偏愛的独白

宝塚歌劇花組公演『雪華抄/金色の砂漠』2回目その2

お芝居の感想の続きです。

トップコンビ以外の皆さんも、宛書きっぽい感じですし、大熱演でした。

二番手の芹香さん。
第二王女の奴隷役であり、この物語の語り手でもあります。
これまた、いい役なんですよ。
芹香さんの優しい感じに似合っている穏やかな性格の奴隷で、第二王女役の桜咲彩花さんといい雰囲気なのです。
お互いに思い合っていて、でも、わきまえていて。

芹香さんに合う役で、かつ出番も多いので、観られてよかったと思いました。

第二王女の求婚者役の天真みちるさんも、異国の人そのまんまの外見で、素晴らしかったです。
この人が、太っていて汗かきなんですけど、いい人なんですよ~。
この人と結婚したら、幸せになるだろうなと思わせる。
天真さん、ほんといい役者さんですよね。

第三王女の音くり寿さんは、陽気でかわいらしく、でもちょっとお転婆で意地悪さん。
奴隷の瀬戸かずやさんに嫌がらせというかいたずらをしてみたり。
負けずに言い返す瀬戸かずやさんも面白いです。
わがまま一杯天真爛漫なキャラを、音さんが、愛くるしく演じています。

王のジャハンギール役の鳳月杏さんも、存在感ありますね。
威厳と色気のある役です。
王としては、たぶん優秀なんだと思いますけど、前の王を殺した後、一族を皆殺しにせず、恋を選んで、王妃と息子たちを助けてしまったことが、自らを滅ぼすことになってしまうんですね。
奴隷に貶めたけれども、約束通り命を助けたところが、この人の優しさであり弱さなのかもしれません。

その王妃を次期娘役トップの仙名彩世さんが演じています。
これまた慈愛深い王妃にぴったりで、悲しみをたたえた様子が伝わってきます。
浮ついてない、若々しくないところが、仙名さんの魅力でもあるんですけど、 今後、どのような役柄を演じるのか気になります。
何となく、明日海さんの恋人というより、お姉さんかお母さんキャラなんですよね・・・。


さて、ストーリーの続きですが、拷問されて血だらけのギィを助けに来る人がいます。

なんと、王妃は、ギィの本当の母親でした。つまり、ギィは、前の王の息子。国の後継者だったのです。
本当の名は、イスファンディヤール。
しかも、ジャー(芹香)が、弟でした。

しかし、ギィは、母に対して、誇りを守って死ぬべきだったと責めます。
ギィは、復讐を誓い、プリー(瀬戸)とともに、砂漠に逃げ、弟は、奴隷のまま、城に残る道を選びます。

それから、7年後、タルハーミネは、テオドロス(柚香)と結婚するも、夫に心を開いてない様子。
ギィは、賊を率いて、復讐にやってくる。

ジャーに再会し、こちら側につくように言うギィだが、ジャーは、王女と夫を守るために、戦う。

このときの芹香さんも、かっこよかったです。
そして、なんと、王女の夫(天真)が、ジャーをかばって、斬られてしまいます><

ギィは王を倒し、テオドロスは、城を捨てて出ていく。
ギィは、タルハーミネを妻にすることを宣言する。

自分たちは殺されてもいいから、そんな男のものにならないでと叫ぶ第三王女の音さんの声が、悲しく響きます。
ジャーも、「母さんと同じ思いをその人にさせるのか?」と言います。
ほんと、その通りです。

ジャーと第二王女も、かつての関係ではなくて、ジャーは、王女を妹のように守りたいとなっていて、二人の愛は成就しません。
王女も、夫を愛しているのでした。

王妃は、命を絶つ。
王を愛していたのだった。
たぶん、憎みながら愛してしまったのでしょうね。

そして、タルハーミネも、砂漠に向かって行ってしまった。
追いかけるギィ。

お前を愛していると叫ぶタルハーミネ。

このあたりから、なんか、胸が苦しすぎてつらかったです。
涙は出てこないのですが、とにかく苦しい。

二人の心が通じ合い、そして、砂漠の中に倒れる二人。

最後まで、素敵な演出でした;;

