偏愛的独白

PIPPIN

ブロードウェイミュージカル『PIPPIN』

2007.10.4-10.14 天王洲 銀河劇場

脚本: ロジャー・O・ハーソン
音楽・作詞: スティーヴン・シュワルツ
翻訳・訳詞:小田島恒志
演出・振付:上島雪夫
音楽監督・編曲:奈良部匠平
主催:テレビ朝日
企画・製作:ネルケプランニング

出演:
Kimeru / 相葉弘樹(ダブルキャスト)
パパイヤ鈴木
杏子 鈴木蘭々 石原慎一 進藤学 中河内雅貴
佐々木誠 岩崎大輔 熊谷拓明
紀元由有 小嶋亜衣 高橋千佳 映美璃
田川颯眞 / 佐原弘起(子役)
中尾ミエ

(サイトより引用)
1972年10月23日にニューヨーク、インペリアルシアターで幕を開けた「ピピン」は、 1944回にわたるロングラン公演を記録。コメディでありファンタジーでもある内容と、オーソドックスなバラードとハードロックな音楽が融合している多様性から、72年度に5つのトニー賞を受賞し、ブロードウェイの歴史にその名を刻んだ。1976年には日本人スタッフ、キャストにより翻訳上演を果たした。そしていよいよ2007年10月、30年の時を経て衝撃のブロードウェイミュージカルコメディが日本で再び幕を開ける!!


…というふれこみ。
ネルケからは、早い段階でメルマガ登録が来ていたので、チケットも先行で入手。
もちろん、Kimeruくんと相葉くんの両方の公演をとる。どちらも良席。E列とB列。
すごく楽しみにしていた。
ところが、直前になって、目のトラブルにより、コンタクト禁止となり体調も今いちで、Kimeruくんの公演は行けなかった(;_;)。残念。
相葉くんの公演だけ観る。
銀河劇場は、名前が変わってからは、初めて。
ロビーでは、パンフレットが2000円。豪華な感じなので買う。冊子になっていなくて、バラバラの大きなカードが入っているようなものだった。

公演時間は休憩を含む2時間40分。S席8400円。ちょっと高いよね~。
でも、前から2番目ということで、わくわくしながら、開幕を待つ。

感想は、微妙。
席がよくなかったら、どうだったかなと思う。

キャスト目当てとしては、最高の舞台だった。細部の動きも表情もはっきり見えたし、目が合いそうな近さだし。
相葉くんは、細くてかわいくて、不思議ちゃん。もっと踊ってくれてもよかったのになあ。
中河内くんは、すばらしい肉体美とダンスで、観客の目を釘付けにしていた。テニミュは、彼の魅力をまだまだ伝えきれてなかったのだと感じた。脇役なのに、印象的なシーンで、少しセリフがあったりして、ファンにはたまらない舞台だったはず。
衣装も、似合っていた。
リピートするとしたら、中河内くんばかり観てしまったかもしれない。
学さんも、堂々と演じていて、かっこよかった。いつも濃い役柄なのね。

ハプニングも少々。
途中で、相葉くんのマイクが外れちゃって、直そうとして更にもつれちゃって、パパイヤ鈴木さんがフォローしていました。
カーテンコールでも、学さんが中河内くんとじゃれていて、中河内くんの衣装が破れてしまいました(笑)。

鈴木蘭々は、「ジキルとハイド」以来だけど、きれいな声で、素敵だった。

とにかく、音楽と踊りがすばらしい。
音楽は、CDが欲しいし、ムーディなメロディが耳に残る。
踊りも、さすが上島先生。
主にダンスを披露する中河内くん以外のキャストも、レベルが高く、ブロードウェイミュージカルの名前に恥じないものだった。
舞台降りもあって、通路席の人はラッキーだった。
子役の男の子もかわいかった。

で、何が不満だったかと言うと、ストーリーがつまらなかった。へっ?って感じで、感動もしないし、感情移入もしなかった。

休憩時間に、ロビーで珈琲を飲む。
Kimeruくん、相葉くん、パパイヤさんのオリジナルカクテルがあったので、飲みたかったけど、酔っ払っちゃうと困るので。

余談だけど、ロビーのバーにあるテーブルは、バーで購入した人が飲食する場所だと思うのね。もちろん、混んでいるから相席。椅子はないから、立ったままだけど。
飲み物を置けなくて困っている人がいるのに、堂々とバッグを置いてペットボトルを取り出して飲む女性がいた。これも、一つのマナー違反だと思うんだけど。

