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偏愛的独白

ミュージカル「マリー・アントワネット」4回目

4回目は、リピーターチケットとして購入した回でした。

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初見で花總マリーがとてもよかったので、花總さんの回で選ぼうと思ったのですが、座席がよくなかったので、
玲奈マリーの回を選択しました。
A席で、1階U列ですが、今までで一番センター寄りで、観やすかったです。

Wキャストのそれぞれが魅力的なので、どの組み合わせでも楽しめますが、割と今回の組み合わせが好きです。
残念ながら、日程が合わずソニンマルグリットは一度も観ていません。
たしか、11月も昆マルグリットだと思いますので、DVDで初めて観ることになりそうです。

玲奈マリーは、とにかくかわいくて新鮮なのです。
新鮮というのは、私にとって、久しぶりの玲奈ちゃんだからだと思います。

玲奈ちゃんは、私よりもずっと若いわけですが、何となく、玲奈マリーに感情移入してしまうのです。
つらいシーンが続くこの作品におけるオアシス的な、ほのかなロマンスを感じさせてくれるところが、とても気に入りました。

古川フェルセンの一言一言が、耳に優しく響いてくる(笑)。
いや笑ってる場合じゃないシーンなんだけど、古川フェルセン、優しいんだもん。
厳しそうに忠告するところでも、そこに愛情があふれていて、泣けるんですよね。

MAの台本が欲しいw

フェルセンのセリフを全部書き出したいw

私の頭の中は、ベルばらが基礎にあるんでしょうね(^^;。
その目線で、勝手に補完しながら観ている。

でも、ベルばらを読んだ時も、歴史の本を読んでも、マリー・アントワネットに対しては、それほどいいイメージではなかった。
最近の宝塚版を観て、いろいろ調べたあたりから、ようやくマリーの濡れ衣が晴れた感じ。

そして、今回は、マリーの愚かさも理解しつつ、彼女がそう生きざるを得なかった悲劇を受け止めようという気持ちで観ています。

そういえば、ベルばらでは、フェルセンとオスカルが結ばれたらいいのにと思っていたこともありました。
オスカルもフェルセンも大好きだから。

脱線してしまいましたm(__)m。

マリーが白髪になってからの演技は、すさまじいものがありました。
かなり老けてしまっているのに、王妃としての気品は失っていない。
これは、花總マリーも同じく。

冒頭の吉原オルレアン公のセリフ、一瞬、今井清隆さんかと思いました。
お二人の声、似てるような気がします。

ランバル公爵夫人、いつも、マリーのそばにいて、優しく微笑んでいるのね。
最後までマリーのもとへいたこと、そして民衆に殺されてしまったことが泣けます。

昆マルグリットは、憎しみの塊で、そこまでしなくてもと思うことがある。
ランバル夫人が殺され、「あの人たちはけだものよ」とマリーが言った時も、憎まれ口を叩いたし。

だけど、王が連行されていったときは、お子様たちを抱きしめていたよね。

それから、フェルセンとのやりとりも意味深。

フェルセンに「私は君を嫌っていない」と言われたり、そのあとの切ないエポニーヌ風な態度。
自分をかばってくれたフェルセン、差別をしないフェルセンに好意を寄せている感じがある。

そこがなんとも言えない狂おしい気持ちになります。
マルグリットにも、普通の恋心はあるはず。

それでいて、フェルセンに手引きを頼まれたりして、レミゼを思い出す。
時々フェルセンは、マリウス(空気読めないw)に思える(笑)。

ファルセンが、頑固なマリーに対して、「大人になるんだ、マリー」というセリフも大好き。
自分のことを言われているみたいで(笑)、「はいっ!」って返事したくなる。

玲奈マリーを観ると、花總マリーを観たくなるので、このWは、本当に素晴らしいです。

でも、「蛇の歌」は、花總マリーのほうが好きかな。
迫力ありすぎて、怖いです。

残念ながら、トークショーなどの特別な日の観劇はかなわなかったのですが、ネットでレポを読んで楽しんでいます。
また、どよ~んとした結末ではありますが、カテコは楽しいです。
古川くんと吉原さんが二人で同じポーズしたり、吉原さんのお手ふりとか。

