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偏愛的独白

End of the RAINBOW

『End of the RAINBOW』

東京公演 : 2015年8月21日(金)~9月3日(木)
DDD青山クロスシアター

作:ピーター・キルター

演出:上田一豪

翻訳:芦沢みどり

上演台本・訳詞:高橋亜子

音楽監督・ピアノ:岩崎廉

ステージング・振付:TETSUHARU

出演
ジュディ・ガーランド:彩吹真央

ミッキー・ディーンズ/インタビュアー:小西遼生
ミッキー・ディーンズ/インタビュアー:伊礼彼方
(公演によってキャスト入れ替わり)

アンソニー:鈴木壮麻

企画・製作:シーエイティプロデュース

全席指定:8800円

上演時間:一幕75分 休憩15分 二幕70分

1968年のクリスマス・ロンドン。
ジュディはライブの為に、フィアンセのミッキー・ディーンズとピアニストのアンソニーと共にリッツホテルのスイートルームにチェックインした。しかし、ジュディは「ここは狭い」と冒頭から機嫌が悪い。すでにこの頃彼女は、アルコールと薬に頼る生活になっていた。
ミッキーとアンソニーはその生活から彼女を脱出させようと試みるのだが・・・
ライブへの執着と恐れを抱くジュディ。彼女を支えるピアニストとフィアンセの愛と葛藤。
数々のジュディ・ガーランドのヒット曲に包まれた「End of the RAINBOW」。



出演者にひかれて、チケットとりました。
キャパシティが約200席ということで、チケットがとれるか心配だったけど、意外にもあっさりとれた。譲渡もちらほら見かけたし。
エリザの真っ最中じゃなかったら、もっとチケットとりが大変だったかな?

DDD青山クロスシアターは、今は閉鎖されている青山劇場のすぐ近くにあるので、わかりやすかった。
とっても小さな劇場なので、ロビーも狭苦しく、トイレも激混み。
女性トイレが2室、男性トイレが1室。
受付、物販、お花で一杯のロビーには、列を作るのも難しい。
私が行ったときは、男性トイレにも、係の人が誘導してくれた。
それでも、きついので、できれば、駅かデパートで、トイレに寄るのがおすすめ。

座席は、公演ごとにアレンジされるようで、決まった座席表はない。
入口で、今回の座席表のコピーが手渡される。
大体、1列が15席から17席ぐらいかな?

小西くんのブログ先行でとったチケットなので、前から2列目だった。下手。
何となく、センターブロックは、彩吹さんのファンかなという感じ。

帝劇にずっと通っていたので、こじんまりした劇場が息苦しい。
でも、椅子は、パイプ椅子じゃなくて、ダイニング用の椅子みたいな両袖つきのもので、座り心地はよかった。

客層は、年齢層が高い気がした。

勘違いしていたんだけど、ミュージカルじゃないんだね。音楽劇でもないストプレ。
ただ、彩吹さんが歌う場面がかなり多い。
それと、カーテンコールで、4人でいろんな歌を歌ってくれるのが、うれしい。

ジュディ・ガーランドは、有名だから、名前は知っているし、「オズの魔法使い」のドロシー役を演じたことも知っていた。
だけど、その人生については、全く知らなかった。

若い時から実力派ミュージカルスターとして活躍したが、実は、10代から、薬漬けで、結婚は5回、最後は、睡眠薬の過剰摂取で47歳で急逝。
現代にも通ずるアメリカのスターにありがちな波乱に満ちた人生だったようだ。

そのジュディを演じるのが、彩吹さん。
ちょっとイメージが違うかな?という気もした。
彩吹さんは、細身でスタイルがいいので、肉感的なジュディとは違うし、真面目なイメージだし。
しかしながら、ジュディを演じるには、圧倒的な歌唱力が必要なので、適任なのかも。
彩吹さんの歌は、気持ちがよく、体当たり演技も、素晴らしい。
ジュディは、神経症であり、薬中毒でもあるので、言動もハチャメチャ。
薬を欲しがって、ミッキーと格闘するシーンもかなり激しかった。
彩吹さんの黒いストッキングが破れていたけど、あれは演出なのかわからない。

ホテル代を払わなかったり、ホテルの窓から飛び降りると脅したり、薬を欲したり、酒をあおったり、とにかくジュディのわがまま勝手振りがすごい。
若いころから天才ともてはやされ、薬を与えられてしまった故なんだろけど、あまり同情や感情移入はない。
ただ、才能があるということは、大変なこともあるのだと思う。