ワルボロ

『ワルボロ』

監督:隅田靖
製作:黒澤満
企画:遠藤茂行
プロデューサー:國松達也/菅谷英智
脚本:木田紀生
撮影:佐光朗
音楽:鮎川誠/遠藤幹雄
美術:山崎秀満
照明:加瀬弘行
録音:林大輔
編集:只野信也
主題歌:ザ・クロマニヨンズ「ギリギリガンガン」
製作プロダクション:セントラル・アーツ
配給:東映
キャスト
コーちゃん:松田翔太
山田:新垣結衣
ヤッコ:福士誠治
キャーム:木村了
小佐野:城田優
ビデちゃん:古畑勝隆
カッチン:途中慎吾
ビデちゃんの父親:温水洋一
保育園の保母さん:西原理恵子
聖子ちゃんカットの中学生:高部あい
学ラン屋の店主:ピエール瀧
コーちゃんの母親:戸田恵子
コーちゃんの父親:塩田三省




原作は未読だけど、城田優くんが出演とのことで、楽しみにしていました。同じくD-BOYSの加治くんも出ています。

一言で言えば、80年代のヤンキー映画です。舞台は立川。しかも中学生ヤンキー。
中学3年生のコーちゃん(松田翔太)は、勉強一筋だったが、ひょんなことから、不良に転身。幼馴染のヤッコ(福士誠治)とキャーム(木村了)、小佐野(城田優)、ビデちゃん(古畑勝隆)、カッチン(途中慎吾)たち5人で立川南三中・錦組を名乗る。
憧れのクラスメート山田には冷たい目で見られ、母親には怒られるが、楽しい日々を送っていた。
しかしながら、ヤンキーの勢力争いの中、喧嘩の日々が続き…。

昔の不良って、こんなだったなあとノスタルジックな気分で鑑賞。
スタイリッシュな「クローズZERO」との見比べもおすすめ。
メインキャラ以外の他校生に、テニミュや仮面ライダー系の人がいて、発見するたび、ほくそえんだり。
喧嘩シーンが激しいので、苦手な人はダメかもしれないけど、昔の喧嘩って、限度を知っていたと思う。
松田翔太は、兄よりもずっといいと思っていて、今回も、頑張っていたと思う。
だけど、何と言っても、ヤッコを演じた福士誠治が、かっこいい。惚れた。ヤッコを観るために、もう一度、映画館に行ってもいいぐらい。
新垣結衣ちゃんの出演シーンは少ないが、印象的だし、そこがまたいい。男の映画って感じで。(「クローズZERO」の黒木メイサちゃんは、少し余計な気がした。)
城田くんも、臆病でちゃっかり屋な不良をコミカルに演じていた。

加治くんの出演はほんのちょっと。
それよりも、朝鮮学校のリーダーに、北村栄基さんが!クールでかっこよかった。
それと、今をときめくPure BOYSの武田航平くんが、出ているのも、うれしい発見。最初は誰だかわからなかった。
それと、仮面ライダーカブトに出演のある方も。

もっとハチャメチャかと思っていたけど、意外に硬派な映画だった。

やけに懐かしい気がすると思ったら、エンディングテロップを見て納得。私の実家に近い街で撮影していた。

DVDは、発売されるとうれしいけど、今のところ、メイキングが出てるだけみたい。



追記:
DVD発売されます。
ワルボロ 特別版(仮)
松田翔太 新垣結衣 福士誠治
B0010E8NXG


FAMILY・絆

WAKI- GUMI PRODUCE『FAMILY・絆』

2007年9月11日~17日 銀座博品館劇場

作・演出:脇太平
出演:斎藤工 田畑亜弥 小谷嘉一 阿部薫 竹尾一真 青木伸輔 大門正明 永澤俊矢
伊藤順 永島文夫 いぐち武志 月 登 渡辺健 重住綾 塚田龍二 大槻博之 高山のえみ
込井あい 慈五郎 高田紋吉 廣谷航 藤森信義 兒玉宣勝 阿部ぽてと 
主題歌『最後のX’mas』(詞・曲 富岡紘一)