余裕があれば、もう一度万里生フェルセンを観たかったけど、DVDで我慢します。

原田ルイも大好きなんです。
子供たちに手作りのおもちゃを渡すところとか、フェルセンに別れを告げるところとか。

鍛冶屋になりたかったという歌も。

残りのチケットは、一枚。
すみずみまで、楽しんできたいと思います。

宝塚歌劇月組公演『エリザベート-愛と死の輪舞(ロンド)-』

2018年10月19日(金)~ 11月18日(日)
東京宝塚劇場

三井住友VISAカード ミュージカル
『エリザベート-愛と死の輪舞(ロンド)-』
脚本・歌詞/ミヒャエル・クンツェ
音楽・編曲/シルヴェスター・リーヴァイ
オリジナル・プロダクション/ウィーン劇場協会
潤色・演出/小池 修一郎

主な配役
トート 珠城 りょう
エリザベート 愛希 れいか
フランツ・ヨーゼフ 美弥 るりか
ルイジ・ルキーニ 月城 かなと
ルドルフ 暁 千星 風間 柚乃
ゾフィー 憧花 ゆりの
ツェップス 光月 るう
ルドヴィカ 夏月 都
ヒューブナー 響 れおな
死刑囚の母 玲実 くれあ
グリュンネ 紫門 ゆりや
マダム・ヴォルフ 白雪 さち花
ラウシャー 千海 華蘭
スターレイ 香咲 蘭
マックス 輝月 ゆうま
女官 楓 ゆき
リヒテンシュタイン 晴音 アキ
ジュラ 春海 ゆう
黒天使 夢奈 瑠音
ヘレネ 叶羽 時
家庭教師 桜奈 あい
シュヴァルツェンベルク 颯希 有翔
エルマー 蓮 つかさ 暁 千星
シュテファン 蓮 つかさ  風間 柚乃
ヴィンディッシュ嬢 海乃 美月
ケンペン 佳城 葵
黒天使 朝霧 真
女官 姫咲 美礼
女官 麗 泉里
エーアンの歌手 周旺 真広
女官 清華 蘭
黒天使 蒼真 せれん
女官/エトワール 美園 さくら
黒天使(娼婦) 輝生 かなで
黒天使 英 かおと
娼婦 陽海 ありさ
黒天使 蘭 尚樹
女官 桃歌 雪
黒天使(マデレーネ) 天紫 珠李
黒天使(娼婦) 彩音 星凪
娼婦 結愛 かれん
黒天使 礼華 はる
娼婦 天愛 るりあ
美容師 菜々野 あり
娼婦 菜々野 あり
少年ルドルフ 蘭世 惠翔
黒天使 一星 慧
侍女 白河 りり
娼婦 羽音 みか
娼婦 あまの 輝耶

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月組エリザベート観てきました!

今回は、役替わりがありまして、私はAしかとれず。

役替わりA
ルドルフ 暁 千星
エルマー 蓮 つかさ
シュテファン 風間 柚乃

役替わりB
ルドルフ 風間 柚乃
エルマー 暁 千星
シュテファン 蓮 つかさ 

チケット難とは言われてましたが、友の会でも当たったので観ることができました。
あまりお芝居を観ない友人もこの作品は観に行ったようです。
私も行くと伝えたら、「よくチケットとれたね~」とマジで驚かれましたw

この日は、団体さんが入っていてかなり混雑していました。
年齢層高めで男性率が高かったです。
都内の私立女子中PTAの受付もありました。

座席は、1階23列上手ブロック。
ストレスなく観劇できましたが、途中で、着信音(歌詞入りの曲)が響いたのが残念でした。

この公演は、ちゃぴこと愛希れいかさんの退団公演です。
そのためか、トートよりもシシィの場面でのオペラグラスが上がる回数が多いように思いました。

とにかく、愛希さんが目立っていました。
愛希さんは、歌よりダンスの人と言われているようですが、やはりシシィは娘役の憧れの役なのでしょうね。
美人なシシィというよりは、かわいらしいシシィでしたが、歌もよかったと思います。

