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偏愛的独白

宝塚歌劇宙組公演『薔薇に降る雨/Amour それは・・・』

宝塚歌劇宙組公演『薔薇に降る雨/Amour それは・・・』

2009/6/5-7/5
東京宝塚劇場

ミュージカル・ロマン『薔薇に降る雨』
作・演出/正塚晴彦

ロマンチック・レビュー『Amour それは・・・』
作・演出/岡田敬二

主な配役
ジャスティン:大和 悠河
イヴェット:陽月 華

ジェローム:寿 つかさ
カミーラ:鈴奈 沙也
公爵夫人:彩苑 ゆき
ヴィクトール:蘭寿 とむ
コレット:美風 舞良
ボディガード:天羽 珠紀
グザヴィエ:悠未 ひろ
社員:珠洲 春希
フランシス:北翔 海莉
警官:風莉 じん
ヘレン:美羽 あさひ
エストール:十輝 いりす
クリストフ:七帆 ひかる
コンスタンタン:大海 亜呼
モニーク:華凜 もゆる
社員:美牧 冴京
ベロニカ:花影 アリス
ボーイ(リチャード)/ボディガード:春風 弥里
コンパニオン:花露 すみか
警官:蓮水 ゆうや
アガサ:愛花 ちさき

≪ミュージカル・ロマン『薔薇に降る雨』≫
元将校の男。社交界の薔薇と評される女。再会した2人には、かつて叶えられない恋があった──

予備役となり久方ぶりに訪れた南欧の故郷。男はそこで偶然、一人の娘と知り会う。強く惹かれあう出会い…。だが貴族の血を引く娘の環境が、男の存在を受け入れるはずもない。2人は別れるしかなかった。互いの想いを伝えられないまま……。大和悠河、陽月華のラストステージにふさわしい大人のラブロマンスが薫る物語。

≪ロマンチック・レビュー『Amour それは・・・』≫
美しく、心弾むメロディに乗せて、愛にまつわるエピソードを描き、人生の生きる歓びや哀愁を謳い上げるレビュー。これまで上演してきたロマンチック・レビュー・シリーズ第18作目の作品で、このシリーズならではの美しい色調、甘い香り、そして詩情をもったステージをお届けする。(@ぴあより引用)



宝塚歌劇は、超初心者ですが、宙組トップの退団公演ということで、1公演だけチケットをとりました。
3列目の下手サイド。センター寄りなので、とてもよく見えました。

友人、知人には、宝塚ファンもいて、話題に出るたびに「宙組は、歌がね・・・」とあきらめのような、わかったような物言いをされてきました。
トップ二人が歌えないから観ないそうで。

とにかく、歌えないというのが、頭に刷り込まれていたので、実際、舞台を観まして、ちょっと驚きました。
宝塚のレベルでは、歌えないのかもしれませんが、私としては、全く問題なく楽しめました。
むしろ、歌えないという情報さえ入ってこなければ、もっとチケットをとっていたかもしれません。
あとから追加しようにも、チケットは完売でした。

観劇の中で、強く感じたことは、

美しい!


ということです。

大和悠河さんと陽月華さんは、写真で見るよりも、実物のほうがずっと素敵です。
特に、大和悠河さんの若さと美しさは、目を見張るものがありました。
美しすぎて、ためいきが出ました。

銀橋(という言い方も、初めて知りました。)を歩いてきて、目の前に立ったとき、惚れました。
星組を退団された安蘭けいさんも、素敵でしたが、男性を感じませんでした。
が、大和悠河さんには、男性を感じました。
それは、演出のせいかもしれませんが。

ああ、もっと早く宙組公演を観ればよかったです。
いつか、DVDを買いたいぐらい、感動しました。

美しさは、すべてを凌駕するんですね。

お芝居の中身は、まあアレなんですが、大和悠河さんを観ているだけで、幸せな気持ちになりました。

生粋の宝塚ファンにとっては、私のような見方は邪道なのかもしれませんが、観るものを幸せにするスターの存在は大事だと思いました。
大和悠河さんを宙組トップにした宝塚歌劇団は、やはり、すごい劇団なのだと思いました。

以下、雑感です。
(ネタバレしています。)




何となくですが、星組の『My dear New Orleans-愛する我が街-』を思い出しました。

最初に、会員制のクラブが出てくるのですが、酔っ払っているイヴェットに「姉さん!」と怒るフランシス。
そういえば、あちらも、姉と弟だったので。
シチュエーション違いますが。
それと、身分違い、結ばれぬ悲恋という点でも、ちょっとデジャブー。定番のシナリオなのかな。

男爵に連れられてきたクラブで、ジャスティンは、イヴェットと再会します。

ドレス姿の陽月華さん、とても美しいです。
キャラ的にも、星組の遠野あすかさんが演じた役柄と少しかぶります。(身分や背景は違いますが。)

そして、回想シーンへ。
二人の出会いのシーンへ。
このあたりが、ジャスティンのモノローグで説明されるのですが、こういう説明の仕方、多いのでしょうか。
なんか、物足りなさを感じました。

パーティのシーンの踊りが素敵でした。
パステルカラーの衣装が、派手なのに、意外と統一感があって、若々しくキラキラしていました。

二人のキスシーンもあって、ドキドキします。
今回の公演は、こういうドキドキシーンが多かったように思いました。

交際を反対されたイヴェットに、駆け落ちを言い出すジャスティンですが、当日、彼女は現れないというあまりにもべたな展開。
そこが、少女まんがちっくで、いいのですが。

回想シーンが終わり、クラブのシーンに戻ります。
男爵から、イヴェットが借金のために、好きでもない相手と結婚しなければならない状況であることを聞くジャスティン。

その後、ジャスティンは、酔っ払ったイヴェットを無理やり送ろうとします。

かつて、約束の場に来なかったのは、イヴェットの意思ではないことを知ります。

今さら言ってもしょうがないわみたいなイヴェットにちょっとイラつきましたが、家を存続させなければならない責任感と、母親を心配させたくない優しい気持ちは、痛いほど伝わってきます。