昨年の12月に観て、すごくよかった『MEN&MAN 男たちのバラード』が、帰って来た。
しかも、主役を斎藤工が演じることになった。
これは、絶対観にいこうと思ったが、ファンクラブに入っていないので、普通にぴあでゲット。
L列センターブロック。博品館は小さいので、L列でもよく見える。
でも、いきなり7000円というのは、高いなあ。

タイトルが変更になっているが、私は前のほうがいいなあと思う。

ロビーで、パンフレットと斎藤くんの生写真と斎藤くんが歌うテーマソングのCDを購入。CDは限定だったみたい。

で、すごく期待して観たんだけど、うーん。
同じ作品なのに、昨年ほど感動しなかったのだ。
なぜだろうか?
もちろん、斎藤くん目当てでいったのだから、それは、十分楽しめた。
銀ニの役を、かっこよく演じていたし、オカマの踊りも面白かったし、通路脇を通ったときも、しみじみと顔を拝んでしまった(笑)。

しかし、好きな役者がいるというだけでは、お芝居は楽しめない。
私の前の人は遅れてきて携帯いじって、後半出て行ってしまったし、後ろの人は、始終ためいきをついていた。

強いて言えば、キャストかな?
昨年の印象が強すぎるのかもしれない。
青木伸輔くんは、悪くはないが、昨年の役柄のほうがよかった。
その役柄を今年演じるのは、大門正明さん。
いやあ、貫禄あったなあ。
ドラマでは、脇役専門で地味なイメージだけど、舞台では、はえること。
長年の経験もあるのだろう、その存在感の大きさに圧倒された。すばらしい。
小谷くんは、声がキンキンすぎて、疲れてしまった。テニミュのタカさんのときは、熱演が涙を誘ったものだが、違う舞台で見ると、色あせてしまう。チンピラだからって、どなったり、叫んだりしているだけでは演技ではないと思うのだが…。
それから、重要な役どころの永澤俊矢さん。お酒でつぶしたようなガラガラ声で、よく聞き取れない。舞台には合わないのではないか。
雰囲気は持っている俳優なので、もったいないと思った。
昨年、演じた矢嶋俊作さんが、年齢的にも演技的にも最適だったので、余計に永澤さんが若く思えてしまうのかもしれない。
チィママ役も、同じセリフをしゃべっているのに、昨年の日微貴さんがすばらしかったので、今年は印象が薄い。
高山のえみさんの美しさが変わってなかったのが救い。

それにしても、不思議だ。昨年の舞台とこんなにも変わってしまうなんて。
日頃は、お芝居は、脚本と演出が大事と思っているのだが、今回は、役者のイメージに左右されてしまった。
DVDが発売されるみたいだが、パスだなあ~。

銀ニと京子のシーンは、今回もとてもよかった。ぐっときた。

そういえば、完売のはずなのに、かなり空席があった。劇場販売分が余っていたのだろうか。

余談だが、エレベーターで、ある声優さんと一緒に。声をかけたかったけど、我慢我慢。
電王のモモタロスなお方でした。

犬顔家の一族の陰謀~金田真一耕之助の事件です。ノート

劇団☆新感線『犬顔家の一族の陰謀~金田真一耕之助の事件です。ノート』

大阪公演:2007.7.17-8.4  シアターBRABA!
東京公演:2007.8.11-9.9 サンシャイン劇場

作・演出:いのうえひでのり
企画・製作:劇団☆新感線、ヴィレッヂ

出演:
宮藤官九郎:金田真一耕助之介(かねだしんいちこうずけのすけ)
木野花:太郎子(たろこ 犬顔家長女)
村木よし子:柴子(しばこ その娘)
礒野慎吾 :助比代(すけぴよ その息子)
高田聖子 :次郎子(じろこ 犬顔家長女)
古田新太 :ロベール(その夫 国際的デザイナー)
河野まさと:助垂(すけだれ その息子)
保坂エマ :エマニエル(その娘)、大地(だいち)マヤ(ミュージカル女優)
山本カナコ:三郎子(みろこ 犬顔家三女)
池田成志 :大(まさる その夫 国際的演出家)
右近健一 :助焦(すけこげ その息子 ミュージカル俳優)
中谷さとみ:ちわ子(その娘 高校演劇部員)
橋本じゅん:助佐衛門助介(すけざえもんすけすけ 犬顔家当主)、犬滝神官
勝地涼  :野見山玉男(のみやまたまお 助佐衛門の恩人の孫)
粟根まこと:粟館弁護士
インディ高橋:糠橋(ぬかはし 粟館助手)、保地田(ぽちだ ペンションオーナ)
村木仁  :太土木(ふとどき)刑事
小松和重 :小松巡査
逆木圭一郎:敗地大五郎(まけちだいごろう 謎の探偵)
吉田メタル:吉田先輩
川原正嗣 :黒井
前田悟  :猿兵衛
池田鉄洋:ニュースキャスター(特別出演)

