偏愛的独白

『ブロードウェイと銃弾』

2018年2月7日~28日
日生劇場

脚本:ウディ・アレン
オリジナル振付:スーザン・ストローマン
演出:福田雄一
翻訳・訳詞:土器屋利行
振付補:ジェームス・グレイ
音楽監督:八幡 茂
音楽監督補・指揮:上垣 聡
音楽監督助手:宇賀神典子
歌唱指導:山川高風 やまぐちあきこ
美術:松井るみ
照明:高見和義
音響:本間俊哉
衣裳:生澤美子
ヘアメイク:富岡克之(スタジオAD)
舞台監督:廣田 進
演出助手:上田一豪
オーケストラ:東宝ミュージック ダット・ミュージック
稽古ピアノ:宇賀村直佳 栗山 梢 石川花蓮
タップ指導:小寺利光
制作:細川ゆう子
プロデューサー:岡本義次(東宝) 樋口優香(東宝) 渡辺ミキ(ワタナベエンターテインメント) 渡部 隆(ワタナベエンターテインメント)

製作:東宝 ワタナベエンターテインメント

出演
デビッド:浦井健治
チーチ:城田 優
オリーブ:平野 綾
イーデン:保坂知寿
エレン:愛加あゆ
ニック:ブラザートム
ワーナー:鈴木壮麻
ヘレン:前田美波里
ジュリアン:加治将樹
シェルドン:青山航士

朝隈濯朗/奥山 寛/坂元宏旬/佐々木崇/高橋卓士
高原紳輔/田村允宏/福永悠二/堀江慎也/横山達夫
岩崎亜希子/遠藤瑠美子/可知寛子/樺島麻美
伯鞘麗名/福田えり/山田裕美子/横関咲栄

S席13000円
A席8000円
B席4000円

上演時間:一幕80分 休憩25分 二幕60分

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原作映画もミュージカルも知らず、ただ浦井くんと城田くんがW主演ということだけにひかれてチケットとりました。
B席2階J列センターブロック(最後列)

あまりチケットの売れ行きはよくなかったみたいで、2階のS席あたりは空席が目立った。
でも、休憩時のお手洗いは混雑していたので、やはり女性ファンが多かったのだろう。

こちらも「マタ・ハリ」同様、期待外れに終わるかと思ったら、意外に面白くて、素直に笑ってしまった。

ウッディ・アレンもそんなに好きじゃないし、アメリカ的な笑いって、苦手だと思っていたけど、福田マジックなのか、楽しめた。
元のミュージカルとどれくらい違うのかわからないけれど。
大爆笑というより、しょうもないネタでつい笑ってしまうという感じ。

下ネタもあるけど、それが、小学生の男子みたいなやつなんだもん、からっと笑い飛ばせた。
例えば、ホットドッグネタとか。

配役が絶妙すぎて、再演あっても、この出演者のままでお願いしたいと思った。
再演はないような気がするが(^^;。

難しく考えると、ちょっとひどい話(人がそんなことで殺されちゃうの??)だけど、ブラックジョークとかショーとしてとらえれば、楽しめる。

いかにも、ブロードウェイという舞台装置も素敵だと思ったら、やはり松井るみさんでした。
生澤美子さんの衣装も、豪華でよかったわ~。

オーケストラボックスの前に宝塚でいうところの銀橋ができていて、そこでも芝居をするので、前方席の人はラッキーだったかも。
とはいえ、B席でも、十分楽しめました。

歌もダンスも楽しいんだもん。

城田くんの大きさが目立っていたけど、セリフ少な目で、低い声で、ギャングっぽさを出してました。
この役は予想以上に城田くんに合っている。
そして、ギャングの皆さんを率いてのタップダンスもかっこよかった。

こういうダンスシーンなどが、楽しめる要因の一つなのかもしれない。

女性陣も素敵だった。
平野綾さんの超キュートなお姿に惚れ惚れして、アニメ声にずっこけるw

平野綾さんは、レディ・ベスだったのに、今度は、色っぽくて頭が弱い美人さんに。
かわいいけれど、演技が下手な女優役がうますぎて、大笑い。
バカっぽいのに、愛おしい。

女性アンサンブルさんもみんなスタイルよくて、踊るものだから、オペラグラスが忙しいの。

スケジュール的に無理だったんだけど、リピートしたいと思うくらいに気に入った。
リピーターチケットも売ってたし。

城田くんが、アニメ声の平野オリーブの物真似をするのが笑えた。
これは、日替わりだったのかな?

