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偏愛的独白

『レ・ミゼラブル』5月公演(今井・KENTARO・新妻・笹本・野島・阿部)その3

その1その2の続きです。


新妻ファンテの感想です。

おそらく、この公演で一番期待していたキャストだと思います。
新妻エポが、大好きだから、その新妻さんが、ファンテーヌを演じたら、さぞかしすばらしいだろうと。

今期、これまでと一番変わったのは、ファンテーヌのキャストじゃないだろうか。

私の知るシルビアさん、今井さん、山崎さんのファンテーヌから、一挙に若返って、和音さん、知念さん、新妻さんとなったわけで。
残念ながら、知念ファンテは観ることができなかったが、和音ファンテは、美しくて歌が上手で素敵だった。
素敵過ぎるほどに。

そして、更なる期待の高まる新妻ファンテ。

登場した瞬間、なぜか、一番に「小さい」と思ってしまった(^^;)。
これは、感覚的なもので、小さいからと言って何の問題もない。

工場のシーン。
若くて、若くて、小さい子どもがいるのが不思議な感じがした。
でも、芯がしっかりしていて、こういうタイプは、工場でいじめられるのかなあという雰囲気を醸し出している。

ここでは、工場女役で、ファンテに意地悪なコゼット役者(中山エミリ)も注目だ。
っていうか、エミリさん、かわいすぎて、目立つ。
こんなにかわいかったら、工場長が、放っておかないんじゃないかなあ。
でも、意地悪そうな感じをうまく出していた。

新妻さんの歌は、安心して聞いていられるが、思ったほど、「夢破れて」にハマれなかったのは、なぜなんだろう?

おそらく、私の中で、新妻エポを激しく求めていたからなんだろうなあ。
新妻さんは、ファンテじゃない、母じゃない、いつまでも少女だって思っていたんだろうなあ。

そして、驚いたのが、娼婦に落ちたシーン。
うぎゃあ、ひどいメイク。ブスメイクだ。
ここまで、自分を汚く見せることができる新妻さんはすごいと思った。
最初とのギャップが激しい。

本当に、堕ちたという感じがして、痛々しかった。
それだけに、ファンテの苦痛が伝わってきた。

ラブリーレディでは、エミリさん演じる娼婦が目立つ。あの顔立ちはアンサンブル化していても、目立ってしまうね。
そして、笹本さんも。下品なメイクで顔も目立たないようにしているけど、すぐにわかる。
つい笹本さんの動きばかり見てしまう。

長い間、このシーンは、苦手だった。なくてもいいと思っていた。
だけど、今期は、じっくり観てみた。
なくてもいいシーンなどないのだよね。

どぶねずみを拒む新妻ファンテの演技、セリフに非常に熱がこもっていた。

そして、バルジャンに対する怒りに激しさが。

新妻さんの演技は、メリハリがある。

病院に運ばれたファンテは、またまた別人のよう。
コゼットに対する愛情にあふれ、ここでは、母を感じた。
このシーンが一番よかった。

エピローグもよかったけれど、どちらかと言えば、和音ファンテのほうが好きかも。

続いては、笹本エポ。
2009年に一度観ただけなんだよね。
千秋楽の挨拶を聞いて、卒業だと思っていたので、続投に驚いた。

そして、すっかり痩せた二の腕にも驚く。
『プライド』のときより、かなり痩せている。
かわいい顔を汚くして、やさぐれた演技。
笹本エポのエポは、たぶん完璧。
だけど・・・一瞬、一人芝居を観ているような錯覚に陥ることがある。
これは、たぶん、相手役のせいかな。
野島マリウスが受け付けなかったので、眼中に笹本エポしか入らなくなってしまって、それゆえのことかもしれない。
一人でうますぎて、野島マリウスとの波長が合ってない気がした。

「その髪、好きだわ」で触るシーンとか、笑いそうになった。
後ろから、ボサボサ髪をつかむような。全然愛してないような。

エポの視線の先には、マリウスがいるんだけど、野島マリウスでは説得力がなくて。
同じシーンに出ていても、アンジョやモンパルナスやバベのほうに目がいっちゃうもんなあ。まあ、私の好みの問題だけど。

マリウス、コゼットとの三重奏のときも、エポニーヌの切なさは伝わってきたんだけど・・・。

これが、小西マリウスと辛島コゼットだったらな~なんて、一瞬、意識が飛んだ(^^;)。

「オン・マイ・オウン」も、すごくよかった。号泣スイッチ入っていたし。

なのに、まだ、新妻エポを忘れられない自分がいた。

でも、きっと、山崎マリウスとなら違う景色が見えるに違いないと思い直す。

「恵みの雨」が一番、よかったかな。笹本さんの迫真の演技に心が奪われた。

それにしても、新妻さんと笹本さんが、レミゼで同じ舞台に立つなんて、夢のよう。
笹本さんは、どんな役も、自分のものにできると思うので、実は、笹本ファンテ&新妻エポで、観てみたいのだ。
そのほうが、しっくりくるんじゃないかなって思ってる。

続いて、エミリコゼット。
かわいい。絵になるコゼット。マリウスが一目ぼれするコゼット。
歌も悪くない。
ただ、色白じゃないので、ちょっと違和感があった。
それと、歌も、何度も聞くと飽きるかもしれないと思った。一所懸命ではあるけれど。
そして、本来の役よりも、工場や娼婦シーンでの演技が光っていた。

(つづく)

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