偏愛的独白

tatsuya 最愛なる者の側へ

『tatsuya 最愛なる者の側へ』 紀伊國屋ホール 2006年2月28日~3月5日

作:鐘下辰男 演出:茅野イサム
出演:タツヤ(津田健次郎)、キョウコ(伊藤裕子)、紘治・伸一・警備員2(鈴木省吾)、広志・伸次・警備員1(大口兼悟)、修・正・タクシー運転手(和田正人)、看守・コンサルタント・マスター・自衛隊員・防寒服の男・父(渡辺修改め月ゴロー)、ほか

いつものことながら、出演者目当てで行く。テニプリの津田さん、テニミュの大口くん、和田くん、ウォーキングスタッフプロデュースで初見の鈴木さん、『Knock.Out.Brother』の渡辺さん(月ゴローと改名)と私としては、豪華キャスト。おまけに、紅一点の伊藤裕子さん。
わくわくしながら、出かけたが・・・帰りには、ちょっと具合が悪くなってしまう。とほほ。
これまで観た舞台の中で、一番重苦しく、衝撃的なものだったかもしれない。

高度成長期の日本で実際に起きた19歳の少年による連続射殺事件「永山則夫事件」を題材にした作品。
物語は、タツヤが死刑を言い渡されるところから始まり、過去にさかのぼっていく。時々、タツヤの心情を吐露したナレーションが入る。
彼の生い立ちがすさまじい。網走で8人兄弟の7番目として生まれ、飲んだくれの父親は失踪、母親は、厳寒の網走に、タツヤと3人の子供を置き去りにする。福祉事務所により発見された4人は、干物のように干からびていた。そして、集団就職で、上京したタツヤに降りかかる理不尽な差別と暴力、裏切り。そして、拳銃を手にした彼は・・・。