最初は、宙組の実咲凜音さんのシシィを思い出し、実咲さんって歌がうまかったんだなあと今更ながら思いましたが、
かといって、実咲さんのシシィが好きというわけでもなかったので、歌だけではシシィという役柄は語れないと思いました。
「私だけに」もよかったですが、それを帝劇で観たいかというとまた別の話ですが。

お転婆シシィも似合っていましたが、年を重ねてからのシシィが意外にもしっくりきました。

逆に、トートを演じる珠城 りょうさんは、違和感があって、私にはあまり合わなかったです。
たくましくて男らしい男役としての珠城 りょうさんは、評価していますし、これまでのお役はよかったと思うのですが。
トートとしては、たくましすぎるし、お顔はきれいなのに、メイクするとなんか違うんですよね。
鬘も、もっと似合う鬘にすればよかったのにと思いました。

歌は、「最後のダンス」が、下手というわけじゃなくて、リズム感がないのか、いまいちでした。

人気公演ですからチケットは売れていますが、ロビーで次回作「オン・ザ・タウン」の特別販売をしていたのが、逆に心配になりました。

東宝版とは演出も編曲も違うので、そのあたりはいつも慣れないのですが、別物として楽しむようにしました。

宝塚版は、トートダンサーではなくて、黒天使なのですが、今回、黒天使にかなり注目しました。
お名前が全くわからなくて残念なのですが、黒天使メンバーがかなりかっこいいですよね??
月組で野口先生がショーをやるとしたら、このメンバーが暴風雪@雪組みたいなシーンをやるのかなとワクワクしました。

顔と名前が一致しませんが、以下の方が黒天使です。

夢奈 瑠音
朝霧 真
蒼真 せれん
輝生 かなで
英 かおと
蘭 尚樹
天紫 珠李
彩音 星凪
礼華 はる
一星 慧

私の目を引いた方がどなたなのか、次回確認したいと思います。

私の大好きな月城かなとさんは、ルキーニ役です。
予想通りのかっこよさでした(≧▽≦)。
アドリブも自然にこなしていて、着々と階段をのぼっているのだなあとしみじみしました。

フランツ役は美弥 るりかさん。
大劇場公演では体調不良で休演し、心配しましたが、その間は、月城フランツ、風間ルキーニで乗り切ったようで、
こういうところが、宝塚のすばらしさだと思いました。

美弥さんも、無事復帰したので、ほっとしました。
フランツは、大事な役柄だけど、派手な役ではないので、存在感をどう出していくか悩む役のように思います。
美弥さんは、きれいで繊細なフランツでした。
むしろ、愛希さんのほうが男っぽいかも(^^;。

女装すると、妖艶な雰囲気も出る美弥さんですが、今回は、気品のある正統派王子様を演じてました。
フィナーレでは、銀橋を渉りながら、ソロで歌います。
これが、またよかったんですよね。

もともとは、月城さん目的でチケットをとった私ですが、美弥さんのフランツに引き込まれました。
何となくですが、トップになるような気がしました。
(素人の印象ですが)

ルドルフは、暁 千星さん。
最初、横顔では誰かわからなかった。
あ、そうだ、暁さんだと思い出したけど、可もなく不可もなく。
出番も少ないから、印象薄かったです。
でも、フィナーレでは、目立ってましたよ。
踊るとかっこいいですし、お顔もキリリとしてきて、期待が膨らみます。


フィナーレの男役群舞が、皆さん、素晴らしい。
最高!
むしろ、本編より好きかもしれない。

珠城さんも、フィナーレでは、超かっこいいですよ。
愛希さんとのデュエットダンスは、見とれてしまいました。

ゾフィー役は、憧花 ゆりのさん。
この公演で退団です。
いつもは好きなんですけど、ゾフィーとしては怖すぎるかなあ。

マックス役は、輝月 ゆうまさん。
東宝版に比べるとかなり若い感じ。
もう少し大きなお役をやってほしかったなあと思います。

ヘレネ役は、てっきり次期トップの美園さんだと思っていて、エトワールで別の顔の人が出てきてびっくり。
(美園さんがエトワールというのは知ってました。)
いまだに、美園さんのお顔を判別できない><
ヘレネ役は、叶羽 時さんでした。
癖はあるけど娘役らしいお顔だったので、勘違いしました(^^;。

