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偏愛的独白

宝塚星組TBS赤坂ACTシアター公演『ドクトル・ジバゴ』

ミュージカル
『ドクトル・ジバゴ』
~ボリス・パステルナーク作「ドクトル・ジバゴ」より~

2018年2月20日(火)〜2月26日(月)
TBS赤坂ACTシアター

脚本・演出:原田 諒
作曲・編曲:玉麻尚一
装置:松井るみ
衣装:有村淳

出演

ユーリ:轟 悠
ラーラ:有沙 瞳
エゴーロヴナ:白妙 なつ
コマロフスキー:天寿 光希
アレクサンドル:輝咲 玲央
ヴォロニューク:瀬稀 ゆりと
ガリューリン少尉:麻央 侑希
オーリャ:紫 りら
パーシャ(のちにストレリニコフ):瀬央 ゆりあ
アマリヤ:白鳥 ゆりや
リヴェーリィ:朝水 りょう
ミーシャ:天華 えま
ワーシャ:天希 ほまれ
トーニャ:小桜 ほのか
ニーカ:天路 そら
ヴドヴィチェンコ:蒼舞 咲歩
サムデヴァートフ:朱紫 令真
スヴェンチツキー伯爵:颯香 凜
竜騎兵の連隊長:夕陽 真輝
号外売り:天飛 華音
フレリー:都 優奈
アンナ:澄華 あまね
トーニャ(少女時代):星咲 希
赤軍兵:紘希 柚葉
ユーリ(少年時代):瑛美花 れな

ロシアの作家ボリス・パステルナークの代表作「ドクトル・ジバゴ」。1965年の映画版を筆頭に、それ以降も度々映像化されるなど、世界中の多くの人に愛され続けてきた不朽の名作小説を、オリジナル・ミュージカルとして舞台化致します。
20世紀初頭、革命前後の動乱期のロシアで、純真な心を持つ詩人でもある医師ユーリ(ユーリイ・アンドレーヴィチ・ジバゴ)と、彼が愛し続けた運命の女性ラーラが辿る波瀾の生涯を描く。悠久のロシアの大地で、時代のうねりに翻弄されながらも懸命に生きた人々の軌跡、そして愛の形を鮮烈に描き上げる大河ロマン。



「ドクトル・ジバゴ」の原作も読んでおらず、映画も観ていませんが、似非文学少女の私は、原作がパステルナークということは知っていました。
それと、映画音楽も好きなので、「ララのテーマ」も実家にある映画音楽アルバムに入ってました。
もしかしたら、ピアノ楽譜もあるかもしれません。

ですが、内容はほとんど知らず、私にとって、ジバゴといえば、北杜夫さんの「怪盗ジバコ」でした。(ジバゴではなくて、ジバコなんです。)

そんなことを思いながら、劇場へ。
座席は、1階K列センター。
オペラグラスなしで観劇。

星組の若手は、ほとんどわからず、専科の轟さんと雪組にいた有沙瞳さんが出演するというくらいの情報のみで行きました。

轟さん主演の舞台は、星組の「The Lost Glory」以来かな?
あれは、W主演なのかな??

客席は、轟さんのファンが多かったと思います。
いつもより年齢層が高かったです。
そういうファンの方々を見ると、勇気をいただきますね。

この作品って、評価はどうだったのかしら・・・。

というのも、ざっとあさった感想が賛否両論でして。

ちなみに、私は、予想外に楽しんでしまいました。
下級生が全然わからなくても楽しめる作品ですし、私がロシアのお話を好きなせいかもしれません。

宙組の「神々の土地」とか花組の「復活」とか。

そして、こういう作品を宝塚で上演してくれてうれしいとさえ思いました。
宝塚じゃなかったら、観に行かなかったと思います。

一幕があっという間に終わり、二幕のラストでは、泣きはしませんが、静かな感動に包まれていました。
フィナーレがなかったから、かえって余韻に浸れました。
こういう原田先生は好きです。

舞台装置や照明、衣装なども素敵で、映画を観ているような感覚でした。

中身は、原作と変えているところもあるようで、宝塚に合わせてあります。
不適切な関係や不倫も、やや薄めて描いています。

幕間に原作や映画との違いを熱く語っている人がいまして、私は客席に居ながらにして原作を読んだ気分になれましたw

主人公の恋愛に関して、感情移入はあまりしませんし、ヒロインにも憧れませんが、それでも、主人公が訴える命の大切さや人を愛することの素晴らしさは伝わってきます。

ジバゴは、聖人君主ではなく、普通の人なのです。
過酷な時代に、人を愛したただの男なのです。

ジバゴの奥さんが、とてもいい人なので、それがつらいです。
ジバゴとラーラの恋愛は、不倫ですから、ひどいことになるのでしょうが、だからといって、この作品が低俗だとは思わないのです。

