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偏愛的独白

宝塚歌劇星組公演「霧深きエルベのほとり/ESTRELLAS(エストレージャス) ~星たち~」

2019年2月15日(金)~ 3月24日(日)
東京宝塚劇場j

『霧深きエルベのほとり』
作/菊田 一夫
潤色・演出/上田 久美子

スーパー・レビュー
『ESTRELLAS(エストレージャス) ~星たち~』
作・演出/中村 暁

主な配役

カール・シュナイダー 紅 ゆずる
マルギット・シュラック 綺咲 愛里
フロリアン・ザイデル 礼 真琴

ヨゼフ・シュラック 一樹 千尋
ヴェロニカ 英真 なおき
ザビーネ・シュラック 万里 柚美
ホルガー 美稀 千種
トビアス 七海 ひろき
マインラート 如月 蓮
マインラート夫人 白妙 なつ
カウフマン警部 天寿 光希
アンゼリカ・ロンバルト音波 みのり
エルメンライヒ 大輝 真琴
ロンバルト 輝咲 玲央
デュッケ 瀬稀 ゆりと
エルメンライヒ夫人 紫月 音寧
ゼルマ 夢妃 杏瑠
オリバー 麻央 侑希
エドガー・クライン 漣 レイラ
フリードリヒ・ヘルマー ひろ香 祐
ミリー 紫 りら
マルチン 瀬央 ゆりあ
ハイデ 音咲 いつき
エンリコ 紫藤 りゅう
水夫 拓斗 れい
水夫 朝水 りょう
警官 桃堂 純
エリカ 華鳥 礼良
水夫 彩葉 玲央
シュザンヌ・シュラック 有沙 瞳
リコ 天華 えま
レオノーラ・ヘルマー 澪乃 桜季
水夫 夕渚 りょう
水夫 天希 ほまれ
水夫 湊 璃飛
アデーレ・クライン 華雪 りら
エッダ 小桜 ほのか
警官 遥斗 勇帆
ペトロネラ 桜庭 舞
アドリアン・エルメンライヒ 極美 慎
ローゼマリー・マインラート 星蘭 ひとみ
ヨーニー 天飛 華音
ベティ・シュナイダー 水乃 ゆり

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エルベ河に隣接する港町を舞台に、ビア祭りの日に出逢った恋人達……情に厚く人間的魅力に溢れながらもどこか哀しみを湛えた船乗りカールと、父親との確執ゆえ家出した名家の令嬢マルギットの切ない恋を描いた『霧深きエルベのほとり』。日本を代表する劇作家であり、演劇界に多大な功績を遺した菊田一夫氏が宝塚歌劇の為に書き下ろしたこの作品は、1963年の初演以来、幾度となく再演され多くの観客の心を捉えてきました。
宝塚歌劇が105周年を迎える2019年の幕開け、この作品に惚れ込んだ上田久美子の新たな潤色・演出により、紅ゆずる率いる星組での上演が決定。生きて行くことの寂しさや切なさ、今は薄れつつある人の情けの暖かさが描かれた、宝塚歌劇が時を越えて守り伝えて行くべき珠玉の名作の再演に挑みます。(公式より)



行ってきました。
星組公演は、チケットがとれていても急用で行けなくなることが続いていて、久々に観る公演が、七海ひろきさんの退団公演となってしまいました。
既に、トップコンビの退団も発表されており、とても寂しい気持ちです。

なぜか友の会は、星組をご用意してくれる頻度が高く、今回も1階中ほどの通路席で、とても楽しかったです。
末端席が当選することが多いので、舞台は見づらいのですが、今回は、通路席演出が多かったので近くに組子の皆さんが来てくれて盛り上がりました。

七海さんのほかにも、とても歌が上手な娘役の華鳥礼良さんも退団してしまいます;;
私の見間違えでなければ、2月のキューティ・ブロンド公演で遭遇していたような気がします。

お芝居は予習していく暇がなくて、ただ上田久美子先生の演出ということだけ知っていました。
菊田一夫先生の作品だったのですね。

オープニングから舞台には大階段。

ビア祭りでは、ショーみたいな雰囲気で、客席降りがあってびっくり。
うれしいけれど、客席降りを売りものにして、お芝居がつまらないのでは、嫌だなあと思ってました。

私は通路席だったので、天寿さんが来てくれたし、七海さんも後ろからやってきて、かっこよすぎて
天にも昇る思いだったのですが、通路席じゃない人は楽しめたのかな?ってちょっと気になりました。

それも、すぐに杞憂だとわかりました。

だって、お芝居がとても素敵なお話で、こんな名作隠していたのか?って思いました。
これぞ宝塚じゃないですか!