エルマー役の蓮 つかささん。
かっこよかったです。やや弱々しい感じもありましたが。

シュテファン役は、風間 柚乃さん。
風間さんも、観るたびに変化していきますね。
現代劇よりも、コスプレもののほうがお似合いなのかもしれません。

オケの金管が、やや危なっかしいところはありました。
エリザの曲って難しいのでしょうね。

以上、初見感想でした。

ミュージカル「マリー・アントワネット」3回目

消耗しつつも、3回目です。

初めての笹本玲奈さんのマリーです。

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玲奈ちゃんを初めて観たのはレミゼのエポニーヌだったかしら。
それから、ミーマイとかウーマン・イン・ホワイト、プライドなどは観たけれど、帝劇主役は初めてですよね。
おめでとうございます!

私はもっと帝劇に出てほしかったけれど、まあ、いろいろプライベートもあって(^^;、やってほしいお役はいつしか配役されず。
ホリプロの若手筆頭実力派ミュージカル女優としてもっと活躍してもいいのにと思っていました。

このたび、結婚出産を経て、華々しく帝劇0番デビューとなりました。

玲奈ちゃんのお母様が宝塚OGなんですよね。
玲奈ちゃん自身も、印象の薄い顔立ちで、メイク映えするので、宝塚の娘役っぽいなあと思っていました。
そして、初演ではマルグリット役でしたが、今回の再演では、マリー・アントワネットです。

製作発表の映像では、あまりピンとこなかったのですが、舞台に登場した玲奈マリー、かわいらしくて、ひとめ惚れ気分になりました。
あどけない笑顔、世間知らずの無垢な微笑み。
私がかつて、夢中になった少女漫画の中の少女がそこにはいました。

玲奈マリーと古川フェルセンとの相性もいいですね。
悲しい物語の中にも、その二人のシーンは、夢の中の世界のような美しい景色がありました。

前にも書いたと思いますけど、古川くんって、顔がきれいなんだけど、相手の女優さんの魅力も引き出します。
花總マリーとも玲奈マリーとも、合うんですよね。

花總さんが完璧なマリーだとすると、玲奈ちゃんは、まだ進化中という気がしました。
歌も、花總さんのほうが安定していて、玲奈ちゃんは、少し苦しそうに見えるときも。上手なんですけどね。

それでも、私は、玲奈マリーに惚れてしまいました。

玲奈ちゃんのシシィ、観たくなりました。(しばらくは無理かもしれませんね・・・。)

今回の座席は前方でしたが、上手端っこでして、フェルセン的には、下手側がいいのに!と思ったのですが、
実際に座ってみると、下手側で芝居をすると、上手側の私のほうに顔が向くんですよね(笑)。

なので、こちらに向かってセリフを言われているような気がして、ドキドキしました(笑)。

古川フェルセンが、白い衣装で、バルコニーに立つシーン。
舞台中央には玲奈マリーがいるのですが、どうしても、ロミジュリを思い出してしまいます。
古川ロミオと玲奈ジュリエットもいいなあと妄想。

そういえば、3回目にして気づいたことがいくつか。

ランバル公爵夫人が殺され、民衆が衣装を掲げて更新しているとき、窓からマリーが見ているのに、初めて気づきました。

お話に夢中になっていると、細かい動きを見逃してしまいます。

マルグリットの「100万のキャンドル」のとき、昆さんが素晴らしすぎて、昆さんしか観てなかったのですが、
舞台上手では、オルレアン公と貴族たちがお芝居を続けているんですよね。

