偏愛的独白

シザーハンズ

『シザーハンズ』
2006.8.16-9.3 ゆうぽうと簡易保険ホール

主催:ホリプロ/テレビ東京
企画・演出・振付:マシュー・ボーン

1990年のジョニー・デップ主演の映画が、舞台になった。ダンス・ミュージカルだ。
映画は大好きで、泣きながら見たが、舞台は、チケット価格にびびって(S席12000円/A席8500円/B席5500円)、あきらめていた。
ところが、思いがけず、最前列センターのチケットをお譲りいただき、ホイホイ出かける。
ストーリー以外の予備知識はなかったので、普通のミュージカルだと思っていた。「We will rock you」のように、スクリーンに字幕でも出るのかなあと漠然と思っていた。
開幕してびっくり。音楽はあるが、歌もセリフもない!!
俳優たちは、踊りと仕草(パントマイム)と表情だけですべてを表現しているのだ!
すごい!
最前列なので、視線や表情、汗までもよく見えたが、迫真の演技である。
楽しいときは心底楽しそうに、あやしいときは、暗いムードで。
しかも、狭い舞台にたくさんの人がいるのに、ダンスが揃っていて、乱れがない。
主役のエドワードのハサミをもったままのダンスもすばらしい。
舞台装置も、凝っていて、かわいらしかったり、幻想的だったり、工夫されていた。
セリフがなくても、ストーリーや心情が理解できたのは、私が映画を見ているからだろうか。映画を知らずに見た人は、どんなふうに感じたのかな?

以下、少々ネタバレします。



開放弦

パルコ+リコモーションプレゼンツ『開放弦』
PARCO劇場 2006.7.14~30

作:倉持裕
演出:G2
音楽:渡辺香津美
出演:門田(大倉孝二)、恵子(水野美紀)、依代(京野ことみ)、遠山(丸山智巳)、木戸(伊藤正之)、素江(犬山イヌコ)、進藤(河原雅彦)

『ダブリンの鐘つきカビ人間』がよかったので、同じパルコ・リコモーションってことで、チケットをとったのだが・・・。

新婚の恵子と遠山。なぜかよそよそしい二人。遠山のバンド仲間の依代は、突然のできちゃった婚に疑いを抱いている。
同じバンド仲間の門田は、事情を知っていて不機嫌だ。
そんな中、取材旅行中だった漫画家夫婦の進藤と素江が運転する車が、遠山を轢いてしまい、遠山は、ギターをひけなくなってしまう。

不思議で切ないラブストーリーと言えば聞こえがいいが、あまり楽しめなかった。主人公達にイライラしたし、おまけに、ラストがあまりにも悲しくて。簡単に交通事故に遭いすぎるし。
すごくいいシーンとかあって、じーんときて、ウルウルしたりもしたんだけど、部分的にはよくても、全体的にのめりこめなかった。

主に、大倉孝二を中心とした場面は、笑いを誘うものが多くて、面白かったし、彼の運動神経のよさや、メリハリのある演技などは評価できるが、それをつなぎ合わせただけでは、お芝居じゃないし。
役者は、みんなよかったので、残念。
少し冗長すぎたかも。チケット代も高かった。

スイッチを押すとき

『スイッチを押すとき~君達はなぜ生きているんだ?~』
青山円形劇場 2006.7.11~19

原作:山田悠介
脚本・演出:岡本貴也
出演:南洋平(永山たかし)、高宮真沙美(肘井美佳)、池田尋(菅原卓磨)、新庄亮太(MITSU)、小出君明(相葉弘樹)、所長(田上ひろし)

原作は未読。テニミュ系の役者が3人(永山、菅原、相葉)が出ていれば、とりあえずは、観ないとね(笑)。
青山円形劇場は、こじんまりとしているが、舞台をぐるっと囲んだ座席から見られるので、非常に面白い。
私は、Cブロックの最前列だったので、役者が近くて、迫真の演技を見られた。
また、通路から登場したり退場したりするので、目の前を役者が通っていき、ドキドキした。
物語は、近未来設定の怖い話である。
(チラシより)自殺するために作られたスイッチを持たされた10歳の子供たち。
実験材料になった彼らは次々とスイッチを押し、青少年自殺抑制プロジェクトは、大きな成果を上げていた。
しかし、この研究所には、いまだに4人の生き残りがいた…。
自殺最多国ニッポンで、生きる意味を問う衝撃のストーリー!

若手が多い舞台だけど、全然ミーハーでなく、重く緊迫感あふれる舞台であった。
以下ネタバレ感想。