偏愛的独白

ロック・ミュージカル「BLEACH」追記

初見の感想は、こちらに書いたので、その後の公演で思ったことなどを適当に書いていきます。
そういえば、今冬、東京と大阪で、再演が決定しましたね。ちょっと驚きました。チケットが即完売し、当日券も売れたので、自信をもったのかもしれないですね。とりあえず、おめでとうございます。チケットとれたら、行くつもりです。
ネットで見る限りでは、賛否両論で、楽しかったという意見と、ひどかったという意見と(^^;)。
いや、どちらも、わかります。私も、ミュージカルとしては、今いちだと思いましたが、通っているうちに、だんだん歌も覚え、楽しめるようになりました。ストーリーを楽しむというよりは、キャラを見て楽しむ感じですね。
役者も悪くないし、感動的なシーンがあるのに、何が足りないのか?
私がサイトめぐりした中では、脚本が悪いとか、雨竜がいない、織姫の歌が下手というのが、多かった気がします。
確かに、脚本は、もう少し考えてくれたらなあと思います。改めて、原作を読み返して、雨竜の大切さを感じました。それと、テニミュと比べてしまうのは、どうかと思いますが、愛が足りない気がしました。
テニミュの脚本って、テニプリへの愛をひしひしと感じるんですよね。初演のときから。なので、「BLEACH」も、愛を感じさせてほしかった。いや、愛をこめているのでしょうが、それが、伝わってこなかったのが残念でした。
1シーン、1シーンは、いいんですよ。それがパッチワークにようにつながらずに、ぶち切られているようなイメージでした。ただ、それをカバーするべく、役者さんたちが、頑張っていたのが心を打ちました。音楽も、何度も聴いているうちに、心にしみてきました。×公演も観ちゃったので、もはや、歌えます(爆)。
以下、ネタバレしますので、ご注意ください。といっても、小ネタなので、舞台を観た人じゃないとわからないと思いますが。


ロック・ミュージカル「BLEACH」

ロック・ミュージカル「BLEACH」
新宿 全労済ホール/スペース・ゼロ
2005年8月17日(水)~28日(日)

原作:久保帯人 演出:平光琢也 脚本:奥村直義 音楽:玉麻尚一
キャスト:黒崎一護(伊阪達也)、朽木ルキア(佐藤美貴)、阿散井恋次(森山栄治)
日番谷冬獅郎(永山たかし)、藍染惣右介(大口兼悟)、浦原喜助(伊藤陽佑)
市丸ギン(土屋裕一)、茶渡泰虎(吉田直史)、朽木白哉(林修司)、雛森桃(齊藤来未子)、井上織姫(吉井怜)

テニミュの卒業メンバー(森山栄治、永山たかし、大口兼悟、土屋裕一)が出演するということと、アニメが好きなので、勢いで、チケットを購入。直前に原作を読んで、いざ、新宿へ!
パンフレットと写真セット(^^;)を買ったり、大口くんに有名人から届いたお花を携帯でとったり(笑)。
写真セットの特典は、サイン入り色紙じゃなくて、全キャストが写っている下敷き。うーん、下敷きなんていらないのに。
前売りは完売で、当日券が若干発売され、真ん中の通路に一列座席が追加されていた。
私は、20日11時の部は、前から3列目のやや右寄り。16時の部は、2列目右寄りで、一列目の方が不在だったので、よく見えた。
テニミュの歌が、まだ頭をかけめぐっているのに、大丈夫かなあと思いつつ、鑑賞。
以下ネタバレになりますので、ご注意ください。

ミュージカル『テニスの王子様』The Imperial Match 氷帝学園

ミュージカル『テニスの王子様』The Imperial Match 氷帝学園

日本青年館 大ホール(東京)/ 大阪メルパルクホール(大阪) 
東京 2005年8月8日(月)~2005年8月14日(日)
大阪 2005年8月17日(水)~2005年8月20日(土)

原作:許斐剛 演出・振付:上島雪夫 音楽:佐橋俊彦 脚本:三ツ矢雄二
キャスト:越前リョーマ(柳浩太郎)、手塚国光(城田優)、大石秀一郎(鈴木裕樹)、不二周助(相葉弘樹)、菊丸英二(足立理)、乾貞治(荒木宏文)、河村隆(小谷嘉一)、桃城武(加治将樹)、海堂薫(鯨井康介)、跡部景吾(加藤和樹)、忍足侑士(斎藤工)、向日岳人(青柳塁斗)、宍戸亮(鎌苅健太)、芥川慈郎(Takuya)、樺地崇弘(鷲見亮)、鳳長太郎(伊達晃二)、日吉若(河合龍之介)、堀尾(石橋裕輔)、カチロー(豊永利行)、カツオ(堀田勝)
友情出演:亜久津仁(JURI)、千石清純(和田正人)、壇太一(川久保雄基)
日替わりゲスト:観月はじめ(塩澤英真)、不二裕太(KENN)、柳沢慎也(篠田光亮)