妻を愛しながらも、ファムファタルであるラーラを愛してしまうジバゴ。
人を好きになるということは、そういうことなのかもしれません。
理屈じゃなくて。

そういえば、革命の時代だからでしょうか、レミゼっぽいシーンありましたね。

フランス革命でもそうですが、革命って、民衆側と貴族側のどちらを描くかによってかなり印象が変わりますよね。
革命が正義であっても、正義のもとの殺戮もあるわけで。

今回も、革命後の社会主義の非人道的な部分が描かれていました。

それでは、キャスト感想を。

主演の轟悠さん。
さすがの渋い演技。若手を相手ですが、年寄り臭さがない。
ラーラを救うために、自分を犠牲にして逃がそうとするシーンがよかったです。
もちろん、トーニャやラーラに向ける愛情の部分も素敵でした。
ただ、「The Lost Glory」のときは、歌がうまいと思っていたのですが、今回はちょっと心配になるくらいでした。
歌によって、差が激しかったのです。
声が掠れて、無理に男声を出そうとして、首を絞められたような声で歌っていることがありました。
喉の病気かと思うくらいで、心配になりました。

ヒロインの有沙瞳さん。
メイクがさらに上手になって、優しい感じになっています。
もっとはっきりした女性のほうが似合っていると思いますが、歌も声もいいです。

ユーリの妻役の小桜ほのかさん。
初めて知りました。
きっと観客の多くはこちらに感情移入していたでしょうね。
上品で貞淑な妻を好演していました。

パーシャ役の瀬央ゆりあさん。
スカピンでの活躍が記憶に新しいです。
かっこいいです。
最初はあんなにいい人だったのに><
ラーラのことも信じられず、愛を信じられず、粛清の鬼と化してしまいます。
その演じ分けが上手でした。
優しく一途な男と冷徹な男、どちらを演じても、しっくりきました。
最期のシーンも、迫力がありました。
オペラグラスを使わなかったので、時々、未涼亜希さんに見えることがあり、ドキッとしました。
メイクのせいかもしれませんが、苦みのある感じが似ているのかも。
瀬央さんと有沙さんのカップルも似合っているので、二人の恋愛ものも観てみたいです。

コマロフスキー役の天寿光希さんは、嫌なヤツすぎて、最初は誰だかわかりませんでした。
素晴らしい演技でした。
ラーラの母親のパトロンであり、ラーラにも手を出し、ラーラに執着したり、脅迫したり、ゲス野郎です。
革命政府になっても、うまく立ち回り、ユーリとラーラを助けると言いながら、ラーラをよこせという始末。
でも、最終的には、ユーリの意をくんでラーラを助けるんですよね。
天寿さん、星組の要ですね。

トップコンビと礼真琴さん、七海ひろきさんもいない星組で、こんなすばらしい舞台ができるなんて、星組ってすごいんだなあと思いました。

天華えまさんもチェックしたのですが、出番は少なかったです。
それから、出演者の中で、「天」がつく人が多すぎて笑えました。(雪組は、彩が多いけど。)

できれば、もう一回観たかったのですが、日程が合わず断念しました。
そして、プロブレムも会場で買わなかったら、売り切れてしまいました。
仕方なく、キャトルで、ドラマシティ版を購入。

プログラムに載っている星組下級生、みんなイケメンに見えました。
もしかして、イケメン多いのかな~w
紅ゆずるさん、好きなのに、最近、星組に縁がないんですよね。
演目も、心惹かれないというか。
サンダーボルトは、楽しみにしてますが。

そして、轟さんは、次回は雪組の「凱旋門」ですね。
本当にお声が心配なので、回復されますように。

Comment

緋紗緒(ひさお) says... ""
>まっくくまさん
私は、楽しめたのですけども、いろんな方がいらっしゃるようで(^^;。
轟さんの喉が心配で、いつもは見ないようなブログ巡りをしてたら、真逆の感想も見かけ、驚いた次第です。
専科の方が主演されること自体に不満な方もいらっしゃるんですね。
宝塚を愛するがゆえに、いろんな思いが交錯するようです。
「凱旋門」、楽しみですね!
ポスターがちょっと地味過ぎかなと思いましたが。
今の雪組だから、特出するんだなあと思うと、ちょっと悔しいです(笑)。
2018.03.11 00:02 | URL | #- [edit]
まっくくま says... ""
私は好意的な評価を多く目にしたのですが、賛否両論あったのですね。轟さんは好きなので気になっていたものの、雪組が終わった直後でいろんな面で余力がなく(^^;)諦めたのでした。

轟さんを生で観たのは花組のリンカーンだけですが、理事を務められるだけのことはある、魅力も芸も優れたスターさんだと思っています。個人的にお顔も声も好みで、好きか嫌いかと言えば、断然好きです・・・でも、昨年末、ライブビューイングで観たタカラヅカスペシャルであまりに声が出ていなかったので、少々不安に感じていました。まだ回復されていませんでしたか。

せっかくの雪組特出、凱旋門では本来の素敵な歌声が聴けることを祈りましょう!
2018.03.09 15:40 | URL | #- [edit]

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