それから、ベルサイユ行進をマルグリットが呼びかけるとき。
女たちは洗濯していて、男たちは釣りをしていたりするのですが、行進のときは、お金をもらって、男性が女装して行進に参加しているんです。
目の前で、男性アンサンブルがスカートをはいていて、初めて気づいたのです。
ロアン大司教の中山さんも、ちゃんと女装していてついチェックしてしまいました。
中山さんは、お鬚スタイルのときもあります。

そういえば、マリーを誹謗中傷するビラを配るときに、客席を通るのですが、ぼーっとしていたら、ビラをもらいました。
もらえると思っていなかったので、びっくりして、どなたかわからず。
男性でしたが。

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ビラもらって、ニコニコしてたら、通路を通るアンサンブルさんが次々と語ってくれました。

とにかく端っこなので、坂元さんが登場するときも、すぐにわかりますし、真ん中が見えづらくても、楽しめました。

一幕が退屈に感じる人は、アンサンブルチェックをすると楽しいかも。


夜の舞踏会のときの白い衣装を着た玲奈マリーと古川フェルセンも素敵でした。

「もし王妃でなければ」と歌う玲奈マリー、続いて、歌う昆マルグリットの声にはっとします。
マルグリットは、王妃に扮装して、オルレアン公と踊っているのです。
玲奈マリーと昆マルグリットの声が似ているのです。
そして、昆マルグリットの声が、更に透明度が増しているのです。

このときの歌は、何かのメロディに似ているのですが、思い出せません。

演出のロバート・ヨハンソンさんは、韓国で「マタ・ハリ」や「笑い男」も演出された方なんですね。

今回の振付、変わっているなあと思っていましたが、ジェイミー・マクダニエルさんという振付師でした。
有名な方のようです。

エピローグは、マルグリットのセリフのあとで、処刑された者も含めて、全員が登場して歌い上げます。
フィナーレという感じなのですが、歌詞をよく聞くと、唐突過ぎるなあと思いました。
いきなり最後にまとめようとしている感じです。
初演のラストがどんなふうだったのか、気になります。

ミュージカル「マリー・アントワネット」2回目

2回目の観劇日は、入口でピンク色の手ぬぐいをいただきました。

万里生くんのフェルセンと佐藤さんのルイ16世も観たかったので、このキャストです。

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マリーとマルグリットそして子役ちゃんは、前回と同じです。

2階席で観たので、前回見えなかったものがよく見えましたし、舞台装置などの全体像もよくわかりました。
照明がとてもきれいでした。

古川フェルセンが私の理想のフェルセンそのものだったので、万里生くんはどうだろう?と思っていましたが、万里生フェルセンも、素晴らしかった!!!

今回のWキャスト、すごくいいですね。
どちらもおすすめです。

私みたいに、ベルばらの漫画っぽい宝塚っぽいフェルセンなら、古川くん。
史実もよく研究していて、最高に歌うまを求めるなら万里生くん。

万里生くんは、まさにクラシックという感じ。

そして、ルイ16世の佐藤さんも、クラシックで、ダブルクラシックな組み合わせで、うっとり。
うっかりすると、心地よい眠りに引き込まれそうな一幕でしたw

2回目なので、内容がわかる分、やや一幕が長く感じられました。
で、ちょっとだけ眠気が。

それと、一幕の終わりが、わかりにくかったんですよね。
群衆が歌い上げて、じゃーんとなって終わりかと思ったら、まだ先がありました。

私のざっくりした印象なんですが、古川くんは優しくて貴族的なフェルセン。
万里生くんは、毅然としていて軍人的なフェルセン。

古川くんの包み込むようなフェルセンも、万里生くんのきびきびしたリーダーシップを感じさせるフェルセンも、どちらもしっくりきました。

できれば、どちらも観ていただきたい!

