偏愛的独白

お気に召すまま

『お気に召すまま』

東京公演:2007.7.5-7.29 シアターコクーン
(ほかに、大阪、静岡、仙台公演あり)

原作:ウィリアム・シェイクスピア
演出:蜷川幸雄
翻訳:松岡和子 
主催:TBS/ホリプロ 
提携:Bunkamura
企画:彩の国さいたま芸術劇場 シェイクスピア企画委員会
制作:TBS/ホリプロ

出演:
ロザリンド:成宮寛貴
オーランドー:小栗旬
前公爵:吉田鋼太郎
タッチストーン:田山涼成
ジェイクイズ:高橋洋
シーリア:月川悠貴
シルヴィアス:大石継太
清家栄一/妹尾正文/飯田邦博/岡田正/塚本幸男/二反田雅澄/大富士/山下禎啓/外山誠ニ/鈴木豊/篠原正志/山春夫/田村真/宮田幸輝/杉浦大介/西本健太郎/桝井賢斗/鵜澤正太郎

オールメール・シリーズ(すべて男優で演じる)の第一弾の再演。初演は、彩の国さいたま劇場だった。
私は見逃していたので、再演は大歓迎。
小栗旬も成宮寛貴も、特にファンではないが、この作品は、シェイクスピアの作品の中で、かなり好きな作品なのだ。しかも、蜷川演出とくれば、是が非でも観たい。
そのために、ホリプロチケットオンラインに登録。先行抽選で、1階席の通路前席をとることができた。
当日、会場に着いて、びっくり。立見席に行列が。2階、3階にたくさんの人が立っている。
休憩15分をはさんで3時間15分の舞台を立見とは!
もしかして、クチコミで、ますますお客が増えたのでは?と期待も高まる。
パンフが憎い。迷彩色の布製バッグつきで、2000円なのだ。もちろん購入。
で、肝心の舞台だが…うーーーーーーーーーーーーん。
今まで観た蜷川シェイクスピアの中で、一番退屈だったかも(^^;)。
この盛況ぶりは、単に、イケメンアイドルの成果なのか。
それでも、若い女性がシェイクスピア劇を観てくれるなら、うれしいけれど、でも、ちょっと複雑。
シェイクスピアは、もっと面白いのに!(注:もちろん、退屈なセリフや意味不明の劇中劇や笑えない言葉遊びとかあるけれど。)
成宮くんの男装(男装する女性を演じている)での演技に笑っている人もいたけれど、私にはちっとも可笑しくない。オカマっぽくて、受け入れることができなかった。ロザリンドがいやな女に見えてしまう。
これは、恐らく、好みの問題で、彼の演技が好きになれるかどうかで、この芝居の好感度も変わってくるのだろう。
ただ、ロザリンドが主役なので、非常に苦しかった。
小栗くんは、どうかと言うと、『間違いの喜劇』のほうが、よかった。こちらは、かっこいいけれど、思ったほど出番もないので評価しにくいのだ。
ただ、彼の演技を見ていると、唐沢寿明を思い出す。そのあたりが、蜷川さんのお気に入りなのかしらと思ったり。
脇役達は、いつもの蜷川さんの常連さんたちが多くて、安心して観られた。
田山涼成さんの熱演は伝わってきたが、少々、聞き取りにくかったのがもったいなかった。
吉田鋼太郎さん、高橋洋さん、月川悠貴さんの3人は、蜷川シェイクスピアには、なくてはならない大切な存在。
吉田さんのセリフは、聞きやすく、前公爵のお人柄がそのまま吉田さんのお人柄なのかもと思わせる。
高橋洋さんは、いつものハイテンションな演技ではなく、落ち着いた静かな演技。彼が出てくると、舞台が引き締まるのに、出番が少なくて、本領発揮ならず。残念。
月川さんの美しさ、上品さにはうっとり。そっけない態度さえも微笑ましい。疲れて足を放り出す姿も、いとおしい。
演技のすべてが自然なのだ。
そういう月川さんと並んで演技する成宮くんは、不運かもしれないなあ。成宮くんは、男らしすぎるのだ。
ついつい、月川さんばかりに目がいってしまう。
アダム役の岡田正さんの演技もよかった。主人への忠義ぶりが、涙を誘う。
一番受けていたのは、本物の羊(坂本メイちゃん)。舞台に出てきて、うろうろしたり、抱っこされたり。かわいいけど、ちょっとかわいそうだった。

