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偏愛的独白

宝塚歌劇花組公演『雪華抄/金色の砂漠』2回目その2

お芝居の感想の続きです。

トップコンビ以外の皆さんも、宛書きっぽい感じですし、大熱演でした。

二番手の芹香さん。
第二王女の奴隷役であり、この物語の語り手でもあります。
これまた、いい役なんですよ。
芹香さんの優しい感じに似合っている穏やかな性格の奴隷で、第二王女役の桜咲彩花さんといい雰囲気なのです。
お互いに思い合っていて、でも、わきまえていて。

芹香さんに合う役で、かつ出番も多いので、観られてよかったと思いました。

第二王女の求婚者役の天真みちるさんも、異国の人そのまんまの外見で、素晴らしかったです。
この人が、太っていて汗かきなんですけど、いい人なんですよ~。
この人と結婚したら、幸せになるだろうなと思わせる。
天真さん、ほんといい役者さんですよね。

第三王女の音くり寿さんは、陽気でかわいらしく、でもちょっとお転婆で意地悪さん。
奴隷の瀬戸かずやさんに嫌がらせというかいたずらをしてみたり。
負けずに言い返す瀬戸かずやさんも面白いです。
わがまま一杯天真爛漫なキャラを、音さんが、愛くるしく演じています。

王のジャハンギール役の鳳月杏さんも、存在感ありますね。
威厳と色気のある役です。
王としては、たぶん優秀なんだと思いますけど、前の王を殺した後、一族を皆殺しにせず、恋を選んで、王妃と息子たちを助けてしまったことが、自らを滅ぼすことになってしまうんですね。
奴隷に貶めたけれども、約束通り命を助けたところが、この人の優しさであり弱さなのかもしれません。

その王妃を次期娘役トップの仙名彩世さんが演じています。
これまた慈愛深い王妃にぴったりで、悲しみをたたえた様子が伝わってきます。
浮ついてない、若々しくないところが、仙名さんの魅力でもあるんですけど、 今後、どのような役柄を演じるのか気になります。
何となく、明日海さんの恋人というより、お姉さんかお母さんキャラなんですよね・・・。


さて、ストーリーの続きですが、拷問されて血だらけのギィを助けに来る人がいます。

なんと、王妃は、ギィの本当の母親でした。つまり、ギィは、前の王の息子。国の後継者だったのです。
本当の名は、イスファンディヤール。
しかも、ジャー(芹香)が、弟でした。

しかし、ギィは、母に対して、誇りを守って死ぬべきだったと責めます。
ギィは、復讐を誓い、プリー(瀬戸)とともに、砂漠に逃げ、弟は、奴隷のまま、城に残る道を選びます。

それから、7年後、タルハーミネは、テオドロス(柚香)と結婚するも、夫に心を開いてない様子。
ギィは、賊を率いて、復讐にやってくる。

ジャーに再会し、こちら側につくように言うギィだが、ジャーは、王女と夫を守るために、戦う。

このときの芹香さんも、かっこよかったです。
そして、なんと、王女の夫(天真)が、ジャーをかばって、斬られてしまいます><

ギィは王を倒し、テオドロスは、城を捨てて出ていく。
ギィは、タルハーミネを妻にすることを宣言する。

自分たちは殺されてもいいから、そんな男のものにならないでと叫ぶ第三王女の音さんの声が、悲しく響きます。
ジャーも、「母さんと同じ思いをその人にさせるのか?」と言います。
ほんと、その通りです。

ジャーと第二王女も、かつての関係ではなくて、ジャーは、王女を妹のように守りたいとなっていて、二人の愛は成就しません。
王女も、夫を愛しているのでした。

王妃は、命を絶つ。
王を愛していたのだった。
たぶん、憎みながら愛してしまったのでしょうね。

そして、タルハーミネも、砂漠に向かって行ってしまった。
追いかけるギィ。

お前を愛していると叫ぶタルハーミネ。

このあたりから、なんか、胸が苦しすぎてつらかったです。
涙は出てこないのですが、とにかく苦しい。

二人の心が通じ合い、そして、砂漠の中に倒れる二人。

最後まで、素敵な演出でした;;

そして、フィナーレでの明日海さんと花乃さんのデュエットダンスに、ウルウルしました。
これを観るのも最後なのね・・・。

そして、衝撃的だったのは、ロケット。
次期トップ娘役の仙名さんが中央で踊っていて、びっくりしました。
かなり目立ちます。
ん~、でも、エトワールのほうがよかったなあと思ってしまいました。
エトワールは、花乃さんで、これは、餞別の意味もあって起用されたので、仕方ないのでしょう。
仙名さんには、もっと歌を生かしたしっとりしたシーンがお似合いだと思うので、さすがにロケットの中央にいると、踊らされている感が出てしまって、かえって痛々しかったのです;;

男役燕尾はかっこよかったですけど、ターバンには、ちょっと笑いました。

公演が終わってから、花乃さんのこの挨拶を知り、泣いてしまいました。

(前略)
この日は雨模様の1日。黒紋付きに緑のはかま姿で大階段を降りた花乃さんは退団者のあいさつで、「きっと今日は雨が降るだろうなと、幼い頃から“雨女”の私はそう思っていました」と切り出した。
 9年前、宝塚音楽学校に入学した日も雨が降っていたそう。宝塚人生もたくさんの雨が降り、「どしゃぶり続きで前が見えなくなったときもあった」という。
 だが雨は、一緒にずぶぬれになって笑い転げてくれる仲間と、傘を差しだして共に歩んでくれる大切な人たちのおかげで、温かく美しい雨上がりの景色を与えてくれたとも。「私に降り注いだたくさんの恵みの雨に心から感謝します」と笑顔でしめくくった。(後略)2016年12月13日産経WEST記事より抜粋引用



最後になりましたが、花乃まりあさん、ご卒業おめでとうございます。
もっと長く観たかったけれど、あなたの演じた役は、私の心の中で生きています。
そして、これからも、応援しています。

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