そして、フィナーレでの明日海さんと花乃さんのデュエットダンスに、ウルウルしました。
これを観るのも最後なのね・・・。

そして、衝撃的だったのは、ロケット。
次期トップ娘役の仙名さんが中央で踊っていて、びっくりしました。
かなり目立ちます。
ん~、でも、エトワールのほうがよかったなあと思ってしまいました。
エトワールは、花乃さんで、これは、餞別の意味もあって起用されたので、仕方ないのでしょう。
仙名さんには、もっと歌を生かしたしっとりしたシーンがお似合いだと思うので、さすがにロケットの中央にいると、踊らされている感が出てしまって、かえって痛々しかったのです;;

男役燕尾はかっこよかったですけど、ターバンには、ちょっと笑いました。

公演が終わってから、花乃さんのこの挨拶を知り、泣いてしまいました。

(前略)
この日は雨模様の1日。黒紋付きに緑のはかま姿で大階段を降りた花乃さんは退団者のあいさつで、「きっと今日は雨が降るだろうなと、幼い頃から“雨女”の私はそう思っていました」と切り出した。
 9年前、宝塚音楽学校に入学した日も雨が降っていたそう。宝塚人生もたくさんの雨が降り、「どしゃぶり続きで前が見えなくなったときもあった」という。
 だが雨は、一緒にずぶぬれになって笑い転げてくれる仲間と、傘を差しだして共に歩んでくれる大切な人たちのおかげで、温かく美しい雨上がりの景色を与えてくれたとも。「私に降り注いだたくさんの恵みの雨に心から感謝します」と笑顔でしめくくった。(後略)2016年12月13日産経WEST記事より抜粋引用



最後になりましたが、花乃まりあさん、ご卒業おめでとうございます。
もっと長く観たかったけれど、あなたの演じた役は、私の心の中で生きています。
そして、これからも、応援しています。

宝塚歌劇花組公演『雪華抄/金色の砂漠』2回目その1

1回目の感想は、⇒こちら

2回目は、友人をエスコートしました。

彼女は、20年以上前に、一度だけ宝塚歌劇を観たことがあったそうですが、演目も忘れてしまったし、楽しめなかったそうです。
これまでも、何度か誘おうと思ったのですが、エリザなどは希望日にチケットがとれず、断念していました。

座席は、友の会で当選したお席で、2階4列センターブロックです。
もっと舞台に近いお席で観てほしかったけど、センターなので、全体を観ることができました。

まずは、日本物のショーですが、新年の演目にふさわしく、おめでたく、華やかで、とても気に入ってもらえました。
トップコンビくらいしか判別できなかったようですが、飽きることなく、楽しんでくれたようです。

続いて、お芝居ですが、そちらも、「悲しいけれど面白かった」と絶賛。
演出も音楽も衣装も、ハイレベルで、出演者も綺麗でかわいくスタイルがよく、歌も踊りもうまいとかなり感動してました。

お芝居が悲しい話なので、どうかなあ?と心配だったのですが、起伏のあるストーリーが、退屈にならず、かえってよかったのかもしれませんね。

宝塚というジャンルに対して、最初から偏見を持ったり、一度観ても相性が悪くて挫折したり、ハードルが高いと敬遠したりする向きもあると思いますが、足を運ぶ価値はあると思っています。
ただ、お決まりのパターン、ルールみたいなものがあるので、それに慣れるまでは、普通のミュージカルと違う!と思ってしまいますが、突っ込みながら通うと楽しくなります。

彼女は、宝塚が進化したのか、自分が年を重ねて成長したのかわからないけれど、とにかく楽しい観劇だったと話してました。

また機会があれば、誘いたいと思います。

さて、お芝居について、語りたいと思います。
観劇したのが、一月初めですから、かなりたつのですが、いまだに、テーマ曲覚えていて、口ずさんでしまうんですよ。
悲しいけど、どこか懐かしいメロディで、口ずさむと同時に、砂漠の中の二人(明日海さんと花乃さん)の姿が浮かんできて、胸が苦しくなるのです。

本当によくできたストーリーでした。
完成度が高いというより、いろんな人物、いろんなシーンを思い出しては、あれこれ考えてしまう味わいのある話なんですよ。
幾重にも伏線が張り巡らされたような。
あのとき、ああしていれば、どうなっていたのかとか、二人が幸せになる道はあったのかとかね。