ジャスティンは、イヴェットを抱きしめて・・・。

いや~、このあとが、びっくりしました。

宝塚では、こういうの、ありなんですね。
ホテルに入って、燃え上がるわけですが、それを主役の二人ではなくて、別の二人が、白っぽい衣装を着て、踊るんです。
それが、非常に、エロいんです。
美しくも、エロい宝塚。そんな宝塚があったなんて。
私が、大和悠河さんに、男性を感じたのは、キスシーンやこのシーンのせいかもしれませんね。

愛を確かめ合った二人は、これから、どう運命に立ち向かうのか!?という展開になると思いきや、ちょっと違うところへ持って行かれます。

二人とも朝帰りなわけですが、ジャスティンが出社すると、男爵が待っています。
その男爵に対して、「社長が今、着替えています。」とベラベラとしゃべってしまう秘書が、あり得ません。
男爵が勝手に察するのならいいのですが、この秘書は、頭悪いなあと思ってしまいました。
実際は、かわいげのある秘書なのですが。

その後、イヴェットの家の会計士の息子クリストフが、ジャスティンに調査の依頼にやってきます。
どうやら、今回の借金の背景には、解せないことが多いようで。

早速、調査に乗り出すジャスティンを見ると、このまま事件を解決して、イヴェットとラブラブって思うじゃないですか。
ところが、ジャスティンには、ヘレンという恋人がいるんですよね~。

ジャスティンは、さして苦労もせずに、事件の真相にたどり着きます。(ミステリじゃないんだから、これでいいのですが。)

黒幕は、グザヴィエでした。
イヴェットの父親が出資していた会社が、特許申請に失敗し倒産。その負債を負うことになったのですが、、会社の社長エストールは、グザヴィエから金をもらい、開発技術を売り、隠れています。
娘が難病で手術代が必要だったのですが、そもそも、特許申請が却下されたのも、グザヴィエの仕業でした。
グザヴィエは、イヴェットが社交界デビューをしたころから、あこがれていて、ずっと思っていたらしいのです。

グザヴィエは、卑怯なやつだけど、イヴェットへの思いは、本物だったのでしょうか。
イヴェットに対する態度は、紳士的でした。

会社社長のエストールの隠れ家に乗り込んで、エストールに向かって、「ヴァカ!ヴァカ!」と言い放つ大和さんに、笑いが起きていましたが、その姿さえもかっこよかったです。

笑いといえば、わけのわからないお笑いシーンには、何か意味があるのでしょうか。

借金問題が解決し、イヴェットの結婚も白紙になり、大喜びのイヴェットのお屋敷。
両親、弟、使用人全体で、ものすごく盛り上がっているのですが、妙にコミカルなんです。
ほほえましいのですが、ほかのシーンとのギャップが激しすぎて戸惑います。

イヴェットは、その騒ぎにはまざりせん。

その後、開かれたパーティで、踊るイヴェットとジャスティン。
素敵だけど、どこか寂しさを感じさせました。

イヴェットもジャスティンも、このまま、お別れなの?

イヴェットの両親は、尽力してくれたのは、男爵だと思っています。

そして、ジャスティンは、ヘレンの家の夕食に招かれて、ヘレンに「車を作りたい。一緒にアメリカに行こう。」とプロポーズするんです。

えーっ!?

イヴェットのことは、陰ながら救っただけなの?もう愛は終わったの?
身分違いだからなの?
身を引いたの?

このあたりから、頭の中がぐるぐるでした。

ヘレンは、喜ぶと思いきや、「アメリカですって?母はどうするのよ?」と戸惑いを隠せません。

もう遅いから寝るわ・・・と去って行く。
でも、ジャスティンは、ヘレン家に泊まるんですよね?
うーん。

ヘレンは、結局、別れを告げにやってきます。
ジャスティンが変わらないことを知っているヘレン。

ヘレンに振られて、一人旅立つジャスティンを見送るのは、男爵ひとり。
大和さんと蘭寿とむさんのツーショットも、絵になりますね。

ひとり、船のデッキに立つジャスティンのもとへ、イヴェットが!

うわー、やっとここで、二人は一緒になるのね。
イヴェットは、家を捨てられたのね。
まあ、フランシスがいるものね。

感動のシーンです。
やっと、カタルシスを感じることができました。

男爵から、ジャスティンが一人だと聞いてやってきたイヴェット。
男爵、すばらしい!
男爵がいなけりゃ、ジャスティンは、どうなっていたか。
男爵は、陰で、イヴェットが現れるのを見張っていたんじゃないか(笑)。

それにしても、ジャスティンは、かっこいいけど、よくわからないキャラでした。
男性って、そういうものなのかしら。

もう少し違う脚本だったら、更によかったかなあと思いました。

続くレビューは、ひたすら楽しく、美しい。
銀橋を使う演出が少なかったのが、残念。

それと、レビューで、素敵な方を発見しても、お名前がわからないのが悔しくて。
パンフレットは購入しているのですが、一度しか見ない舞台の顔とは、なかなか一致しないのです。
宝塚の公式HPでも、写真があるのは、トップだけですし。
もしかしたら、あの方が、人気の高い七帆ひかるさんなのかなあと思いましたが、自信がありません。今回、退団されてしまったんですよね。

もう、大和さんと陽月さんを観られないと思うと、悲しいですね。
お二人の今後は、決まっているのでしょうか。

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