこ 犬顔家長女)
古田新太 :ロベール(その夫 国際的デザイナー)
河野まさと:助垂(すけだれ その息子)
保坂エマ :エマニエル(その娘)、大地(だいち)マヤ(ミュージカル女優)
山本カナコ:三郎子(みろこ 犬顔家三女)
池田成志 :大(まさる その夫 国際的演出家)
右近健一 :助焦(すけこげ その息子 ミュージカル俳優)
中谷さとみ:ちわ子(その娘 高校演劇部員)
橋本じゅん:助佐衛門助介(すけざえもんすけすけ 犬顔家当主)、犬滝神官
勝地涼  :野見山玉男(のみやまたまお 助佐衛門の恩人の孫)
粟根まこと:粟館弁護士
インディ高橋:糠橋(ぬかはし 粟館助手)、保地田(ぽちだ ペンションオーナ)
村木仁  :太土木(ふとどき)刑事
小松和重 :小松巡査
逆木圭一郎:敗地大五郎(まけちだいごろう 謎の探偵)
吉田メタル:吉田先輩
川原正嗣 :黒井
前田悟  :猿兵衛
池田鉄洋:ニュースキャスター(特別出演)

劇団★新感線2007年夏休みチャンピオン祭り。
チケット惨敗でした。三谷の舞台といい勝負。それでも、関西公演は、チケット掲示板に出るのに、関東はさっぱり。根気よく探していたら、やっと出ました。
サンシャイン劇場の17列の端だから、それほどよくないのですが、出入り口が近く、そこを役者が通るので、ラッキーでした。

事前に情報を得ていた豪華パンフレットを購入。2800円は高いけど、中身を考えると安いですね。
inupan.jpg

右側の汚い大学ノートは、金田真一探偵が常に持ち歩きメモをとっているノートで、内容は普通のパンフレット。
左側の文庫本は、角川文庫の横溝正史じゃありません。それをまねて作ったもので、中身がすばらしいのです。
目次はこんな感じです。
inu.jpg

いやあ、感動ですよ。このパンフセット。この2冊が下に引いてあるマチつき封筒に入って売っていました。
横溝への愛、犬神家への愛が、ひしひしと感じられます。

舞台自体も、バカバカしいお笑いとともに、オマージュ色を強く感じました。
角川の横溝を知らない人たちには、どう映ったのでしょうか。

ミュージカルと犬神家について知っていると、より楽しめる内容になっていました。
その2つのパロディが多かったので。
休憩20分を含む3時間が、おかしくて笑ってばかりでした。何も考えずに笑い飛ばせるお芝居、久しぶりに観ました。笑いすぎて疲れましたが、役者は、もっと体力を消耗したと思います。
最初のほうで、池田成志さんが客席から登場したのですが、私の席の少し後ろから現われ、私の近くの空席を指差して、「4つもあいているじゃないか!」って(笑)。
これが、毎回、アドリブで面白いことを言うみたいでした。

生の舞台と映像をうまく組みあわせた演出で、映画を観るような舞台を観るような感じ。
観客をとことん楽しませよう、笑わせようとするその姿勢がすばらしいです。
木野花さんが、あそこまで体をはるなんて。
橋本じゅんさんは、出てくるだけで笑ってしまうし、古田さんの演じるエセフランス人が見ているだけで可笑しくて。
前半の息もつかせぬ面白さからすると、後半は少し冗長さもありましたが、細かい演出にひたすら感動しました。
あんまりよかったので、もう1公演、行ってしまいました。

文章ではうまく説明できないのですが、ドタバタぶりが最高でした。
トランスフォーマーネタとか、舞台から飛び出して、木野花さんと勝地涼くん追いかけっこしたり。その様子が、ビデオかと思ったら、生中継だったり。

古田さんがらみのネタで、「野田や蜷川となあなあになりがやって」とか、「大阪芸大のころから、目障りだった」みたいな(^^;)。
クドカンは、細すぎて怖いくらい。でも、冴えない探偵役が似合っていました。
逆木さんの明智もどきも、くだらなすぎて、大笑い。
個人的には、粟根さんが好きなのですが、粟根さんの存在感が薄くなるぐらい、ほかが濃すぎました。
勝地くんは、声もよく出ていたし、一生懸命さが伝わり、好感が持てました。小劇場系は、大変だと心底思ったのではないでしょうか。
女優陣も演技派揃いでしたが、保坂エマさんの歌と裸の衣装がすごかったです。 

ほかにも、細かい部分がネタ満載で、もう一度、DVDで観たいものです。
そして、普段はお芝居を観ない横溝ファンにもおすすめしたいです。

余談ですが、休憩時間にずっと流れていた歌謡曲。あれは、阿久悠作詞の歌ですね。哀悼の意味だったのかもしれません。

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