偏愛的独白

宝塚歌劇花組公演『ポーの一族』

ミュージカル・ゴシック
『ポーの一族』

2018年2月16日(金)~ 3月25日(日)
東京宝塚劇場

原作:萩尾 望都「ポーの一族」(小学館フラワーコミックス)
脚本・演出:小池 修一郎
作曲・編曲:太田健
衣装:有村淳

主な配役

エドガー・ポーツネル 明日海 りお
シーラ・ポーツネル男爵夫人 仙名 彩世
アラン・トワイライト 柚香 光
大老ポー 一樹 千尋
カスター先生 飛鳥 裕
老ハンナ 高翔 みず希
レイチェル 花野 じゅりあ
ブラヴァツキー 芽吹 幸奈
フランク・ポーツネル男爵 瀬戸 かずや
オズワルド 冴月 瑠那
ポール・メイヤー 冴月 瑠那
マダム・ビゴー 白姫 あかり
レダ 鞠花 ゆめ
エレン 鞠花 ゆめ
ビル 天真 みちる
ハロルド 天真 みちる
ジャン・クリフォード 鳳月 杏
イゾルデ 菜那 くらら
ジェイン 桜咲 彩花
村長 航琉 ひびき
ハリソン先生 航琉 ひびき
キャロル 美花 梨乃
村役人 舞月 なぎさ
ドン・マーシャル 和海 しょう
アボット支配人 和海 しょう
マルグリット・ヘッセン 華雅 りりか
牧師 羽立 光来
オルコット大佐 羽立 光来
イルリー乳母 新菜 かほ
ユーシスの母 紗愛 せいら
バイク・ブラウン4世/バイク・ブラウン 水美 舞斗
市場の女 真鳳 つぐみ
グレン・スミス 優波 慧
ジャック 優波 慧
ユーシス 矢吹 世奈
マーゴット 城妃 美伶
エミリー 春妃 うらら
トワイライト家の執事 紅羽 真希
ルイス・バード 綺城 ひか理
レミ 飛龍 つかさ
マイケル/キリアン 飛龍 つかさ
ロッド 亜蓮 冬馬
サミー/ハンス 亜蓮 冬馬
ペッペ 帆純 まひろ
ピーター/テオ 帆純 まひろ
ディリー 音 くり寿
ビリー 糸月 雪羽
ジョージィ 聖乃 あすか
メリーベル 華 優希
幼いエドガー 鈴美梛 なつ紀
メアリー 華雅 りりか
メアリーの連れの男 綺城 ひか理

1972年に「別冊少女コミック」に第1作目を発表以来、少女まんがの枠を超えて幅広い読者を獲得してきた、漫画史上の傑作・萩尾望都の「ポーの一族」が宝塚歌劇に登場する。
永遠に年を取らず生き永らえていくバンパネラ“ポーの一族”。その一族に加わったエドガーが、アランやメリーベルを仲間に加え、哀しみをたたえつつ時空を超えて旅を続けるゴシック・ロマン。同作品をミュージカル化したいと夢見て宝塚歌劇団に入団した小池修一郎が、1985年に「いつか劇化させて欲しい」と申し出て以来30年余り、萩尾望都があらゆる上演希望を断り続けた幻の舞台が遂に実現する。



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観劇したのは、2月なので、お雛様が飾ってありました。
そして、麗しいポスターはこちら。


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小池先生の30年来の夢がかなったのですね。
発表があったときは、宝塚ファンではない原作ファンの友人がかなり盛り上がり、チケットの相談が多かったです。