そして、ルイ16世ですが、佐藤さんは、フランツよりも、こちらのほうが雰囲気が出ていて好きだなあ。
鷹揚な中にも知性を感じさせるルイでした。

花總マリーは、文句のつけようもない完成形ですね。好みはあれど。
どちらかといえば、和風な顔立ちだと思うんですけど、なぜか、マリーにぴったりなんですよね。
ストイックな方だから、歌に関しては、常にトレーニングしているのでしょうね。

子供と引き離されるときの悲痛な叫びがつらすぎて、涙が出てきます。
そして、フェルセンとの別れも。

白髪になってしまっていて、フェルセンに見ないでって言うんですよ。
それをそっと抱きしめるフェルセン。
もう涙があふれてしかたありません。

マリーにも、マルグリットにも、真実があって、人間的な気持ちがあって、それぞれに共感できる部分とできない部分があります。

敢えて、観る側に(全面的に)寄せなかったところがリアルでよいのでしょうね。

この作品はおすすめなんですけど、ミュージカル好きじゃないと、勧めづらいです。
楽曲がいいので、帝劇のミュージカルファンならおすすめしますが、中身が暗くてつらいので、体力を消耗するんですよ。
しばらく前に、ミュージカルを観るとダイエットになるみたいな記事がありましたけど、ほんと、食欲が失せますよ。
まあ、すぐ回復しますがw

好きなシーンも多いのですが、つらいシーンのことを思うと、帝劇へ行くのが少し憂鬱になります。
そして観ている間も、うわわーん;;ってなるし、観終えて、どよーんとなります。

カテコを終えて、ロビーに出ても、まだ涙が乾かなくて、困ります。

でも、やはり、心に残るものがあるお芝居です。
楽曲が気に入ったので、CDが欲しいと思いましたが、初演とは違うらしいので、初演CDは購入していません。

帝劇にカメラが入ったという情報もあったので、もしやDVDが出るのかという期待もあります。
DVDが出たら、どのバージョンでも買いたいと思います。

リーヴァイさんの作品の中では、「レディ・ベス」よりも、こちらのほうが好きです。
ベスは、体力消耗はしませんが、ストーリーが退屈なので、苦しいけれど目が離せないMAのほうが好みです。

初見では、あまりチェックできなかった彩乃かなみさんを今回は目で追っていました。
控えめな優しいランバル公爵夫人。
実際も、とてもよい人だったのですね。

そんな方が、あんな絶望的な殺され方をしてしまうなんて、歴史は残酷です。

ボロボロになったドレスを掲げて、群衆が意気揚々と行進するのです。

そして、ランバルに扮した女の首が首切り役人に扮した男によって切り落とされる振りをするシーンが恐ろしいです。

初演は、どんな演出だったのか気になります。
今回の演出は、韓国版なんですよね。

トラウマになるほどの憎しみのシーンは、「二都物語」を思い出しました。

マルグリットの憎しみの感情は、恐ろしいほどなんだけど、それは本当に正義の心からなんですよね。
だから、裁判のときにマリーに対して誹謗中傷がなされたときに、マリーをかばう。

マルグリットは架空の人物だけど、彼女の未来は、明るいのだろうかと心配してしまいます。

舞台上では、エベールとオルレアン公の罪を告発し、彼らを断頭台に送ります。
そこは、ちょっとだけ溜飲が下がりますが、それで、彼女は満足したのでしょうか。

昆マルグリットは、絶好調でした。
昆さんが演じると、このような役でも、どこか悲しみを感じさせ、憎み切れないところがあります。
それが彼女の魅力でしょう。

マリーは、断頭台の露と消えたけれど、ルイ・シャルルの最期を知らずに死ねたことだけが救いかもしれませんね。

花總マリーと昆マルグリットが対決する「憎しみの瞳」の迫力がすごいです。
二人とも一歩も引かない。

マリーが父親から教えてもらった歌「流れ星のかなた」という歌が、とてもいい歌なんですよ。

小さいお子様がいらしたら、今夜から、子守歌として歌ってほしいくらいです。

楽曲は全部いいので、いずれまた書きたいと思います。


ミュージカル「生きる」

2018年10月8日~28日
TBS赤坂ACTシアター

作曲・編曲:ジェイソン・ハウランド
演出:宮本亜門
脚本・歌詞:高橋知伽江


出演
渡辺勘治:鹿賀丈史 市村正親(ダブルキャスト)

渡辺光男:市原隼人

小説家:新納慎也(鹿賀出演回)小西遼生(市村出演回)

