偏愛的独白

『マタ・ハリ』

2018年2月3日~18日
東京国際フォーラム ホールC

脚本:アイヴァン・メンチェル
作曲:フランク・ワイルドホーン
歌詞:ジャック・マーフィー
オリジナル編曲・オーケストレーション:ジェイソン・ホーランド
訳詞・翻訳・演出:石丸さち子

出演

マタ・ハリ:柚希礼音
ラドゥー/アルマン:加藤和樹(日替わりで出演)
ラドゥー:佐藤隆紀 (LE VELVETS)(Wキャスト)
アルマン:東啓介(Wキャスト)
ピエール:西川大貴/百名ヒロキ(Wキャスト)
パンルヴェ:栗原英雄
アンナ:和音美桜
ヴォン・ビッシング:福井晶一

遠山裕介
則松亜海
田村雄一
石井雅登
乾直樹
金子大介
木暮真一郎
後藤晋彦
彩橋みゆ
石田佳名子
神谷玲花
彩月つくし
花岡麻里名
松田未莉亜
吉田理恵

主催:東京公演 梅田芸術劇場・東宝
企画・制作:梅田芸術劇場

S席13000円
A席9000円
B席5000円

上演時間:一幕85分 休憩25分 二幕65分

上演が発表されたときは、大喜びだったんですけども、今年は、出費が多いので(^^;、チケットはB席でとりました。
3階6列。

加藤和樹くんが、日替わりで二つの役を演じるということで、とても楽しみにしていました。

2016年韓国初演のミュージカルですが、女スパイのマタ・ハリという題材とワイルドホーン氏の音楽ということで、期待もマックスに!

ポスターのビジュアルもかなりよくて、ワクワクして出かけました。

まずは、和樹ラドゥーと東アルマン、西川ピエールで観ました。

ところが、期待が大きすぎたみたいで、実際は一幕から眠くなってしまい、つらかったです><

音楽は確かによかったです。
同じ時期に、宝塚でもワイルドホーン氏作曲のオリジナルを上演してましたが、どちらの音楽も好き。

そして、演者もよかったです。

ですが、圧倒的に脚本が・・・。

韓国初演は大ヒットしたんですよね??
うーん・・・。

B席で観たのがいけなかったのでしょうか?
それとも、加藤アルマンと佐藤ラドゥーで観るべきだったのでしょうか。
それとも、二度観れば、ハマったのでしょうか。

しかしながら、あまりにお話がつまらなくて、二回目を観ることができませんでした。
和樹アルマンと佐藤ラドゥーのためだけに、有楽町まで行き、3時間過ごすのはつらい。
というわけで、和樹アルマン&佐藤ラドゥー&百名ピエールのチケットは、和樹ファンの友人に譲りました。

どんなに音楽と演者がよくても、脚本がダメだと、こんなにも観るのが苦痛だとは。

以下、出演者の感想など。











主要な登場人物の誰もが中途半端で魅力がないなあと思いました。
別に感情移入したいとは思わないけれど、描き方が雑だなあと。
マタ・ハリも、ファムファタル的には描かれてない。
女スパイとしても大したことをしてない。
恋愛ものとしても、盛り上がらない。
マタ・ハリのピュアな愛情はいいけれど、勝手に危険な行動をして、入院中のアルアンのもとへ駆けつけて、裏切られたと騒ぎ、アルアンの言い訳も聞かずに帰ってしまうなんて、ひどいというか子供っぽい女だなあと思ってしまった。

そのアルマンだけど、重症で入院していたのに、マタ・ハリの裁判に登場したので、そんなに簡単に敵国から戻れるの?と疑問に。
しかも、ラドゥーに殺されちゃうという悲惨な最期。

ラドゥーがマタ・ハリを誘惑するのも、中途半端だった><
アルマンを助けるということを餌に、マタ・ハリに迫るけど、拒否される。
その上、妻に見られて、軽蔑される。

なんか、マタ・ハリが応じないところが、宝塚っぽいなあ。
このシーンでは、柚希礼音さんの退団公演を思い出してしまった。
退団公演では、夢咲ねねさんが紅ゆずるさんに迫られる。そこへ女性があらわれて、逃げ出せるんだけど。

柚希礼音さんは、とても健康的なマタ・ハリで、女性的というより中性的だった。
歌も踊りもよかったし、主役オーラはあった。
「ビリー・エリオット」のときよりも、さらに歌がうまくなっていた。
でも、あまり魅力的なヒロインではなくて、残念。
せっかくの主演舞台なのに、もったいないなあと思う。

加藤和樹くんは、アルマン役のほうが似合っていたのかもしれない。(観た方の感想がそんなふうでした。)
ラドゥーだと甘い声ではなくて、冷徹でイライラした演技をしなければならないので。
私は、和樹くんの声が好きだけど、ちょっと癖はあるから、好き嫌いがあるかも。
クールな和樹くんからもれる色気がなかなか素敵で、三階席からも堪能できました。

東啓介くんは、テニミュ2ndの千歳ですね。
あまり思入れがなくて、スカピン再演も観てないので、ほとんど初めて観るに等しい。
背が高くて、猫背。
歌は意外に歌える。
しかも、声は好み。
マタ・ハリよりどうしても若く見えてしまうが、年上の女という設定ならば問題なし。
ただ、改めて顔をみると、私の好みではなかった(^^;。
ワタナベエンターテインメント所属だし、30歳までに帝劇に立つことが目標らしいので、頑張ってください。
喧嘩のシーンがとても下手だったのは、あれは演出なのかしら?
マタ・ハリを騙すための嘘だってばれちゃうくらい下手でした。

ピエール役の西川大貴さん、久々に観たけれど、すごくいい。
でも、なかなか出てこないので、Wキャストにする必要があったのか疑問。
こんな短い公演ならシングルでいいのに、なんでかしら?
スケジュールの都合なのか、もう一人の百名ヒロキさんの都合なのか。

栗原英雄さんは、存在感はあるけれど、もったいない使い方。

和音美桜さんも、この作品の中で印象を残すいい役であったけれど、出番が少なすぎてもったいない。

福井晶一さんも、安定の演技だけど、やはりもったいない。

アンサンブルは、遠くてチェックできなかったけれど、三階席からでも、遠山裕介さんと田村雄一さんはわかった。

悲しい結末だけど、ラストは後味悪くない。
柚希さんと和音さんが神々しく見えました。

このお芝居のテーマって何だったのかしら?
韓国版との違いも知りたいところだけど、再演あっても観ないような気がする。

実在の人物が主役の場合、ある程度史実に基いて描くか、大胆に脚色するか、悩ましいところだけど、どちらにせよ、面白くなければ始まらないと思う。

私には、退屈で、ひたすら”もったいなさ”を感じる作品だった。

そういえば、近くの座席の人のスマホが頻繁にバイブするのが、うるさかったです。
あれって、本人はうるさくないのかなあ。
響きと頻繁さからして、グループラインの通知みたいでした。

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