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偏愛的独白

ゴーゴーボーイズゴーゴーヘブン

2016/7/7(木)~7/31(日)
シアターコクーン

作・演出:松尾スズキ
美術:二村周作
照明:大島祐夫
音楽:伊藤ヨタロウ
音楽監督:門司肇
音響:藤田赤目
音楽音響コーディネイター:澤井宏始
衣裳:戸田京子
ヘアメイク:大和田一美
振付:振付稼業air:man
映像:上田大樹
演出助手:大堀光威/佐藤涼子
舞台監督:二瓶剛雄

邦楽演奏:綾音 
ヴァイオリン:磯部舞子/鹿嶋静(日替り出演 7/16・23)
キーボード:門司肇/塩野海(日替り出演 7/9・16・23・30)

出演
永野:阿部サダヲ
トーイ/オカザキ:岡田将生
バグワン/ピージー/おばさん:皆川猿時
ベティ:池津祥子
アキ子/楳図/オカザキ??:宍戸美和公
ハラーシュ/緒川:村杉蝉之介
アンノウン(ゴーゴーボーイ):顔田顔彦
パパジ(ゴーゴーボーイ)/ディレクター:近藤公園
丸山/赤井双葉:平岩紙
ワギー/似池:岩井秀人
映画泥棒(ゴーゴーボーイ)/オカザキ?:阿部翔平
ビリー・ザ・キッド(ゴーゴーボーイ):井上尚
グリズリー・ダイアモンド(ゴーゴーボーイ):掛札拓郎
ボールボーイ(ゴーゴーボーイ):高樹京士郎
ワンコインマン(ゴーゴーボーイ):中智紀
林原瑛愛/CA:古泉葵
G太夫/シャー・バラン:伊藤ヨタロウ
アンディ・ジャー/オツーブ:松尾スズキ
ヤギ/大麻吸う太郎:吹越満
ミツコ:寺島しのぶ

S席・10,500円  A席・8,000円  コクーンシート・5,000円
上演時間:1幕 1時間25分 (休憩:15分) 2幕 1時間25分


国境も性別も生死も越えて“居場所とは何なのか?”を問う、
戦場ボーイズラブ(BL)道中譚(ロードムービー)が誕生!!

少年の危険な美しさと、異国のアクシデントに惑わされ、決して出会えない夫婦を描く―。

とある国で非合法の男性売春が横行しているという情報を得たベストセラー作家・永野は実態調査のため現地に潜入する。観光客や地元好事家たちの前で踊りその目を楽しませている美しい少年ダンサーたち“ゴーゴーボーイ”が怪しいという噂だ。永野は調査を続けるうちにゴーゴーボーイの一人、トーイの危険な美しさに魅了され、様々なアクシデントに巻き込まれていく。一方、日本で永野の帰りを待つ元女優の妻ミツコは浮気をしているが、夫が行方不明になった悲劇のヒロインとして現地に向かうことを余儀なくされる。 

ジャーナリストの亡霊、いい加減な通訳、少年たちの運命を握るゲイのインテリアデザイナー・・・。様々な面倒臭い人々や、異国のアウェイ感に阻まれ、お互いに探し続けるのに決して出会えない夫婦の間に永遠のような時間が流れる。

探すことは愛なのか?そして“ゴーゴーボーイ”たちの運命は?(公式より)



観劇したのは、7月中旬、エリザとジャージー・ボーイズで、混沌としていたときでした。
久々のストプレ3時間は、疲れた~。

情報量が多すぎて受け止めきれない。

しかも、コクーンの椅子って、腰によくないよね?
帝劇や他劇場では、休憩含む3時間でつらくなったことはないけれど、コクーンは、いつもきついなあと思う。

ロビーは、関係者つながりの観劇客も多い感じ。
客席は満席。
座席は、S席1階C列サイドブロック。

そもそも、何でチケットをとったかというと、単純に岡田将生くんを生で観たいから。
そして、松尾スズキさんなら、面白いだろうと思って。

初っ端から、斬新。
舞台の上に石ころが!
上部には、邦楽演奏の方々が、座っている。
歌舞伎っぽいし、松尾さんが主演した「ちかえもん」も思いだす。

そして、出てくる出てくるイケメンが。
オーディションでビジュアル重視で選んだらしい。
あとから気づいたけど、テニミュの高樹京士郎くんがいた。

そして、超絶イケメンの岡田将生くん!
が、お尻出しちゃって、なんか正視しづらいなあ(^^;。

ゴーゴーボーイズは、売られてきて、ダンサーとして舞台に立たされている。
岡田くんは、新入りで、いきなり、お尻にGPS組み込まれるので、大きな注射される><

村杉蝉之介さん演じるハラーシュは、容赦ないんだけど、そばで、ぎゃあぎゃあ騒ぐフトメンの皆川猿時さんが面白すぎて、痛々しい場面なのに、笑ってしまう。
皆川さん、濃いよね~。
いつも、体をはって、笑わせてくれて、すごいなあと思う。