更には、花乃さん演じるタルハーミネの子供って、実は、夫(柚香)じゃなくて、ギィ(明日海)の子なんじゃないの?とか。
ってことは、その子が大きくなってからの続編もできるんじゃないの?とか、妄想がとまりませんw

人間関係から書きますと、第一王女タルハーミネ(花乃)の奴隷が、ギィ(明日海)。第二王女ビルマーヤ(桜咲)の奴隷が、 ジャー(芹香) 、第三王女シャラデハ(音)の奴隷がプリー(瀬戸)です。

国王ジャハンギールが鳳月さんで、王妃アムダリヤが仙名さんです。
仙名さんは、王女たちの継母です。ジャハンギールが滅ぼした前の王から奪ったのでした。
死のうとしたのですが、子供たちを生かす代わりに、無理やり王妃にさせられたのでした。

英真さんは、王妃の奴隷です。

王女の求婚者が3人。
テオドロス(柚香) は、第一王女に、ゴラーズ(天真)は、第二王女に、ソナイル(冴月)は、第三王女に、それぞれ求婚しています。

いやーもう、この設定考えただけで、上田久美子先生の勝利ですw

そして、話題になった?シーンですが、花乃タルハーミネが、馬車から降りるときに、四つん這いになった明日海ギィを踏みつけるのです。

といっても、さっと乗ってすぐ降りましたけど。
私は全く気になりませんでしたが、驚いたファンは多かったようです。
私は逆に、敢えてこういう演出にしたんじゃないかと思いました。
たとえ批判されても。

勝手な想像ですが、もし、このコンビに不穏な空気が流れていたら、この演出はあり得なかったと思うのです。
二人の信頼関係があってこそだったんじゃないかと。
宝塚のトップオブトップの明日海さんだからこそできたと。

でもって、さっきは、踏み台にしていたのに、そのあとは、ギィのすねた態度にお仕置きするかのように「そのまんまいなさい」とか、タルハーミネはやりたい放題。

でも、王女さまってこういうものなのね。
もちろん、非の打ち所がない王女もいいけれど、今回は、わがままで誇り高い王女がいい。

そして、こじらせ度満点の明日海ギィ!

この二人の子ども時代も、明日海さんと花乃さんが演じているのですが、とってもかわいいのです。
二人とも、演技うまいですよね。
「星逢一夜」のときも、子ども時代を早霧さんたちが演じまして、とてもよかったのですが、こちらも、すごくいい。

王妃の歌に出てくる黄金の砂漠に行きたくて、飛び出したタルハーミネを追っていくギィ。
無理やり引き返そうとして、言うことを聞かないタルハーミネを叩いて怪我させてしまうギィ。

城に戻った時、その傷のせいで、ギィが死刑になりそうだったので、ギィをかばい、教師のせいにしてしまうタルハーミネ。

優しい心がありながらも、残酷なことをしてしまう子ども時代。
そして、その教師が罰せられ、のちに、二人の運命にかかわってくるんですよ~。

ギィをかばったタルハーミネなんだけど、それでも、気位高すぎて、「私と同じ傷をつけてやる」って、ギィに傷をつけてました。

タルハーミネにもギィにも、あまり感情移入はしませんでした。
むしろ、面倒臭い人たちだという印象ですが、それでも、イライラドキドキしながら、物語を追ってしまいます。

そして、タルハーミネの求婚者のテオドロスを演じる柚香さんが、超絶かっこいいのです♥
もう、私だったら、テオドロスにするw

テオドロスは、割と普通の感覚の持ち主で、奴隷を踏み台にした行為を野蛮と言い、異性の奴隷が同じ部屋で寝ることに異議を唱えます。

タルハーミネは、奴隷は土や砂と同じだから、気にならないと言う。

でも、ギィを欲したテオドロスに対して、特別な奴隷だから、ダメと断るんですよね~。

そういうやりとりの横で、ギィが、不機嫌な顔でいるという。

もう、体がかゆくなってきます(笑)。

そして、タルハーミネに膝枕をしてもらうテオドロスのシーンがまた、美しい。
花乃さんと柚香さん、お似合いなんだよなあ。

結婚したら、奴隷はおかず、二人でいるのが普通と言うテオドロス。
全く同意しないタルハーミネ。

テオドロスがいなくなったあとで、そばに控えていたギィは、結婚したら、自分を遠ざけてほしいと申し出る。
「奴隷が主人に恋をしていたらどうするんですか?」とか聞いちゃうんですよ。
赤面しちゃいますね。