カーテンコールは3回。3回目にスタンディング・オベーションしていた女性多数。
私は、熱演は認めるけど、スタオベするほどの舞台ではなかったので、敢えて立たず。おかげで、舞台上の役者達が見えなくなってしまったけど。

不謹慎ながら、この日の収穫は、水嶋ヒロくんが観に来ていたこと!
眼福、眼福。かっこよかった。やはり、目立つね~。
ドラマで、小栗くんと共演しているからかな。

余談だが、かなり昔の舞台で、とっても面白い『お気に召すまま』を観た覚えがある。
それが、いつの舞台なのか、今、思い出しているところ。

D-BOYS STAGE vol.1『完売御礼』

D-BOYS STAGE vol.1『完売御礼』

2007.6.3-6.10 全労済ホール/スペース・ゼロ
演出:茅野イサム
脚本:奥村直義
音楽:佐橋俊彦

出演:
ハリー/近藤勇:加治将樹
元気/沖田総司:瀬戸康史
フルさん/桂小五郎:柳浩太郎
ドクター/藤堂平助:柳下大
熊新/土方歳三:熊井幸平
ニコちゃん/原田佐之助:中村優一
タクミ/永倉新八:中川真吾
涼太/井上源三郎:遠藤雄弥
長さん/坂本龍馬:城田優・五十嵐隼士・和田正人・鈴木裕樹・荒木宏文(日替わり出演)

D-BOYSが集結した初めての舞台。ぜひ観たいと思っていたが、ファンクラブに入っていない私には、チケット入手が至難の業。
ヤフオクでも、結構高かったし(;_;)。
あきらめていたころ、ある方のご好意で、1公演だけ観ることができた。
当日券に並ぼうかと迷っていたところで、本当にラッキーだった。
この公演は、事前に内容も告知されてないし、どんな内容なのかわからずに、観ることに。
舞台は廃部寸前の大学の演劇部。
メンバーは、部長のハリーと元気とフルさんしかいない。
部の存続のために、無理矢理集めたメンバーが、ドクター、熊新、ニコちゃん、タクミ、そして涼太。
涼太以外は、ど素人。涼太は、かつて、「魔法少年ジン」で主役を務めた天才子役だった。
ハリーは、涼太に脚本と演出を頼むのだが…。

舞台の様子は、以下の雑誌に。
LOOK at STAR ! (ルック アット スター) 2007年 08月号 [雑誌]
B000RT8OWU


Top Stage (トップステージ) 2007年 8/11号 [雑誌]
B000RZI9LA





追記:DVDもアマゾンで発売。

B000VADG50D-BOYS STAGE vol.1 ~完売御礼~
D-BOYS
Victor Entertainment,Inc.(V)(D) 2007-10-24

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レ・ミゼラブル2007

レ・ミゼラブル2007

2007.6.8-8.27 帝国劇場

作:アラン・ブーブリル クロード=ミッシェル・シェーンベルク
原作:ヴィクトル・ユゴー
音楽:クロード=ミッシェル・シェーンベルク
作詞:ハーバート・クレッツマー
オリジナルのフランス語テキスト:アラン・ブーブリル ジャン=マルク・ナテル
資料提供:ジェームズ・フェントン
編曲:ジョン・キャメロン
音響:アンドリュー・ブルース/オートグラフ
衣裳:アンドリュー・ネオフィトウ
照明:デイビッド・ハーシー
装置:ジョン・ネピア
潤色 演出:ジョン・ケアード/トレバー・ナン
翻訳:酒井洋子
訳詞:岩谷時子
プロデューサー:田口豪孝/坂本義和
製作:東宝株式会社