そんなジュディの5人目の夫ミッキーを演じるのが、小西くん。
ジュディを立ち直らせ、ロンドンのコンサートを成功させるべく奔走している。
ジュディのことを愛しているはず。
ジュディのことを考えて、薬をやめさせようとしていたのに、結局、コンサート中止の危機が訪れた時に、薬を与えてしまう。

小西くんね・・・かっこよかった。
いい感じで老けてきた。
「スリル・ミー」のときのスーツ姿とは違ったやさぐれ感が漂っていた。
ジュディに振り回されてかわいそうな面もあるけど、ジュディ個人を愛しているのか、ジュディ・ガーランドという偶像を愛してるのか、わからない部分もあった。

2列目なので、いろいろ見えすぎてしまって><

結構激しいキスシーンとか抱き合うシーンがあるんですよね。
リアルというか、生々しくて・・・ドキドキしました。

エリザベートでも、キスシーンありましたけどね、もっとディープな感じでして(^^;。

このミッキー役を伊礼くんが演じる日もあるのですが、残念ながら、観劇はかなわず。
伊礼くんだと、更にエロいミッキーだったかもしれないなんて想像しています。

この日の伊礼くんは、インタビュアーやら、ホテルマンやら、アンサンブル的役割。
出番も少ないです。
この役をやる人が出番少なくてかわいそうだから、Wキャストで日替わりにしたのでしょうか?
よくわからないですね。

伊礼くんのインタビュアーは、ラジオでジュディと対談するんですけど、面白いキャラを作ってまして、伊礼くんのハーフなお顔に合っていて、笑えました。
ほかのシーンが割と緊迫しているので、伊礼くんの登場は、数少ない笑えるシーンでもあり、ほっとする瞬間でした。
伊礼くんのコメディセンスが光っていましたが、これを小西くんが演じるとどうなるのでしょうか?
そのあたりが気になって、観てみたかったなあと。
ちゃんと笑えるシーンになっているのかな?

それにしても、伊礼くん、やや太りました?
もう少し絞ってもいいように思いました。

そして、アンソニー役は、鈴木壮麻さん。
改名したんですよね。
チケットでは、まだ綜馬さんのままでした。

アンソニーは、ジュディのよき理解者であり、ピアニストであり、同性愛者です。
ジュディは、実際に、同性愛者に対する理解があった女性で、本人も両性愛者だったようです。

壮麻さんが、舞台の上のピアノを弾く演技をして、実際のピアノは、裏で、岩崎廉さんが弾いていました。

アンソニー、とても、いい役でした。
ゲイということで、ミッキーに偏見をもって見られたり、不遜な態度をとられたりします。
そういうときの小西くんは、すごく嫌な奴です。

アンソニーは、ゲイで、恋人に逃げられたばかりなんだけど、ジュディのことは、とても尊重して大事にしている。
舞台に立つ前のジュディの化粧をしてあげるアンソニーのシーンがとてもよかった。
ちょうど、下手側で演じられたので、目の前で、彩吹さんと壮麻さんがやりとりしていた。
壮麻さんの目は本当に優しくて、慈愛に満ちていて。
それで、彩吹さんにお礼を言われるんだけど、「お礼を言うのは、私のほうよ」って言うの。
なんだか、泣けたわ。

壮麻さんの仕草や声が、本当に、ゲイの人のようだった。
ミッキーの言葉に傷ついたり、すねたり、そんな演技も自然で、ややかわいらしくもあった。

ふと、「ラ・カージュ・オ・フォール」の市村さんを思い出したの。
市村さんみたいに派手な演技じゃないんだけど、すごくしっくりくる演技だった。
アンソニー役って、意外と難しいかもしれない。
壮麻さんは難なくクリアしていたけど。

ミッキーは、あくまで、ジュディを舞台に立たせようとするし、確かに、舞台に立ってこそのジュディなんだけど、アンソニーは、そうじゃない。
ジュディに歌わなくてもいい普通の暮らし、田舎の平凡で心穏やかな暮らしをしようって言うんだけど・・・。
結局、ジュディは、そんなアンソニーを振って、ミッキーを選んでしまうんだよね。

まあ、どちらが幸せかは、一般人にはわからないな~。

そんなこんなで、重苦しい舞台のあとでの、カテコのミニショーは、楽しかった。

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