ギィは、意外と積極的なのね。

そして、タルハーミネに、そういうことを言うのは許さないみたいに言われる。
タルハーミネは、テオドロスの求婚を受けいれる。

そして、婚礼の前日、とうとう、ギィがタルハーミネに迫ります><

「愛してないなら、人を呼べ。そしたら、俺は殺される。」みたいに叫びながら、タルハーミネを押し倒すギィなのでした。

あー、なんか、王道です。
少女漫画王道ですわ。

そして、一夜をともにしたあとで、タルハーミネが「私は奴隷の妻になる!」って叫びます。

いや、これ、文字にすると笑ってしまいますが、タルハーミネの精一杯の愛情表現なのかと思うと、納得できます。

二人で逃げる道を選ぶが、見つかってしまいます。
なんと、かつて王女が貶めた教師が、復讐の為に、密告したのです。

王女に死刑を言い渡す王。

テオドロスが命乞いをする。そして、タルハーミネに対して、「ギィに死刑を言い渡す」ように言う。それしか道はないと。

ここがまたいろいろと考えさせられますよね。
自分が死ぬ道が一番楽なのかもしれないけど、誇りを守るためには・・・?

タルハーミネは、ギィを裏切ってしまいます。
無理やり奪われたと。

そして、地下牢に連れて行かれるギィ。

タルハーミネ、それはないわ;;と思う一方で、王女というもは、そうなのかしら?とも思う。
裏切られたギィがかわいそうでかわいそうで。

だけど、このあと、また波乱の展開が!

書いていたら、長くなったので、いったん切ります。

ほかの出演者のことも、書きたいのに、全然終わらないんですけどw
(つづく)

『フランケンシュタイン』7回目

名古屋の大千秋楽も終わり、巷では、フランケンロスな人があふれているようです。
私は、そこまではいかないのですが、レポがまだ残っていたので、アップします。

最後の観劇は、柿澤ビクター&小西アンリでした。この組み合わせは初めてです。

子役は、石橋陽彩くんと齋藤さくらちゃん。

座席は、1階M列センターブロック。
センターブロックで観るの、初めてです。

客席は満席。
前方席に、小さな女の子が見えたのですが、あんな小さい子がこの舞台を観て大丈夫かな??とひとごとながら、心配になりました。関係者(子役志望とか)だったのかな。

前回の柿澤ジャックが、ちょっと下品で、あまり舞台に集中できなかったのですが、今回は、なるべく観るように頑張りました><

柿澤ビクターは、孤独な秀才という感じ。
背が高いけれど、コートひるがえすさまは、中川ビクターのほうが好き。

柿澤くんって、アンジャッシュの渡部さんに似てるなー。

ルンゲとの関係も、中川ビクターと違う。
もう少しくだけているというか、距離が近い感じ。

質問ですか?命令ですか?のシーンは、ルンゲに対して、「しばかれたいんですか?」って言ってましたが、笑いに紛れて、そのあとのルンゲとビクターの反応を見逃しました><

ルンゲメニューは、かにピラフ。

酒場でのシーン。
酔っぱらって、オケピにゲロを吐く柿澤ビクター><

ルンゲへのキスは、セリフ言いながら、両頬、額、鼻、口へとチュッチュチュッチュとせわしない。
小西アンリも真似してましたw

全体的に、中川ビクターより愛想がいい柿澤ビクター。

柿澤くんが若いので、エレンの濱田さんが、お姉さんじゃなくて、お母さんっぽく見えてしまいます。
でも、ジュリアとのシーンは、ジュリアに対する愛情を感じました。

あと、牢獄の中で、柿澤ビクターは、アンリと座って抱き合うんですね。中川ビクターのときは、立ったままでした。
(和樹アンリのときもそうだったか、忘れてしまいました。)