日替わりネタといえば、加治くんが、城田チーチを「トート」呼ばわりしていて、大受け。

久しぶりに生で観た加治くんにムネアツ。

加治くん、太りすぎちゃって、どうするの?って心配していて、深夜ドラマなどの脇役では見ていたけど、そのうち、事務所を退所するんじゃないかとひやひやしてた。
でも、「越路吹雪物語」にも出てたし、今回も、いい役をもらえて、本当によかった。
製作にワタナベエンターテインメントが入っているから出演できたとしても、そのチャンスを十分に生かした感じ。
最初、誰だかわからなかった。
貫禄あって、老けていて、でもうまい。
こんな雰囲気のアンサンブルさんっていたかしら?と思って、オペラグラスでのぞいたら、加治くんだったの。
歌はそんなに歌わないけど、芝居がすごくいいわ~。
これから、舞台で活躍してほしい。

浦井くんは、ヘタレ役もすごくいい。
ダンスオブヴァンパイアを思い出す。

城田くんとW主役ということで、主役を分け合ってしまったから、二人とも思ったより出番は少ないけれど、どちらもいい味出していた。

前田美波里さんも、ゴージャスだった。
やはり、この人はただものではない。
スタイルもいいし、かっこいい。
何よりオーラがすごすぎる。

そして、安定の保坂知寿さん。
歌も演技も抜群で、真面目な顔してコメディを演じるのが面白い。

鈴木壮麻さんが、かっこよさそうに見えて、お菓子ばかり食べていて、平野綾さんにちょっかい出そうとするお茶目な俳優役だった。
お菓子食べ過ぎて、稽古中にどんどん太っていったw
壮麻さんの役の幅も広いわ~。

エキセントリックな人たちの中で、愛加あゆさん演じるエレンは、普通の女性に近いかな。
浦井デビッドに一途な恋人で、一番まともだったかも?

マフィアのボスで、平野オリーブの愛人であるブラザートムさん。
こちらも適役。
この役は、コング桑田さんもよかったかも。
ブラザートムさんのほうがやや渋さがある。

2回目のカテコで、上手の浦井くんの投げキッスをつかんで捨てて踏みにじる下手の城田くんw
3回目のカテコでは、城田くんの投げキッスを浦井くんがつかんで、客席に投げ返していたw

楽曲も、ノリがよく耳に心地よかった。
CDがあるなら、欲しいなあ。

タイトル通り、銃弾が飛び交うというか、銃声が響き渡る舞台。
演技が下手過ぎて、作品世界を壊すということで、城田チーチに殺されてしまう平野オリーブという衝撃的な話なのに、なぜか明るい。
日本的な感覚だと、実は、平野オリーブは生きていたいよーんとか、記憶がなくなって、名女優になったとかありそうだけど、飽くまで、一筋縄ではいかないウッディ・アレンなのか。

アーティスト気取りだった浦井デビッドの脚本がダメダメで、城田チーチが直したところがことごとく、役者たちに歓迎され、作品がよくなっていき、もはや城田チーチの作品となってしまうところが、シニカルだよね。
だからこそ、チーチは、オリーブの存在が許せなかったのか。
だからといって、人殺しはダメというデビッドは、才能はないけれど、まともな人間ってことかな。
でも、恋人いるのに、大女優とできちゃうのって、やはりダメ男なのか、それがブロードウェイでは普通と言いたいのか。

城田チーチも、オリーブ殺しがばれて、ボスに殺されちゃうの><

なのに、舞台は大成功で、みんなパーティでお祝いして、浦井デビッドも、恋人とよりを戻すというラスト。

これでいいのかと思うけど、でも、なぜか腹も立たない不思議な作品だった。

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