菊田一夫先生って、すごい方だと改めて思いました。
昭和平成と来て、平成最後の年に、こんな素晴らしい作品に出会えるなんて。

お話は古いです。でも古いお話が好きなんです!!!
切ない恋、男女のすれ違い、大好きです。

少女漫画ほど甘くなく、かつて読んだ恋愛小説を思い出させるような展開でした。

ワルぶっているけれど実はいい人のカールを紅ゆずるさんが演じています。
こういう役は紅さんに似合いますね。

コメディも好評ですが、私はツンデレ王子様系のかっこいい紅さんが好きでした。(メイちゃんの執事とか)

今回も、似合っているのですが、もう少し王子様っぽい役柄も、トップの間に観たかったなあと思いました。
「うたかたの恋」も観られませんでしたし、考えてみたら、3公演ほど諦めたので、お披露目のスカーレットピンパーネル以来、
観てなかったのです。

久しぶりに観る紅さんは、ちょっとセリフの言い回しが違っていました。
歌はいいのですが、船乗りっぽいセリフになると、聞き取れなくて・・・。
聞き取ろうとすると、集中力が切れてしまって。

でも、マルギットへの本物の愛情は、ひしひしと伝わってきて、涙しました。

涙と言えば、七海ひろきさんの場面は、つらかったです。
やはり、カイちゃんのこと好きだったんだなあとしみじみ思って、ハラハラと涙がこぼれました。

宙組で、カイちゃんを認識したのは、「銀英伝」でしたが、顔に惚れました。
こんなかっこいい人がいたんだって。
あまり宝塚のシステムに詳しくないので、このひとがいつかトップになるのかなって思って、
宙組ファンの友達に聞いたら、「あり得ない。路線じゃないし。」と即答されて、驚いた記憶があります。
路線という言葉を知らなかったんです。

それでも、いい役がついたりしたので、ちょっと期待はしてましたね。

今回は、ショーでは、いい場面ももらっていましたが、お芝居ではさほど活躍する場がなかったです。
それは、ほかの組子にも言えることなのですが、それでも、なお、この作品は名作だと思うし、
宝塚の宝として、ほかの組でも上演していってほしいと思いました。

愛することの大切さと人を信じることの難しさを考えさせられます。

身分境遇そして親子の情愛というものに逆らえるのか。
(今回は、親子の情愛はあまりなかったように思いますが。)

昔ほどではないにしても、現代でも、結婚ということになれば、本人同士の問題ではないこともあるでしょうね。

マルギット役の綺咲愛里さん、こちらも役柄にぴったり。
世間知らずだけど芯のあるお嬢さん。
でも、悪気なく振る舞って相手を傷つけてしまったり、感情的になってしまう部分もある。

とても丁寧に演じていて、こちらも、ついつい感情移入してしまいました。

世間的にはかわいらしいお顔で男性にも人気がある娘役だと思いますが、私はあまり好きな顔立ちじゃなかったんです。
でも、今回は、素直に素敵だと思えました。

そして、フロリアン役の礼 真琴さんが、あまりにいい人過ぎて、胸が痛くなりました。
いい人好きなんですよね。
星組で「銀英伝」をやったら、礼さんがキルヒアイスだなと妄想してしまいました。

かっこよくなりましたね。
お顔もシュッとして、メイクもかっこよくなりました。
フロリアンは、マルギットのフィアンセなんですよ。
財産目的ではなくて、心から愛している。
だからこそ、幸せを願って、マルギットとカールがうまくいくように尽力するのです。

普通なら、嫉妬に狂ったり、嫌がらせしても不思議じゃないのに。

フロリアンの演技が、いちいちツボで、もしかして、礼真琴ファンになってしまったかもしれません。
お芝居でもいいシーンてんこ盛りで、ショーでも目立っていて、まるで礼さんのお披露目みたいだなあと思ってしまいました。
それぐらい輝いていたんです。
ファンじゃない私をも、虜にする礼さん、おそるべし。

そのフロリアンを愛するのが、マルギットの妹のシュザンヌで、有沙瞳さんが演じています。
雪組から異動していった有沙さん。
「ドクトル・ジバゴ」のヒロインは、よかったですね。

ですが、今回は出番も少ないし、メイクダウンしているのか、顔色が優れないのか、ちょっと気になってしまいました。

専科から一樹 千尋さんと英真 なおきさんが出演していますが、お二人とも存在感がありました。

ほかには、カールの元恋人で、カールを捨てて上流階級の妻になったアンゼリカ役の音波みのりさんが
愛らしくてよかったです。
音波さん、ずっと好きで、トップになるかと思っていました。
こういう雰囲気の娘役トップがいてもいいんじゃないかあと。

麻央 侑希さんと瀬央 ゆりあさんが目立っていました。
瀬央さんは、男っぽい顔立ちで、独特の持ち味があって、つい目で追ってしまいます。

下級生は詳しくなくて、星蘭 ひとみさんはわかりましたが、あとは自信がありません。

ショーのときは、たくさんの組子がハイタッチしてくれて、テンション上がりました。

走り抜けながらのハイタッチは、緊張してそっと手を出すのですが、皆さん優しくタッチしてくれました。

慣れている強者は、乗り出してハイタッチするんですね。
私は、たぶん通路席じゃないとハイタッチはできなかったと思います。友の会さん、ありがとう。

もともとの作品と上田久美子先生の演出がどれくらい違うのかわかりませんが、
宝塚ファンにも、そうでない人にもおすすめしたい作品です。

ショーは、NHKの番組でも放送されましたので、録画はしてありますが、敢えて観ないでいました。
まずは、生で観たい。

長くなりそうなので、ここでいったん終わります。
(つづく)




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