怪物誕生の時の反応が、柿澤ビクターは、セリフが多いので、わかりやすいかも。

第二幕の柿澤ジャックのメイクは、かわいいといえばかわいい。
不思議な国のアリスのような時計じかけのオレンジのような、現実離れしたメイク。

物まねしてみたり、PPAPネタしてみたり。
「I have a アンリの首~」とか言って、滑ったじゃないかと突っ込んで、怪物に笑うんじゃねえと殴って、自由すぎ。

ここは、笑ったけれど、怪物に股間押し付けて、「お達者!」とか言うのは、やっぱり嫌だなー。
そこまで凌辱しなくてもいいよね;;

そして、やはり若さが目立ってしまい、エヴァの若いツバメみたいな感じもあり。

柿澤ジャックは、笑えないアドリブや下品な仕草もあったけれど、前回ふと感じた印象は、間違ってなかったかもしれない。

ふと、思ったんだけど、もしかして、柿澤ジャックは下品だったけど、でも、あのほうが、もしかしたら、残虐さは薄れていたか?
初見では、そこまではかりきれなかったけれど、最後に、もう一回観るので確かめてみよう。



って、自分で書いたんだけど、PPAPのときは、笑うことで、心の痛みが薄れたことは確か。
緊張の糸が一瞬、切れるというか。
それを嫌だと思う人もいるだろうし、毎回楽しみに通う人もいるだろうし、好みはそれぞれだけど。
笑えないものもあるから、救いとまで言わないけど、気がまぎれた。

小西怪物の「俺は怪物」に、またしても涙する。

冷えた土を抱き
涙が頬濡らす
これが孤独

なぜ泣いている←ここで、こらえていた涙があふれ出る
ただ捨てられて
意味ひとつない俺の人生
聞け創造主 なんか言ってみろ なぜ怪物と呼ばれなきゃいけない

小西怪物のかすれた声が余計に涙を誘うのでした。

ジュリアを失ったあとの柿澤ビクターの歌がすごくよかった。

そして、北極でのシーン。
「アンリ、アンリ」と叫ぶ柿澤ビクターが悲しすぎて泣けました。

メロディはかなり覚えたつもりですが、歌詞を忘れてしまうので、CDだけでも出たらいいなと思います。
キャストの組み合わせは、全部観ましたが、中川&小西が、哀しさと美しさが入り混じった感じで、一番好きです。

文句も書きましたが、結局、2017年のマイベスト10にランクインしちゃうのかもしれませんね(^^;。

宝塚歌劇月組公演『グランドホテル/カルーセル輪舞曲』

2017年2月21日(火)~ 3月26日(日)
東京宝塚劇場

ザ・ミュージカル 『グランドホテル』

脚本/ルーサー・ディヴィス  作曲・作詞/ロバート・ライト、ジョージ・フォレスト
追加作曲・作詞/モーリー・イェストン
オリジナル演出・振付、特別監修/トミー・チューン
演出/岡田 敬二、生田 大和
翻訳/小田島 雄志