渡辺一枝:May’n(鹿賀出演回)唯月ふうか(市村出演回)

小田切とよ:唯月ふうか(鹿賀出演回)May’n(市村出演回)

助役:山西 惇

川口竜也 佐藤 誓 重田千穂子
治田 敦 松原剛志 上野聖太 高原紳輔 俵 和也 原 慎一郎 森山大輔 安福 毅
飯野めぐみ あべこ 彩橋みゆ 五十嵐可絵 可知寛子 河合篤子 森 加織 森実友紀

S席13000円
A席9000円
B席4000円

上演時間:一幕60分休憩20分二幕55分

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黒澤明没後20年記念作品。

1952年10月9日公開
黒澤明 監督作品「生きる」
脚本 黒澤明 橋本 忍 小國英雄
第4回ベルリン国際映画祭
市政府特別賞受賞


映画は未見です。

Wキャストなので、それぞれ一回ずつ観劇。
どちらも2階席。

2時間15分というコンパクトな時間のミュージカルでしたが、そんなにも短いのに、長く感じてしまいました。

当初、前売りはあまり売れている感じがなく、特典が次々と出されました。
私が行ったときも、NHKの朝のニュースで取り上げたあとでしたが、すぐには盛り上がらなかったようで、2階は空席が多かったです。

入場してすぐに、インフォメーションが設けられていて、驚きました。
初めての方を案内するということでしょうか?

そして、近くに宮本亜門さんもいました。

関係者の挨拶があちこちで見受けられ、このミュージカルを日本から世界へ発信していこうというホリプロさんの意気込みが感じられました。

トイレはすいていて、近所の人同士が来たみたいな団体さんが。
そして、やたら年配の方が多くて、招待客だったのかな?
そういうキャンペーン、やっていたのかしら?

Wキャスト観劇コンプリート特別特典というのがありまして、市村さん、鹿賀さんが歌うソロナンバー2曲をレコーディングしたCDと二人が過去出演した舞台の中から選べる、お宝舞台写真をもらうことができました。

プレビュー公演を観た方の感想がどれも絶賛だったので、期待も高まっていたのですが・・・。

実際に、チケットもだんだん売れ始めて、当日券も完売し、立ち見が出るほどの盛り上がりを見せています。
リピーターも増えたものの、既にチケットが手に入らない回もあったようです。

その巷の盛り上がりをしり目に、わたくしは、乗り切れずに終わってしまいました。
残念なのですが、一応感想だけ書いておきます。
ただし、テンション低いので、そのへんを寛恕できる方のみお読みくださいませ。

決して、作品自体が悪いのではなく、私が受け止められなかったのだと思います。
ぐぐってみても、否定的な感想を見つけられないんですもの。

何が自分的にダメだったのかなあ。
もともとは、小西くんが観たくて行くことにしたけど、Wキャストの新納さんも好きだから、両方観ようと思ったんですよね。

宮本亜門さんが苦手だからかもしれないと思いましたが、それも違う気がする。

強いて言えば、楽曲が耳に残らなかったのと、ストーリーが合わなかったせいかと思います。

いい曲だなあと思ったら、「ゴンドラの唄」だったし。

出演者は、皆よかったですよ。

でも、古い話、昭和の話といっても、どうしても、自分寄りに現代の感覚で解釈してしまうわけです。
いい場面もあったけれど、涙が出たりはしなかったんです。
一番好きなシーンは、小説家が活躍するところかも。
料亭での密談の写真をとらせて、公園建設を認めさせるとこ。
あれは、すっきりしたわ。

「生きる」ということの対極には、死があって、死について考えるには、私には相性が悪いストーリーだったのかと。

今月は、「タイタニック」にしても、「マリー・アントワネット」にしても、史実に基いた物語の中で、生と死を考える作品です。

「生きる」は、それとは違う形で死を扱っていて、ファンタジックとはまではいかないけれど、何となく私には遠い話に思えてしまいました。

宮本亜門さんも、テレビのインタビューで、91歳のお父様が病気になりながらも一生懸命生きていく姿を重ねながら演出したと答えていました。

同じように、私も、亡くなった父のことを思って、この作品を観ました。
自分の体験を重ね合わせることに成功した人は感動できたかもしれませんね。

昔は、癌の告知はしなくて、本人には、ごまかして伝えるじゃないですか。
それを病院の待合室で聞いた勘治が、まさに癌患者に言うようなことを先生に言われたとき、客席から笑いが起きました。
笑っていいシーンなのでしょうが、私には笑えなくて。