とうとうこの日が来た。
ガラガラで、気恥ずかしい初演から、ずっと見続けている私としては、この公演に寄せる期待は、ただものではなく、下手なものを作ったら、怒りで燃え尽きてしまいそうなほど。
キャスト発表のときから、かなり力をいれてくれていることは感じていて、さすがだなあと思っていた。
前回の山吹戦が、チケット争奪戦がゆるかったし、チケットも即完売しなかったので、主催者としても、ここで、氷帝メンバーを揃えなければ、客離れが進むと考えたのではないだろうか。
氷帝メンバーは、誰もいい線いっていたが、あの跡部を選んだだけでも、この公演は大成功だったと思う。
初演で、柳浩太郎のリョーマを見たとき以来の感動(イメージ通りで、かつオーラが出ているという意味で)を覚えた。

続きは、ネタバレになりますので、ご注意ください。





七月大歌舞伎 NINAGAWA十二夜

作:W・シェイクスピア 脚本:今井豊茂 演出:蜷川幸雄 出演:尾上菊五郎/尾上松緑/市川亀治郎/尾上菊之助/中村時蔵/市川團蔵/中村信二郎/河原崎権十郎/市川段四郎/市川左團次ほか
『十二夜』と聞けば、シェイクスピアの中で一番好きな作品なので、条件反射的に観たくなるのだが、今回は、それが歌舞伎になるという。しかも、演出が蜷川幸雄だ。何が何でも観たい!と思った。
私は歌舞伎には全く詳しくない。歌舞伎の基礎はおろか、役者についても、疎い。ただ、感覚で観て、楽しむだけだ。
まず、パンフレットで配役を見て、クスクス笑い。ヴァイオラが、琵琶姫で、オーシーノ公爵は、大篠左大臣。サー・アンドルー・エーギュチークが安藤英竹。一番笑ったのは、オリヴィアの織笛姫。字面はいいが、発音すると、おかしいのだ。
主役の琵琶姫こと斯波主膳之助は、菊之助が二役を演じる。
まずは、鏡を使った斬新な舞台装置にあっと驚く。客席が映っているじゃないか。
そして、冒頭の音楽。この音楽を、私はいつも楽しみにしているのだ。チェンバロと少年合唱隊を使って、和風のような洋風のような音楽で、いいムードを出していた。
次に、原作にはない海のシーンでは、布の海に、大きく立派な船が出てきて、本当に海に船が浮かんでいるようだ。
歌舞伎とは、目で楽しみ、耳でも楽しめるお芝居であると改めて感じる。
物語は、原作にかなり忠実で、歌舞伎という器をとりはらっても、十分観るに値するものだと感じた。
終始、笑いがこぼれ、特に、男装の菊之助が女性の部分を垣間見させるしぐさや声がおかしくて、大笑い。
対する織笛姫(中村時蔵)も、チャーミング。亀次郎の麻阿(マライア)も好演。
菊五郎演じる丸尾坊太夫(マルヴォーリオ)が、偽手紙(文箱)を拾うシーンも、このお芝居では、重要な笑いどころだが、かなり笑わせてもらった。
マリヴォーリオとフェステが、菊五郎の一人二役だったのが、ちょっと残念だったし、もっとフェステの道化としての歌が、欲しかった。
また、斯波主膳之助(菊之助)が、公爵の前で踊るシーンが、かなり長かったのは歌舞伎ならではだろう。
舞台がくるくるとまわって、場面が入れ替わるのだが、私は、それを工夫と感じたが、多すぎると思った人もいたようだ。
最後のシーン、白いユリの花と赤い太鼓橋のあの美しい舞台を、お見せできないのが残念だ。
演出家の蜷川幸雄も、すばらしいと思うが、『十二夜』を選んで、演出を頼んだのは、菊之助だという。これまた、すばらしい。こういう人が、これからの歌舞伎を支えていくのだなあ。
11時から3時半までの三幕通し狂言だったが、飽きることなく、楽しい夢を見ているようなひとときだった。