プリンシパルキャスト:
バルジャン(山口祐一郎、別所哲也、今井清隆、橋本さとし)
ジャベール(阿部裕、石川禅、岡幸二郎、今拓哉)
エポニーヌ(坂本真綾、笹本玲奈、知念里奈、新妻聖子)
ファンテーヌ(今井麻緒子、シルビア・グラブ、渚あき、山崎直子)
コゼット(辛島小恵、菊地美香、富田麻帆)
マリウス(泉見洋平、藤岡正明、小西遼生、山崎育三郎)
テナルディエ(安崎求、駒田一、徳井優、三谷六九)
テナルディエ夫人(森公美子、田中利花、瀬戸内美八、阿知波悟美)
アンジョルラス(岸祐二、坂元健児、原田優一、東山義久)

私が見た公演のキャストは、今井、今、新妻、今井、辛島、小西、安崎、瀬戸内、岸
↓キャスト表
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20周年を迎えた「レ・ミゼラブル」。初めて観にいく。
評判は聞いていたけど、触手が動いたのは、マリウス役に小西遼生くん(当時はまだ、小西大樹くんだった)が決まったから。
舞台で小西くんを観られるならと思って、チケットをとる。
東宝のサイトに登録したら、なんと、最前列センターのチケットがとれた!わーい。
山口さんの回じゃないからかもしれないけど、うれしい。
個人的には、橋本さんのバルジャンも観たかったけど、まずは、一度観ないことには、気に入るかどうかもわからなかったので、複数公演は入手せず。

レミゼのイメージは、子供の頃にジュブナイルで読んだ「ああ無情」のまま。
司教にかばわれ、改心するジャン・バルジャン、彼を執拗に追いかけるジャベール警視、かわいそうな孤児コゼットの話など。
そのつもりで、観にいくと、衝撃を受ける。
レミゼって、こういう話だったのか!

歌も演技も音楽も演出も、どれをとっても、すばらしく、言葉にならない。
今まで観たミュージカルの中で、これほど、集中できた舞台はないかもしれない。

バルジャン役の今井清隆さんは、イメージにぴったりの方で、歌も上手だった。
ジャベール役の今拓哉さんも、厳格で融通のきかない役を好演。これまで憎らしいだけのキャラだったが、新たな姿を見ることができた。
マリウス役の小西くんは、登場するだけで、華がある。端整な顔立ちと凛々しい立ち振る舞い。
ほかのキャストからすると、新人なわけで、声も細く、慣れない感じはあるが、そこは、回を重ねれば克服されるだろう。
そして、エポニーヌの新妻聖子さん。
素敵だった。
コゼットなんてどうでもよくなるぐらい(^^;)、エポニーヌに釘付け。
悪ぶった様子、マリウスへの一途な思い、自己犠牲…胸がしめつけられ、涙があふれでる。
子役も、むちゃくちゃかわいかった。

ラストシーンからカーテンコールの間、ずっと涙がとまらなかった。ジャン・バルジャンの愛の物語に感動するとともに、その舞台を作り上げてくれたスタッフ、役者の皆様に感激したのだ。

何回目かのカーテンコールで、客席袖から、スタッフにより舞台上のキャストに小さなブーケが投げられる。それを持って一度退場したあとで、再び舞台に出てきたキャストが、今度は客席に向かってブーケを投げてくれる。
私のもとにもブーケが。
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帰宅してすぐに飾る。
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公演は、8月末までやっているので、ぜひ、もう1公演観たい。
キャストは違うキャストがいいのか、それとも、マリウスだけは、小西くんがいいのか(笑)。
S席は高いので、A席かB席にしようかなど、いろいろ悩み中。
パンフレットは、20周年記念のものと本公演と2種類あったが、本公演のみ購入。
ロビーには、出演者たちの写真、サイン、メッセージ入り色紙が飾ってあり、しっかり、小西くんのを携帯で撮ってきた。