勘治が本当のことを息子に言えない気持ちもわかりますし、息子も勘治のことをわかっていませんでした。

でも、それでも、勘治が頑なに言わないのは、やるせなくて、納得できなくて。
死んでから、小説家に公園に連れていかれて、父親の本当の気持ちを知らされてもなあ。

息子も、そのお嫁さんも、勝手なところもあるけれど、話し合おうという気持ちはあったと思うんですけど、
何も言わないから、とよのことも誤解して暴言吐くし。

終始、イライラしてしまいました。

楽曲に関しては、2回聞いただけなので、いい曲があるかとも思います。CDも出るそうで。

キャストに関しては、どちらもいいです。
好みはあるけれど。

市村さんは、かなり抑え気味の演技で、小市民的な感じが出ていました。
歌も切ない。
市村さん自身も胃がんを克服されて、思うところがあったでしょうね。

鹿賀さんは、冴えないながらも、一筋縄ではいかない頑固さを感じましたが、消えていく灯のようなわびしさがにじみ出ていて、抱きしめたくなりました。
勝手なところはムカついたんですけどねw
このところ、舞台ではお元気そうに見えない鹿賀さんにリアルを感じたのもあります。

小説家は、最初に小西バージョンを観るつもりが、登場したのが、新納さんでびっくり!
キャストスケジュール、間違えていたようです。

でも、狂言回し的な新納さん、すごくうまいんですよね。
登場人物の中で、一番魅力的に見えたので、小西くんの小説家を観たあとでも、新納さんのほうが私の好みでした。
小西くんも、着物姿が美しいし、歌もよかったのですが。

クレジットでは、息子役の市原さんのほうが先ですが、出番は小説家のほうが多くて、目立ちました。
市原さんは、テレビドラマで、割と好きな役者さん。

今回は、思いのほか、目立たない役。
だけど、それが正解なんでしょうね。

収穫は、May’nさん。
全く知らない方だし、写真だと野暮ったい感じがしていたのですが、すごくよかったんです。
一枝のときは、主婦らしく、とよのときはかわいく。
化ける方ですね。
歌も上手で、声もいいし、芝居心もある。
いい人材を見つけたなという印象。

ふうかさんは、かわいいけれど、こんなにアニメ声だったかなと思って、違和感あり。
どちらかといえば、とよ役のほうが合っていた。

山西惇さんは、演技はもちろんだけど、歌もいい。味がある。

川口さんが、貫禄の組長をしていた。
さすがの歌声だけど、出番少ないよね。
ノートルダムのフロロー役からこちらへ来たのね。

おばちゃん代表では、重田千穂子さんが圧倒的な存在感ね。

ほかにも、アンサンブルさんは大活躍で、治田さん、松原さん、高原さん、俵さん、原さん、森山さんはすぐにわかった。
飯野めぐみさんも出ていたことを後から知ったんだけど、何の役かわからなかった。

それにしても、映画は、当時のお役所仕事を痛烈に批判した作品でもあったわけだけど、60年以上たって、いろんなことが変わっていったのに、そこだけは変わらずに残っている悪習なのねとため息がでた。
もちろん、昔に比べたら、接客態度は格段によくなったし、頑張っている人もたくさんいるんですけど、ひどい人いるんですよね。(←実体験より)

そんなこんなで、一人取り残されたた感が強い観劇となりました。
2バージョンありますが、どちらかと言えば、鹿賀さん&新納さんのほうが好きです。

世界での成功、祈念しております。

ちなみに、日本発ミュージカル、もっとできたらいいなと思います。
できれば、楽曲も日本人で。
日本にもたくさん素晴らしい作曲家がいますよね!