劇団★新感線2007年夏休みチャンピオン祭り。
チケット惨敗でした。三谷の舞台といい勝負。それでも、関西公演は、チケット掲示板に出るのに、関東はさっぱり。根気よく探していたら、やっと出ました。
サンシャイン劇場の17列の端だから、それほどよくないのですが、出入り口が近く、そこを役者が通るので、ラッキーでした。

事前に情報を得ていた豪華パンフレットを購入。2800円は高いけど、中身を考えると安いですね。
inupan.jpg

右側の汚い大学ノートは、金田真一探偵が常に持ち歩きメモをとっているノートで、内容は普通のパンフレット。
左側の文庫本は、角川文庫の横溝正史じゃありません。それをまねて作ったもので、中身がすばらしいのです。
目次はこんな感じです。
inu.jpg

いやあ、感動ですよ。このパンフセット。この2冊が下に引いてあるマチつき封筒に入って売っていました。
横溝への愛、犬神家への愛が、ひしひしと感じられます。

舞台自体も、バカバカしいお笑いとともに、オマージュ色を強く感じました。
角川の横溝を知らない人たちには、どう映ったのでしょうか。

ミュージカルと犬神家について知っていると、より楽しめる内容になっていました。
その2つのパロディが多かったので。
休憩20分を含む3時間が、おかしくて笑ってばかりでした。何も考えずに笑い飛ばせるお芝居、久しぶりに観ました。笑いすぎて疲れましたが、役者は、もっと体力を消耗したと思います。
最初のほうで、池田成志さんが客席から登場したのですが、私の席の少し後ろから現われ、私の近くの空席を指差して、「4つもあいているじゃないか!」って(笑)。
これが、毎回、アドリブで面白いことを言うみたいでした。

生の舞台と映像をうまく組みあわせた演出で、映画を観るような舞台を観るような感じ。
観客をとことん楽しませよう、笑わせようとするその姿勢がすばらしいです。
木野花さんが、あそこまで体をはるなんて。
橋本じゅんさんは、出てくるだけで笑ってしまうし、古田さんの演じるエセフランス人が見ているだけで可笑しくて。
前半の息もつかせぬ面白さからすると、後半は少し冗長さもありましたが、細かい演出にひたすら感動しました。
あんまりよかったので、もう1公演、行ってしまいました。

文章ではうまく説明できないのですが、ドタバタぶりが最高でした。
トランスフォーマーネタとか、舞台から飛び出して、木野花さんと勝地涼くん追いかけっこしたり。その様子が、ビデオかと思ったら、生中継だったり。

古田さんがらみのネタで、「野田や蜷川となあなあになりがやって」とか、「大阪芸大のころから、目障りだった」みたいな(^^;)。
クドカンは、細すぎて怖いくらい。でも、冴えない探偵役が似合っていました。
逆木さんの明智もどきも、くだらなすぎて、大笑い。
個人的には、粟根さんが好きなのですが、粟根さんの存在感が薄くなるぐらい、ほかが濃すぎました。
勝地くんは、声もよく出ていたし、一生懸命さが伝わり、好感が持てました。小劇場系は、大変だと心底思ったのではないでしょうか。
女優陣も演技派揃いでしたが、保坂エマさんの歌と裸の衣装がすごかったです。 

ほかにも、細かい部分がネタ満載で、もう一度、DVDで観たいものです。
そして、普段はお芝居を観ない横溝ファンにもおすすめしたいです。

余談ですが、休憩時間にずっと流れていた歌謡曲。あれは、阿久悠作詞の歌ですね。哀悼の意味だったのかもしれません。