モン・パリ誕生90周年
レヴューロマン
『カルーセル輪舞曲(ロンド)』

作・演出/稲葉 太地


主な配役
フェリックス・フォン・ガイゲルン男爵 珠城 りょう
エリザヴェッタ・グルーシンスカヤ 愛希 れいか
オットー・クリンゲライン 美弥 るりか
オッテルンシュラーグ 夏美 よう
ヘルマン・プライジング 華形 ひかる
盲目の伯爵夫人 憧花 ゆりの
サンダー 綾月 せり
ウィット 光月 るう
マダム・ピーピー 夏月 都
ベル・キャプテン 響 れおな
運転手 宇月 颯
電話交換手 玲実 くれあ
ジゴロ 紫門 ゆりや
電話交換手 白雪 さち花
ハンス 貴千 碧
トッツィ 咲希 あかね
ジミーA 千海 華蘭
ベルボーイ 貴澄 隼人
地階の労働者 輝城 みつる
フリーダ・フラム[フラムシェン] 早乙女 わかば 海乃 美月(日替わり)
地階の労働者 煌海 ルイセ
娼婦 香咲 蘭
エリック・リトナウアー 朝美 絢 暁 千星(日替わり)
ローナ 輝月 ゆうま
娼婦 楓 ゆき
電話交換手 晴音 アキ
メイド 早桃 さつき
ベルボーイ 春海 ゆう
ジミーB 夢奈 瑠音
メイド 茜 小夏
電話交換手 叶羽 時
地階の労働者 颯希 有翔
ベルボーイ 蓮 つかさ
婦人 海乃 美月 早乙女 わかば(日替わり)
ベルボーイ 佳城 葵
地階の労働者 朝霧 真
地階の労働者 蒼瀬 侑季
ラファエラ・オッタニオ 暁 千星 朝美 絢(日替わり)
電話交換手 麗 泉里
メイド 紫乃 小雪
地階の労働者 周旺 真広
電話交換手 美園 さくら
ベルボーイ 輝生 かなで
地階の労働者 英 かおと
地階の労働者 風間 柚乃
ベルボーイ 蘭 尚樹
メイド 結愛 かれん
ドアマン 礼華 はる
ドアマン 一星 慧



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月組トップスター・珠城りょうさんの宝塚大劇場お披露目公演です。
東京公演が始まりましたので、行ってきました。

早目に行って、公演デザートもゲット。売り切れちゃうからね><
「オグラアンコ ホテル」( 水ようかんの上に月に見立てた黄桃をトッピング、星形のナタデココとアラザンをちらし、クールゼリーで固めたもの。)です。
水ようかんとクールゼリーが微妙に合わないような気もしましたが、甘さ控えめなのがよかったです。

「グランドホテル」は、昨年春の梅芸版が、素晴らしく、それを新生月組で上演ということで、楽しみにしていました。
宝塚では、1993年に涼風真世さん主演で月組で、トミー・チューン氏を演出・振付に迎え、上演されました。
今回も、トミー・チューン氏を特別監修に迎えています。

キャトルでは、公演プログラムとポケットカレンダーを購入。
プログラムは、曲名や歌詞のほか、涼風真世さん、久世星佳さんの(当時の)舞台写真、今回寄せられたコメントなどが載っており、お買い得です。
ポケットカレンダーというのは、スターの写真の裏に小さいカレンダーが印刷されているもので、どれもこれも、欲しかったけれど、早霧さん、月城さん、永久輝さんの3枚に絞りました。

役替わりは、Bパターンでした。
ラファエラ:朝美 絢
エリック: 暁 千星
フラムシェン:海乃美月

お芝居が、1時間35分、休憩35分、ショー55分という構成です。

観客は、男性も多く、商店会?の団体さんも見受けられました。

座席は、最前列(≧▽≦)。
といっても、サイドブロックですが、上手から登場するスターに、釘づけ状態でした♥

初日あけて間もないので、感想は簡単に。

幕が上がって、雰囲気は、昨年の「グランドホテル」を彷彿とさせるものでしたが、逆に言うと、宝塚っぽくない感じ。
役柄も少ないし、ほとんどの人が、電話交換手やモブっぽくなってしまっています。

そして、なんと、銀橋でのお芝居が、フィナーレまでないというもので、せっかくの最前列があああと、ちょっと思いましたw

オッテルンシュラーグ役の夏美 ようさんが舞台の下手で座って、語っているのですが、その表情は遠すぎて全く見えず。
プログラムの写真では、顔に傷を負い黒い眼帯をしてました。

また、男爵とエリザヴェッタ・グルーシンスカヤのシーンも、舞台の中央よりさらに奥で繰り広げられるので、遠くて、よく見えなかったのが残念です。次回、センターブロックから観てきます。

私は、梅芸版の「グランドホテル」への懐かしさとともに、宝塚版との違いに、やや戸惑いを感じながら観たので、初見では、あまり世界に入り込めなかった気がします。
あと、これ、初めて観た方は、ストーリーがわかったでしょうか?
私は、ストーリーが頭に入っていましたし、梅芸版の縮小版みたいなまとめ方だと思いつつ観ていたのですが、群像劇として描くには、余りにも、省略しすぎていますし、男爵とバレリーナの恋愛が主軸なのでしょうね。
男爵とオットーの関係についても、やや物足りなさも感じますが、そのあたりは、先入観が邪魔していたのだと思います。