私自身は、原作の内容をほとんど忘れていました(^^;。
観られなかった「はいからさんが通る」のほうが、ずっとずっと思い入れがあります。

萩尾望都原作ですと、「11人いる!」「トーマの心臓」のほうが印象深いです。

なので、観劇前に、原作を読み直そうとしていたのですが、時間がありませんでした。

座席は、1階22列センターブロック。

ストーリーは、導入部分がわかりにくいのと、降霊術のシーンがやや気になったのですが、おおむね楽しめたと思います。
とにかく、ビジュアルが素晴らしい。

明日海りおさんのエドガーが完璧。
逆に言えば、今の花組にしかできないから、再演は無理。

明日海りおさんのこれまでの作品も好きでしたが、今回のお芝居や仕草が、エドガーそのもので、感動しました。
外見の美しさだけでなく、エドガーの怜悧さや孤独がひしひしと伝わってきて、打ち震えました。

明日海さんは、更に進化し続けている気がします。
まだまだ宝塚内で、いろんな役柄に挑戦してほしいです。
「ハンナのお花屋さん」のときは、痩せすぎていて心配しましたが、やや戻ったようで、ほっとしました。

エドガーの子供時代の演技もいいですね。「黄金の砂漠」でも幼い演技が上手でしたが、今回も自然でした。

その明日海エドガーに負けずと劣らず素晴らしいのが、アランを演じた柚香光さんです。
アランも、演じるのが難しいと思いますが、柚香さんの芝居心を感じました。
それと、歌がまたうまくなっていて、聞きやすかったです。

お二人とも制服がお似合いでしたね。
学園ものとかやってほしくなりました。
(そうなると、仙名さんは、美しい女教師で、明日海さんと柚香さんが生徒になるのかな(^^;。)

正直、ポスターを観たときは、修正すればいくらでも似せられると思っていました。
しかしながら、生で観たお二人は、ポスター以上に美しく再現度も高かったのです。

そして、仙名 彩世さんのシーラ。
これまでで一番似合っていて、素敵だと思いました。
トップ娘役の役柄ではないけれど、仙名さんの魅力が出ていて、ようやく似合う役を当ててもらえてよかったねと心から拍手を送りました。

ポーツネル男爵役の瀬戸かずやさんも、よかったです。
こういう役柄、お似合いですよね。

ビルとハロルドを演じた天真みちるさんも、芝居巧者ですよね。

クリフォード役の鳳月杏さんも、かっこよくていやらしくて、強烈な印象を残します。

目立つ役が少ないので、そこが残念かな。
仕方ないですけど。
水美 舞斗さんは目立っていましたね。

城妃美伶さんは、わがままでいやな女の子だし、音くり寿さんは、あっけなく倒れるし、 聖乃あすかさんもオペラグラスで探すのに苦労するし、活躍の場面が少なかったです。

メリーベルの華優希さんも、かわいらしかった。
幼いころのうるさいくらいの無邪気さとその後の弱弱しさがうまく演じ分けられていたと思います。
メリーベルの悲しいエピソード(ユーシスとの恋愛)が駆け足で説明されてましたが、もう少し丁寧に描いたほうがよかったのか、それとも、ばっさり切ったほうがよかったのか・・・。

最後にゴンドラならぬクレーンが登場していましたよね?
あれは、ちょっと笑いそうになりました。
明日海エドガーと柚香アランの美しい2ショットなんですけどね。

歌はまだ把握してなくて、ただ、「ポーの一族~」というフレーズが頭に残りました。

一族そろって歌うところは、「エリザベート」の冒頭部分を思い出すし、ほかのシーンでは、「モーツァルト!」の舞踏会のシーンを思い出しました。似てますよね。

脚本は、よくまとまっていたと思うのですが、それでも、小池先生の思い入れはどのあたりにあったのかなあと思いました。
明日海エドガーと柚香アランがいれば、ほかの先生でも、レベルの高い舞台ができたんじゃないかなとも思ったり。
小池先生の演出が悪いというわけではなくて、例えば、生田先生とか小柳先生版も観たいと思いました。

フィナーレがまたまたかっこよすぎて、DVDが欲しくなってしまいました。

原作ファンの友人の感想をまだ聞いていないのですが、聞くのがちょっと怖いです。

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