偏愛的独白

宝塚歌劇宙組公演『神々の土地』~ロマノフたちの黄昏~/ 『クラシカル ビジュー』

ミュージカル・プレイ
『神々の土地』
~ロマノフたちの黄昏~

作・演出/上田 久美子

レヴューロマン
『クラシカル ビジュー』

作・演出/稲葉 太地

2017年10月13日(金) - 11月19日(日)
東京宝塚劇場

主な配役

ドミトリー・パブロヴィチ・ロマノフ【皇帝の従兄弟、帝国軍人】 朝夏 まなと
フェリックス・ユスポフ【ユスポフ家の嫡男、ドミトリーの旧友】 真風 涼帆
大公妃イリナ(イレーネ)【セルゲイ大公妃、皇后アレクサンドラの妹】 伶美 うらら
皇女オリガ【ニコライ二世の長女】 星風 まどか
皇太后マリア【ニコライ二世とクセニヤの母】 寿 つかさ
大公妃クセニヤ【ニコライ二世の妹、アリーナの母】 美風 舞良
ジナイーダ・ユスポワ【フェリックスの母、女相続人】 純矢 ちとせ
ロフチナ夫人【ラスプーチンの狂信者、聖痴愚[ユロージヴァヤ]】 花音 舞
コンスタンチン・スモレンスキー【近衛騎兵将校、ドミトリーの同僚】 澄輝 さやと
ヤナ【活動家、ジプシー酒場のダンサー】 綾瀬 あきな
皇后アレクサンドラ【ロシア帝国皇后】 凛城 きら
ニコライ二世【ロシア帝国皇帝】 松風 輝
ラスプーチン【宗教家、呪術師】 愛月 ひかる
家令ポポーヴィッチ【セルゲイ大公家の家令】 星吹 彩翔
ラッダ【ゾバールの姉、ジプシー酒場の歌手】 瀬音 リサ
貴婦人ベルセルスカヤ【将校の妻】 愛白 もあ
ウラジーミル・ボルジン【近衛騎兵将校、ドミトリーの同僚】 蒼羽 りく
ミラ【活動家、ジプシー酒場のダンサー】 結乃 かなり
イワン【農夫】 風馬 翔
ロパトニコフ長官【内務省警察部長官】 美月 悠
貴婦人チチェーリナ【将校の妻】 花咲 あいり
貴婦人バクーニナ【将校の妻】 桜音 れい
ガリツキー将軍【軍部の重鎮】 星月 梨旺
ゾーヤ【活動家、ジプシー酒場のダンサー】 愛咲 まりあ
近衛騎兵将校ベルセルスキー【ドミトリーの同僚】 春瀬 央季
ゾバール【活動家、ジプシー酒場のダンサー】 桜木 みなと
近衛騎兵将校バクーニン【ドミトリーの同僚】 実羚 淳
公女アリーナ【ニコライ二世の姪、フェリックスの婚約者】 彩花 まり
ネッリ【活動家、ジプシー酒場のダンサー】涼華 まや
イーゴル【活動家】 朝央 れん
近衛騎兵将校チチェーリン【ドミトリーの同僚】 七生 眞希
マキシム【活動家、ジプシー酒場のダンサー】 和希 そら
ゴロヴィナ嬢【ラスプーチンの狂信者、聖痴愚[ユロージヴァヤ]】 瀬戸花 まり
エルモライ【活動家、ジプシー酒場のダンサー】 秋音 光
貴婦人ゴンチャロワ【将校の妻】 里咲 しぐれ
近衛騎兵将校イズマイロフ【ドミトリーの同僚】 秋奈 るい
皇太子アレクセイ【ニコライ二世の長男】 花菱 りず
近衛騎兵将校ゴンチャロフ【ドミトリーの同僚】 水香 依千
リナト【活動家】 朝日奈 蒼
キリチェンコ【秘密警察工作員】 留依 蒔世
皇女タチアナ【ニコライ二世の次女】 遥羽 らら
貴婦人イズマイロワ【将校の妻】 小春乃 さよ
コーリャ【活動家】 穂稀 せり
ロマン・ポチョムキン【近衛騎兵将校、ドミトリーの同僚】 瑠風 輝
ミーチャ【ラッダとゾバールの弟、ギター弾き】 優希 しおん

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宙組トップの朝夏まなとさんの退団公演です。
娘役トップではありませんが、伶美 うららさんも、この公演で退団です。