ゴーゴーボーイズの中には、若者ばかりじゃなくて、年配のアンノウン役・顔田顔彦さんと店のナンバーワンのパパジ役・近藤公園さんがいるんだけど、二人とも、インパクト強くてつい見ちゃうわ~。

くだらないところで、すごく笑えるんだけど、かなりブラックな笑いもあって、手放しに笑える舞台ではなかった。
どよーんとしそうになるところで、阿部サダヲさんや皆川さんが、笑わせてくれるんだけどね。

阿部さんのホテルの部屋にある椅子が、どう座ろうと思ってもすべってしまう椅子であったり、逆さにすると、大きな針がお尻にささったりと、しょうもないけど可笑しかった。
あとは、「すみませんっ日芸出身なんで」というのがネタになってましたw

特に笑いをとるシーンじゃなくても、既に、観ているのか、何かとゲラゲラ笑っている女性客がいて、何がおかしいのか不思議だった。
(たまに、三谷さんの舞台とかでも、ひたすら笑ってる人いますが(^^;。)

それから、三味線の「ルパン三世」は、めちゃくちゃ、よかったなー。

いろいろとネタ満載で、タブーを恐れない演劇の力を感じた。
これは、映像ではできないものかもしれない。
だから、こちらも、笑っていいのかちょっと悩むシーンもあった。

風刺や皮肉もあちこちにちりばめられている。
女優降板事件とか映画監督が大麻やって製作中止とか。
とにかく何でもあり。

阿部サダヲさんがとある国に潜入するのも、先輩記者の八木さん=吹越さんを救出する目的もあって。
吹越さんが人質にとられているシーンは、どうしても、現実の事件を思い出してしまう。
その吹越さんは、殺されてしまい、八木からヤギになっている><

そのヤギのシーンがまた意味深である。
考えないヤギは攻撃されないが、自覚したヤギは、群れから攻撃されるみたいな話で、そのあたりが、あなたならどうする?と、問われているような気がして。

また、現地に飛んだ寺島しのぶさんが、情報を得るために、男声への奉仕を強要されるシーンは、彼女の映画を思い出すし、相手が戦争で四肢を失った設定なんだけど、体が不自由で性欲はあるという点で、某氏のスキャンダルも揶揄しているのかと思ったり。

包帯ぐるぐるで横たわる松尾スズキさんに、手で奉仕する寺島しのぶさんは、上半身裸になるのである><
客席には、背中を向けているので、胸は見えないけど、堂々とした脱ぎっぷりに脱帽。
細かった~。
寺島さんは、ドラマなどでは、余り好きじゃないのだけど、舞台だときれいに見えるし、かっこいいし、何より演技がうまい。
大竹しのぶさんと似たものを感じる。

岡田くんは、二つの役の演じ分けがすごかった。
チャラチャラしていて、寺島しのぶさん演ずるミツコと浮気をするオカザキは、そこらへんにいそうなただのイケメン。
一方、美しくも切ない表情のゴーゴーボーイも演じる。
死んで、体の皮をはがされて、憧れのアンディ・ジャーの椅子になることを夢見るトーイは、果てしなく美しく絶望的だ。
ダンスは、みんなと合わせられない下手な設定になっていたわ。

岡田くん以外の人がこれまた、強烈で目が離せない。

女革命家のベティは、池津祥子さん。
まさに、異国の革命家。
片腕を失い、手に武器をつけていて、振り回す。

日本人女子コンビの宍戸美和公さんと平岩紙さんも、あっぱれ。
かわいくて狙われるからw性的目標にならないように、小学生の格好をしたり(シノラーらしい)、おばあさんに扮したり。

宍戸さんは、あるシーンでは、楳図さんにも扮していて、それだけで、笑いをさらっていった。

現地案内人のワギーを演じる岩井秀人さんは、すぐにモチベーションが下がるキャラで、本当に現地人に見えるよ~。
岩井さんが演じるもうひと役は、「似池」なんだけど、これ、三池監督をパロってるよね?

舞台は、ネタ満載で、笑わせ、考えさせ、感動させて、ラストは、一気に奈落の底へ落とされる感じ。
ブラックだ・・・。

いやー、松尾スズキさんって、やはり天才だったわ。
あまりにも濃い世界で、一度観ただけでは、私のキャパを超えているんだけど、何度も観るには、相当にパワーがいるし、チケットも完売なので、とりあえず、一度きりの観劇で。

宣伝文句にあったBL要素だけど、実際は、物語の一部分でしかなくて、全然気にならなかった。

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