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偏愛的独白

ミュージカル「マリー・アントワネット」初見感想

リニューアル後の帝劇レポをする余裕もなく、すっかりMAにやられてしまった私です。

新しい帝劇のじゅうたんの毛足が長くてひっかかるというような話も聞いていましたが、
浮足立った私には関係なく(笑)。

初演のMAを知らないせいもあって、まっさらな気持ち観ることができました。
一部の楽曲については、クリエミューコンなどで聞いていましたが、舞台を知らないと印象も薄くて覚えていませんでした。

でも、さすがリーヴァイさんですね。
どの曲も、私のこころをがっつりとつかんではなさないのです。

また座席が前方席の下手端近くでして、ここが、フェルセンを観るのに最適なんですよ。

オープニングは、緞帳のMAのマークが燃え上がり、そこに恐ろしい呪詛のような歌声が響きます。
ホラーのような開幕にびびります。
よく聞くと、自由、平等などと歌っていますが、一瞬、「レベッカ」の恐怖を思い出しました。

しかしながら、すぐに、下手のバルコニー?に登場したのは、古川フェルセンじゃないですか!

うわあああああ。
近い近い近い。

でも、見上げる感じなので、実は遠いw

フェルセンのコスチュームがとても似合っています。
これまで、王子様的と言われつつも、こんなにも正当な王子様的な役柄があったでしょうか。

そして、なんとソロが長く続きます。
ずっと説明しています。

舞台中央では、マリーのシルエットが登場して、ストーリーが進んでいきます。

ついこの間まで、ここでヴォルフガングをしていた古川雄大が、今度はフェルセンになっている。
ヴォルフガングの面影を消したくなかったけど、フェルセンもかっこよくて、惚れ惚れしてしまう。

もともと、「ベルサイユのばら」が好きだし、フェルゼン(漫画ではこの表記)が好きなので、この配役は最高です。
それでも、初演のMAは、フェルセンの出番が少なかったそうで、今回の出番の多さに、初演を観た方は驚いていました。

幕間に、

「フェルセン、こんなに出番あった?
井上くんも、これくらい出てくれたらよかったのにw」
という会話が聞こえました。

優しく気品のある貴族にぴったりな古川くんのビジュアルもさることながら、声が大好きなので、甘く優しい声にもうっとり。

作品を敬遠してチケットをあまりとらなかったけれど、早くも後悔。

でも、いくら古川ファンの私でも、作品がつまらなかったら、観劇はつらいと思うけど、意外に面白かったんですよ。
初見だから、興味深く観たというのはあると思います。

原案となった遠藤周作の「王妃マリー・アントワネット」は未読です。
昔は結構好きで読んだんですけどね。
実家だったか叔父の家だったかにたくさん古い文庫があって。

『白い人・黄色い人』『海と毒薬』『おバカさん』『聖書のなかの女性たち』『結婚』『わたしが・棄てた・女』
『沈黙』『さらば、夏の光よ』『闇のよぶ声』『ピエロの歌』『彼の生き方』

このあたりは、タイトルに覚えがあります。
だんだん、キリスト教作家の作品が苦手になってしまい離れてしまいましたが、この舞台を観て、原作を読んでみたくなりました。

脱線しましたが、この作品を支えているのは、楽曲のすばらしさとともに出演者です。

花總マリーが、本当の王妃のようで、引き込まれました。
花總さんは、シシィやベスで観ましたが、今回の役が一番素敵だと思いました。
歌も、前よりうまくなっていると思います。
芝居も、よかったです。
わがままで勝手な王妃だったり、フェルセンに恋する乙女だったり、子供を愛する母親だったり、毅然と断頭台に向かう王妃だったり、いろんな形のマリーを演じ分けていました。

そして、王妃と対の存在、影の主役は、マルグリットです。
昆夏美さん!