退団公演で、上田久美子先生の作品なんて、いいなあと思って、チケットをとりました。
座席は、1階19列サイドブロック。

ポスター画像が素敵です。
朝夏まなとさんの軍服姿がかっこいいですね。

内容については、特に情報を仕入れずに、まっさらな気持ちで観ました。

上田久美子先生の作品は、「星逢一夜」「金色の砂漠」が好きですが、以前、朝夏まなとさんが主演した「翼ある人々」は未見です。

あまり退団公演ぽくない内容ですが、心に染み入る素晴らしい作品でした。

つまらないと感じた方もいらしたようですが、私は、好きです。
美しくて、切なくて、心に響く作品でした。

やはり、上田久美子先生の作品は、私に合うようです。

彼女の作品には、行間があり、余韻があります。語り過ぎないのです。
観客に想像させます。そこがいい。
星逢のときも感じましたが、一編の小説を読んでいるような感覚。

ロシアの歴史には全く疎いのですが、わかりづらいと感じることもなく、すんなりと受け入れることができました。

萌えや切なさは感じましたが、涙は出ませんでした。
その抑えた演出が、よいのです。

舞台装置も、衣装も素敵でした。
ただ、ひたすら眺めていたいそんな舞台。

朝夏まなとさんの魅力が、最大限に引き出されていたと思いました。
こんなにかっこいい朝夏まなとさんを観たことがないかも。
退団公演で気づくなんて遅すぎますね。
「銀英伝」のキルヒアイスも、似合っていて、好きでした。
基本的にいいひとで、まっすぐで、信念を持った人が、朝夏さんに合っています。

そして、娘役トップ扱いの役柄は、伶美うららさん。
単体でもきれいですが、朝夏さんとの並びも美しい。
朝夏さんとうららさん、どちらの退団公演にもふさわしいいい役でしたね。

残念ながら、娘役トップにはなれなかったけれど、そんなうららさんに対する優しい気遣いが感じられる役柄となっていました。

ミュージカルですが、うららさんは歌いません(^^;。
が、しっとりした大人のお芝居を見せてくれました。

二番手の真風さん。
渋いおっさん(いい意味で)になりました。
次期トップの風格あり。
花組から異動してくる芹香さんとの並びも楽しみですね。
お披露目公演も、チケットがとれたら行きたいです。

皇女オリガ役の星風まどかさん。
かわいらしいけれど、しっかりしたオリガが印象的でした。
お芝居の中では、ナレーションでしか語られないオリガの行く末が、ひたすら悲しいです。
そういう過酷な時代背景なのですね。

驚いたのは、皇太后マリアの寿つかささん。
男役でしか観たことがないので、衝撃的でした。
背が高くて、硬質な感じがすごくいいですね。威厳のある皇太后でした。

ドミトリーの同僚のコンスタンチンは、澄輝さやとさん。
果てしなくいい人でしたが、ジプシーのラッダとの純愛が、最後に悲しい結末となってしまいました。

皇后アレクサンドラにも驚きました。
凛城 きらさんは、男役ですよね。
これは、観ている間は、気づかなくて、あとから知りました。
全く違和感がなかったです。

ラスプーチンは、愛月ひかるさん。
怪演でした。
愛月さん、最近、癖のある役柄が多いですね。
私は、王子様のような愛月さんも観たいのですが。

お芝居の余韻がすばらしくて、逆にショーは、印象が薄いです。
衣装も苦手な方ですし(^^;。

デュエットダンスは、ありませんでした。仕方ないか。

朝夏さんのソロのダンスは、うっとりしました。
うららさんの歌は、ある意味豪快w
地声ですよね?
もう少し裏声で歌えたら、違った未来があったのでしょうか。

大人の雰囲気の娘役トップも一人くらいいてもいいなあと思いました。

次回は、ショーをもっとしっかりと観たいと思います。

Comment

緋紗緒(ひさお) says... ""
>のあのあさん
退団公演で、これほどの作品はなかなかないのではないでしょうか。
まぁ様も素敵でしたが、うららさんの魅力が全開で、うっとりしました。
ストーリー展開も、きちんとしていて、ひたすら美しい。
うららさんはこんなにも素敵なんだぞという上田先生の声が聞こえるようでした。
そして、うららさんも、その期待に応えていたと思います。
確かに、歌は、残念な部分もありますが、貴重な人材だったと思います。
外部での活躍を期待しています。
2017.11.08 07:22 | URL | #- [edit]
のあのあ says... ""
美しい舞台ですよね。また、まぁ様、うらら妃と絵のような余韻に浸れる上質な作品だと思います。
トップ娘役にはなれなかったうららちゃんへの餞のような役柄で、うららちゃんのよい部分を引き出してくれるような作品で、うららファンの私には堪らなかったです。
彼女のソプラノがもう少し出れば、娘役としての未来はかわったかも知れませんが、 多少欠けても他の人にない個性を持つ娘役さんで、彼女がいなくなってしまうのは、残念……。
2017.11.07 08:53 | URL | #- [edit]

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