観ている間は、あのシーンがない、あのセリフがないとか思ったり、コーラスが女声だと違う感じがするとか、違和感ばかり覚えてしまっていました。
東宝のエリザを観た後で、宝塚版を観たときのような感じですね。

しかしながら、観終えてみると、静かな感動がわいてきて、「グランデホテル」という作品の力とともに、月組トップコンビの力量を感じました。

珠城 りょうさん、立派なトップですね。
きっと、若くしてのトップ就任なので、あの笑顔の奥には、つらいこともあったのかもしれませんが、そんなことは微塵も見せずに、堂々と演じてました。
私が惚れるタイプの男役ではないのですが、歌も踊りもお芝居も、安定していて、今後の活躍も楽しみです。
梅芸版の男爵二人よりも、気弱で優しい感じがしました。
ジゴロというより、育ちのよさを感じます。
ショーのどのシーンか忘れましたが、一瞬、雪組の望海さんとイメージがかぶり、錯覚を起こしました。
タイプが似ているのでしょうか?

エリザヴェッタ・グルーシンスカヤ役の愛希 れいかさん。
バレエのシーン、素敵でした。
一生懸命、老けた感じを出そうとしてましたが、やはり若いですね。
それでも、男爵も若いので、お似合いでした。
ショーでも、出てくると、ぱっと華やぎます。水を得た魚のようでした。
私は、全くファンではないのですが(^^;、月組のヒロインを演じられる 愛希さんの実力は、すばらしいと思っています。

オットー役の美弥 るりかさん。
この役は、難しそうですね。
涼風真世さんは、どのように演じたのでしょうか。
演技はいいと思いましたが、歌がちょっと。
曲名忘れましたが、裏声で歌うと、違和感がありました。

ヘルマン・プライジング役の華形 ひかるさん。
大好きなので、出演はうれしいです。
ブライジングのビジネスシーンは、削られているので、フラムシェンにセクハラするエロおやじになっています><
でも、あんまりいやらしくないんですけどね。

ラファエラ役の朝美 絢さん。
きれいでした!
そして、歌もいいですね。
ただ、シーンが思ったより少ないので、ラファエラのこと、わからないで終わるお客さんもいそうです。

エリック役の暁 千星さん。
少年ぽさの残る暁さんに似合ってました。
ラファエラ役も楽しみです。

フラムシェン役の海乃美月さん。
私は海乃さんのお顔が苦手で、コミカルに見えてしまうので・・・すみません。
でも、演技はよかったと思います。
宝塚版では、さすがに、パンティーはとらず、ストッキングまででした。

ほかには、運転手役の宇月 颯さんの存在感が大きいですね。
出番はわずかなんですよ。
でも、かっこいいワル。
ショーでも、見せ方がうまく、目立っていました。

そして、ショーですが、NHKでも放送しましたが、生で、がぶりつきで観るショーは、格別です!

幕が上がると、回転木馬が浮かんでいて、それだけで、テンションが上がりました。
冒頭、ぼーっとしてたら、目の前に、華形みつるさんが出てきて、目がハートになりました。

衣装が、私の苦手な河底さんでしたので、ちょっと不満もありますが(^^;。
もっと珠城さんに似合う衣装にしてほしかったり。

銀橋にずらーっと並んで、踊るシーンが多く、あまりにキラキラすぎて、目がつぶれるかと思いましたw
大階段の男役群舞も、みとれましたが、愛希さんをくるくるリフトする珠城さんも印象的でした。

『ロミオ&ジュリエット』5回目

5回目にしてラストです。

キャストは、

ロミオ:古川雄大
ジュリエット:生田絵梨花
ベンヴォーリオ:矢崎広
マーキューシオ:平間壮一
ティボルト:渡辺大輔
死:宮尾俊太郎

座席は、1階H列サイドブロック。

この日も、ロミオと神父様のアドリブは、長かったw

爆発時に、古川ロミオ、飛びすぎて、肘をぶつけて痛がってました。
神父様には、抱きつくというより、押し倒してました。
二人の息が合っているから、いいけれど、ちょっと冷や冷やしました。
身長ネタ、おっさんネタなどやりたい放題ですね><