昆さんって、歌がうまいとは思っていましたが、こんなにうまかったっけ?と思うほど、感動しました。


ジュリエットでデビューしたときから観ていて、一時は、役が限られるのではないかと心配した時もありました。
オフィーリアも何か物足りないし、評判のいいエポニーヌも私の一押しではなかったです。
でも、今回、マルグリットを観て、私が知らないうちに帝劇主役級の女優になったのだと思いました。
容姿も少女から大人の女性になりましたね。
子供っぽいと思っていたけれど、きれいになったと思います。

つらい歌でさえも、その歌声に聞き惚れてしまいます。
「100万のキャンドル」は絶品です。

そして、悪役を演じる吉原光夫さんもかっこいい(≧▽≦)。
二幕では、やはり下手で歌ったので、がん見しました。

コスチュームもので観るのは、初めてかしら?
バルジャンとは全然違うけど、豪快な歌いっぷりも気持ちがいい。

ルイ16世は、原田優一さん。

最初、チケットをとるときには、佐藤さんだけでいいかと思っていたのですが、日程的に原田さんになりました。
最近の原田さんは、お笑い担当的な役も多くて、かつてのアンジョルラス役が好きだったので、
ふっくらしたお姿に残念な思いもありました。

が、さすが、元ガブローシュ&マリウス&アンジョルラス!!!

そのまんま、ルイ16世でした。
不器用で愚鈍で優しい王。

自分で靴を履いて、左右がバラバラというシーンがあったのですが、その靴が私の席から見えなかったため、
穴の開いた靴でも履いてるのかと思いました(^^;。

舞台が、結構遠いんですよね。
舞台の奥で演技をすることが多くて、オケピのほかに更に奥行きがあり、演者が遠く見えました。

原田さんは、歌もとてもよかったし、演技もよくて、この組み合わせが好きになりました。

レオナールの駒田さん、ローズ・ベルタンの彩吹さんは、コンビで出てきます。
悲劇の中にも、少しほっとするシーンです。
奇抜なデザインのドレスは、どれもおかしくて、笑いが出てしまいました。

ジャック・エベールは坂元健児さん。
ああ、「1789」でのお茶目な役とは真逆の憎らしい役柄。
憎らしいと言っても、革命側からは英雄視されます。

歌もセリフも聞き取りやすくて、さすが元劇団四季ですね。

ランバル公爵夫人は彩乃かなみさん。
出番がないないと思っていたら、なんと、最初のパーティからいたのですね。
全然気づかなかった。
ソロも少しありますが、アンサンブルっぽい使い方で、もう少し出てほしいなあと思いました。
最後まで王妃の友人だった人で、虐殺されてしまうエピソードがこれまた怖くて怖くて。
史実ですし、群衆の憎しみを表すシーンですが、つらいです。

王妃の裁判などもつらいシーンなので、そういう意味では、リピートしづらい作品かもしれません。

王妃と子供たちの別れは、涙が出てきます。

彩乃さん、随分、絞った感じがします。
優しい公爵夫人の雰囲気が出ていました。これからも、活躍してほしいです。

ロアン大司教は、中山 昇さん、ロベスピエールは青山航士さんが演じています。

同じフランス革命でも、「1789」とは全く違う作品です。
歴史や事件をどちら側から描くかによって、全く違ったものになることがよくわかります。

杉山有大さんがダントンを演じていますが、杉山さんは、この作品を最後に引退されるそうです。
杉山アンジョが懐かしく思い出されます。
残念ですが、勇姿を目に焼き付けたいと思います。

そういえば、昆さんのエポニーヌっぽいシーンと、花總さんのシシィっぽいシーンがありました。

休憩時に、物販を見ていたら、「これ、これ、かっこいいわ。誰なの?」と古川フェルセンのファイルを指して話している人たち、発見!

帰り際にも、「かっこいいけど、名前知らないわ。なんていう人?」と話している人、発見!

MAを観る人でも、まだ古川雄大を知らない人が多いんだなと思いました。

すぐにでも、「それは、古川雄大くんですよ!」って教えたかったけど、勇気がなくて。


印象に残った楽曲は、「100万のキャンドル」「遠い稲妻」「もう許さない」かな。
ほかに、花總さんが、首飾り事件のときに叫びながら歌う「手ごわい蛇!」という歌詞も強烈でした。

全体的に、リーヴァイさんらしい旋律だなという印象。私好みです。

帰りに、リピーターチケットを購入。
特典の舞台写真をもらいました。

次は、万里生フェルセンを観ます。こちらも楽しみ。

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