登場時の古川ロミオを、またしても、後ろを振り向いてガン見してしまった。
古川ロミオ、貫禄がついたとか、演技が熟成して、ロミオの新鮮さや無邪気さがないとかいう感想もよく見かけました。
確かに、もうロミオデビューしたときの古川くんじゃないです。
そういう感想もごもっともだと思います。

再演のときの頼りなげな守ってあげたいロミオは、もういません。
既に登場した時から、憂いをたたえていたようにも見えました。

再演時とは違うロミオであっても、私にとっては、やはり、ロミオは古川雄大だということを、改めて感じた公演でもありました。

初演の城田ロミオも好きでしたけど、永遠のロミオは、やはり古川雄大ですね。
これは、個人の好みでしょう。

演技に深みが出て、顔にも年齢が出て、初々しいロミオではなくなりました。
でも、歌も上達し、ダンスも麗しい、そんな古川ロミオが、大好きです。

次に、どんなキャストがロミオになるのか、全く予想もつきませんが、誰が来ても、古川ロミオの影を私の心から追い出すことはできないでしょう。

そして、生田ジュリエット。
初見のときより、ロミオへの愛が感じられます。
これから、もっと進化しそう。

今回のジュリエットは、二人とも素敵で、古川ロミオとお似合いで、それだけでも、奇跡。

平間マキュばかり続いたので、愛着がわいたせいなのか、わからないけれど、マキュが死ぬシーンで、初めて涙が出てきた。
今回は、泣くことなどないと思っていたので、驚いた。

渡辺ティボは、セリフは、すごくいいんだよな~。
歌は、頑張りすぎて、外していたのが残念。
個人的には、若い役じゃなくて、落ち着いた役柄を演じていってほしい。

そして、死の宮尾さん。
やばい、やばい。
宮尾さんのファンになりそう(≧▽≦)。
さすがに、バレエ公演は行かないけれど・・・いや、実はチェックしたんだけど、ハードル高すぎた。
(お値段も高いし、かつて何回か見たバレエ公演、すべて寝てしまったので。)

代わりというわけではないですが、ちょうど宮尾さんの出演するバレエ王子とかいう番組を再放送していたので、観てしまいました♥

いつか、宮尾さんと古川くんがほかの舞台で共演したらいいなあって思いました。

カテコは、キャピュレット家ダンサーとパリス、ジュリエットでダンスして、パリスとジュリエットがハートを作って、ラブラブな感じの決めポーズでした。
本編ではありえないだけに、貴重でした。

私の趣味によるマイベストキャスト

ロミオ: 古川雄大
古川くんしか観てないので。

ジュリエット: 木下晴香
舞台衣裳、化粧で驚くほど変化しましたね。シンデレラみたい。
歌も素晴らしいし、演技も自然で、素敵でした。
生田さんも、かわいらしかったので、好きです。

ベンヴォーリオ:馬場徹
馬場くん、ドラマではよく見てたんだけど、ミュージカルでは久しぶりで本当に、堂々としていてよかった。
もっとミュージカルに、がんがん出てほしい。
矢崎くんも好きだけど、もしかしたら、矢崎くん、体調崩していたんじゃないかというほど、つらそうなお顔だった><

マーキューシオ:平間壮一
小野くんを一度しか観てないので。
平間くんは、地味だと思ったけど、回を重ねるたびに味が出てきて、いい役者だと思った。

ティボルト:広瀬友祐
これまでのティボルトと比較されるときついと思うけど、色気があって繊細な広瀬くんの演技は好き。

死:宮尾俊太郎
そもそも死のキャストにこだわりがなかった私が、こんなに宮尾さんのダンスに惚れてしまうとは、不思議。
霊廟シーンでは、死のもがく姿に胸がしめつけられた。

Wキャスト以外だと、パリスの川久保拓司くんが、好きでした。
セリフの言い方とか。
そして、カテコの破壊的な歌唱が印象的で。

次にロミジュリを観るのは、もしかしたら、宝塚版かしら。(できる組は限られてるけどw)

来日版もまた観てみたくなりました。

明日は、大阪公演初日ですね。
盛り上がりますように。